読書メーター KADOKAWA Group

Anxiety: A Very Short Introduction (Very Short Introductions)

感想・レビュー
2

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
tieckP(ティークP)
新着
「不安」についての入門書。といっても様々なアプローチがあるわけで、本書は主として医学的。たとえば思想面で重要なキルケゴールやサルトルの名前は一瞬出るのみで、文化的に重要なムンクは言及さえされない。他方で、後半の5章は不安を前提とした5種の病気についての説明に費やされる。そのため、想像と違うと感じる読者はそれなりに出ている。レビューサイトだと、文化的説明がなくつまらないという感想から、不安に対する実践的な対処法が知りたかったという、VSIへの期待を間違えた感想もある。
tieckP(ティークP)

個人的には、たしかに文化的説明への期待もあったものの、本書はデータをしっかり提示した科学的解説として良くできているので不満はなかった。パニック障害が、本来は不安と無関係な身体の変化を不安と結びつけて起こる病気だという知識などは知っておいても良い。また、英語として非常に平易なのも非ネイティブには魅力で、実用的な学問の専門家らしいところだなと感じた。間に挟まれるモンティ・パイソンのメンバーやサッカーのコーチのインタビューも、特に学問的に参考になるものではないが、人間としては興味深く、読書の息抜きにはなった。

12/01 17:32
0255文字
kirinaka
新着
そもそも何故不安になるのか、進化の過程から見た不安の必要性、といった基盤知識を固めたあとで具体的な各症状に触れているので分かりやすい。脳科学や認知療法などの最近のトピックも含めて、偏らない知識を整えられるので、very short introductionの意図通りのとても良いまとめ方だと思う。
0255文字
全2件中 1-2 件を表示

この本を登録した読書家

loading...
Anxiety: A Very Short Introduction (Very Short Introductions)評価100感想・レビュー2