登場人物のヘアトンはヒースクリフの精神を受け継ぎ、しかもキャサリンと同じ目をしている。そのヘアトンがキャサリンの娘と結ばれるわけで、この悲惨な物語にある奇妙な肯定感はこの二人の存在から来るのかもしれないです。ある種ヒースクリフとキャサリンの生まれ変わり、再びの受肉という感じで。
今回読んだのは光文社古典新訳文庫の翻訳ですが、この作品はザ・名作ということで翻訳がかなり沢山あり、特に新潮文庫のと迷いました。新しい翻訳であることと分かりやすいという評判から選択しましたが、新潮文庫版なども今度読んでみたいと思います。誰もが文句なしに名作と断言できる作品かと思います。
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