読書メーター KADOKAWA Group

河合隼雄のカウンセリング入門:実技指導をとおして

感想・レビュー
54

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
一茶
新着
ロジャーズを地で行くカウンセリングの実践。 社内で野良キャリア相談を受け始めて改めて難しさを感じて選書。 ・とにかく聴く。聴くことで相談者が自分で立ち上がれるという信念を持つこと。 ・話があちらこちらへ飛ぶ相談者に対しどう関わるか→一見あちらこちらへ飛んでいるようで、実は主訴とつながっている可能性が高いので、粘り強く聴く。ただし糸の切れたタコ状態ではなく、主訴とのつながりを見失わないようにする。 ・生身の人間が相手になって聴いて、真剣に質問されながら一緒に考えることに意義がある
0255文字
ぺったらぺたら子 
新着
「聴く」とはどういう事なのか。解決のための答えを出して与える事とは逆で、そうではなく本人の中にある答えを引き出していくための環境を作る事。その為には相手を尊重し、決して判断を挟まずに意見を押し付けない事。整体において野口晴哉は外から「治す」のではなく、飽くまで治癒力を引き出すきっかけを作る事だという姿勢を「生命への礼」と呼んだが、それと同じ考えなのだと思った。会話は勿論、他者との関わり方について非常に学ぶところがあった。カウンセリング自体に興味の無い人にも是非読んで欲しい。ものすごく反省させられるので。
ぺったらぺたら子 

特に55P"「聴くこと」ほど怖いことはない"というところ。相手がネガティブなことを言うと、人は大抵はポジティブなことをぶつけて打ち消してしまう。でも、それは単に「向こうが降りて行くのについて行けない」。つまり「こっちが悩まなくてもいいから」切り離しているだけなんだということ。ここにガーンと殴られたような衝撃を受けた。共有を拒んで一人で安全な場所へ行く行為なんだよね。

10/14 00:29
0255文字
roughfractus02
新着
カウンセラーには徹底して「聴く」力が求められるという主張は他の本と同じだ。が、本書は学校、職場、結婚、精神分析と4つのケースを設定してカウンセリングの実技指導を行う際に起こりうるカウンセラー能力と自身の心の限界に向き合う場面が詳細に記される。著者はカウンセラーたちとの質疑応答の中で、統合失調症や躁鬱病は専門医に任せることはもちろん、クライエントが悩みを話しつつ自分の考えを整理する過程で、その深みについて行くカウンセラー自身も悩み始めて耐えられなくなる場合も出てくることを、自らの臨床経験から丁寧に例示する。
0255文字
中島 大知
新着
最近、人から相談を受ける機会が増えてきた。相談内容によっては具体的な助言を行う場合もあるが、どちらかというと相手の話を聞いていることの方が多い。 聞き手が考えなければならないのは、相談の主体がどこにあるかということ。それは決して聞き手側ではなく、常に相談者側にあるはずだ。聞き手が主体の所在を見失うと、せっかく相談に来た相手の信頼をかえって落としてしまことにもなりかねない。 聞き手の姿勢や態度が、話の方向性を大きく決定づける。これは決して過言ではなく、聞き手が常に自覚しなければならない問いなのであろう。
0255文字
かー
新着
カウンセリングとは徹頭徹尾聴くことに徹すること。確かにそうだと思うが、本書の実技指導の様子を見るとそれが並大抵の物では無いことがよく分かった。 相手の本心を引き出すのには、聴くことしかない。こちらから、解決策を提示していくのが必ずしもカウンセリングではないということを感じた。 そして、このことは、女性が求める「話を聴いて」というのと被るのではないかと思った。女性は解決策を求めているのでは無く、聴いて欲しいことを求めていることと似ていると思った。 面白い本だった。
0255文字
 スノードロップ
新着
本書は、河合隼雄氏による四天王寺のカウンセリング講座(実技指導)の記録をまとめたもの。河合先生と参加者の皆さん(初心者含む)とのやりとりがメインです。読めば読むほど、カウンセリングの奥深さと、それを方法論として伝えることの難しさを考えさせられます。河合先生のお言葉からは、カウンセラーの逃げや甘えを許さない厳しさと、クライエントが奥底に持つ立ち上がる力を信じる優しさとを両方感じることができました。
0255文字
 ZT
新着
カウンセラーというより心理学に興味があり読んだ。 とにかく話を聞くことが大切で、忠告しない事が鉄則なのは知っていたが、 ロールプレイを行うとセミナーの参加者のカウンセラー役はついつい意見を挟んだり、アドバイスしたりしていた。 親切心や義務感からそうしている様だったが適性が無いと思った。 やはり人間性が大切で難しい仕事という印象を受けた。 心から話を聞いて先を促す事の難しさを感じたし、通常の会話でも活かせる大切な事だと思った。
0255文字
しゅんぺい(笑)
新着
河合隼雄さんの本に最近ハマってる。本業でカウンセリングやってるひと、ほんまにすごいなあとここ一年で思ってる。自分もちょっと勉強して、いい支援ができるようになりたい。
0255文字
orangekun
新着
クライエントの気持ちに共感しつつ、あり方を受け入れる。 自分の考えを押し付けるのは簡単。受け入れるのキツイ。どちらもわからないことから訊き始めて、だれにもわからなかったことをやる。やることを思いつくのもやるのも本人。忠告して治るならほっといても治るし、受けいれられない。人間話し始めても大事なことは隠す。隠さないと生きていけない。相手が言葉に出していない気持ちさえ感じるまで訊く。互いの欠点を誤魔化さず見つめる。互いに正面から受け止めると、立ち上がっていこうという気持ちが出てくる。カウンセラーは寄り添うだけ
0255文字
わかめ
新着
カウンセリングの限界や葛藤、難しさに触れた一冊でした。 こういうとき、自分ならどうするだろうか?と問うほどクライエントを理解すること、カウンセラーとして問題に向き合うことは簡単なことではないことを思い知らされました。
0255文字
cnacibo
新着
「聴く」ときに自分の状態にも意識を向けていないといけない。 この本を簡潔にまとめることはできるが、読んでみなければその内容はよくわからない。
0255文字
つくん
新着
自分の気持ちを感じるのが難しい。
0255文字
花凛
新着
カウンセラーとしての姿勢や心構えが、初心者向けに分かりやすく書かれていた。カウンセリングの基本はとにかく「クライエントの話をよく聴く」ということ。しかし、この「聴く」ということが本当に難しいというのがよく分かった。他人の心と真正面から向き合うって勇気も根気いるし、凄いなぁと思う反面、なかなかに怖い仕事だとも思ってしまった…。
0255文字
magichour
新着
・相手の気持ちを受け入れる以前に、何とか自分の知識や能力で「救おう」とするために困難が生じてくる。・共感しつつ受け入れることがしっかりできると、クライエントの持つ潜在力が活性化されてく。
0255文字
胡桃
新着
入門本ということで、カウンセラーの基本姿勢について焦点が絞られている。 話を聞き出すテクニックは全く触れられていない。 しつこいまでに「話を聴け」という話をしている。 それだけ、じっと聴いている、ただただ聴いているということが、初心者にとってしんどいんだろう。 黙って聴くっていうのは案外難しく、質問をいれたり感想や評価を口にしてしまう衝動は、抑える訓練をしないとつい出てしまう。 解決策を授けるのは相談であってカウンセリングではない。 カウンセリングは気持ちを受け入れられたという感覚を与える場所なのだ。
0255文字
Risa Shimowada
新着
50年も前のワークショップをベースにした本だが、今読んでも非常に参考になるし勉強になるが、反面50年経ってもカウンセリングの極意というものは一般化されていないんだなあという感じも。人の立ち上がってくる力を信じるというのはとても希望があって良いのだが、かといってこの50年でカウンセリングで救われた人はそう多くないようにも思うし、聞くだけのカウンセリングの限界から一歩踏み出すという話も最近ではあったように思う。ということで、良いのだけど限界も多いのだろう。聴くということの意味が始めて理解できたようにも思う。
0255文字
weesheep
新着
河合隼雄さんのカウンセリング本は押し付けがましくなく、その謙虚さが伝わってきます。しかもそれでありながら、学ぶことが多く、何度でも読み返して河合さんの技術を身に浸透させたくなります。
0255文字
riviere(りびえーる)
新着
社会状況の変化によって仕事上色々なことをやらなければならないときがある。そんな時原点に帰るため読む本が何冊かあってその中の1冊。前回読んだのは9年前。今回特に心に残った箇所は「限界」についての論議と「正直であれ(つまり自己一致のことだと思うけど)」そして沈黙の対処について。一般の参加者に向けてカウンセリングとは何かを37歳の河合隼雄氏が一生懸命伝えようとしている。その姿が伝わってきて、伝え方も参考になった。
0255文字
navi-labo
新着
カウンセリング=ひたすら聴くだけ、など甘っちょろい考えをもっていた私にとってカウンセラーとは如何に困難な道なのかを突きつけられた。心のどこかで「先生のおかげで」を期待していていたが、治療成功とは患者自身が「もう先生に話しを聞いてもらわんでもようなったわ」と自立していつの間にか来なくなることだという。そんな患者にも感謝されない、それでも患者と一緒に歩みたい。そんなカウンセラーを河合先生は「変わり者」と言う。自分はカウンセラーになれそうにない。
0255文字
sara
新着
人の話をきちんと聴くというのはなんと難しいことか!
0255文字
夢牛
新着
これはカウンセリングだけじゃなく人と関わる上で有用な一冊な気がする 家族や社会、色々な関係の中で知っておいた方が良い考えが載っていた 難しい専門用語を知っている必要もなく、とても分かりやすかったです
0255文字
餃子
新着
クライエントによって自分が成長しないセラピストだったら、クライエントは治らない。こちらが受け入れた後で、立ち上がるのは相手。
0255文字
かずさ
新着
おぼえがき:尊厳と欠点は関係ない。クライアントが帰った後にひとこと一言思い出して書けるようにするよう、訓練する。アドバイスをするのではなく、クライアントが生き抜いていく力を尊重して、一緒に生きて行く。限界は分かっておく。けれど、限界という言葉に逃げない。
0255文字
めぞりん
新着
初心に戻った。勉強になりました〜。
0255文字
田園の風
新着
人は忠告されたり、慰められたりしても心に響かないことがある。しかし、人は話を聴いて貰うことで、自分の心を整理したり、新しいことを見いだしたりしながら、その人自身の力で立ち直ることが出来る。そう導くのがカウンセリングだと学んだ。
0255文字
yuka
新着
★★★キャリアカウンセリング学びの為の1冊。テキストやロールプレイで理論や実技についての基本を学んでからの1冊。論理の説明というより、河合隼雄先生がカウンセリグに携わられている方々とロールプレイを通して、カウンセリングについて、受講生と共に考えながら、語られている形をとっている。カウンセリンに携わる者の心構えや心の持ち方を考えさせられる。“初心忘れるべからず”永久保存の1冊。時々読み返したい。カウンセリングに携わられる方におすすめの1冊。私が手にしているものが35刷。たくさんの方に読まれているようです
0255文字
っちっちっち
新着
人との対話によるカウンセリングの実技を説明している。自分を偽ることなく相手を100%受け入れることが非常に難しい。読んでるだけでこんなことができる人って釈迦かキリストだけじゃないかって思うくらい。私も親子で学校カウンセリングを受けたことがあったけど、終わった後の感想は「結局、よく事情を知らない第三者の意見よね~」と徒労感しか残らなかった。 このようなカウンセラーに1時間でも一緒に考えてもらいたかった。
0255文字
toko
新着
カウンセリングにおける基本的な姿勢、傾聴や共感の重要性を説く。クライエントの立ち上がってくる力を信じ、とことん悩みに付き合っていくという姿勢、相手の言葉の裏を読み、その心に寄り添う洞察、無理やり連れて来られた生徒のカウンセリングへの導入の言葉など、質疑応答やロールプレイ中の著者の発言の端々に、クライエントに実直に向き合っていこうとする気持ちが伝わってくる。真新しい発見はないかもしれないが、何度も読み返していきたいと思う本だった。
0255文字
Hiroyuki Okumura
新着
世の中には熱い人が多いなぁ
0255文字
R
新着
実演というか、シミュレーションしているようなので深いところまではいかない。ただ、カウンセリングとはどういうものか、というのが非常によくわかる。具体的な方法というよりはカウンセラーの立ち位置を感じ取るにはとてもいい本。
0255文字
はみ
新着
図書館本。少なくとも「カウンセリングを語る」より易しい内容で、門外漢としては読みやすい。個人的にはだが、カウンセリングの手法以上に、カウンセラーについての理解が深まる内容。「人間の大きさのくらべ合い」とあるように、正面から心に向かい合おうとするとき、それは人間同士の真剣勝負としか言えないものとなるのだろう。それは結局、自分自身との勝負に他ならない。--「カウンセリングをするということは、自分の個性というものが問われているということです。自分がどれだけその場で腰を落ち着けて生きているか。」
0255文字
読書サクサク
新着
実演4の講義が琴線に触れた。それ以外はいまいち。
0255文字
あこ
新着
カウンセリング講座の実技指導を通して語られた内容。カウンセリングは「悩みを正面から悩む」もの。そういう意味では、非常に厳しいもの。聴いてくれるという嬉しさと、だれにも言ったことのないことを言わねばならないという辛さ。◇クライエントの沈黙、それを待つ意味とは…そこから出てくる言葉とは…、沈黙に耐えられずにカウンセラーが尋ねると、どういうことが起こるか…、問題を予測して話を誘導していくとどうなるか…、クライエントの心の外に立っているカウンセラーとは…など、私が気にとめた所山盛り。
0255文字
ルル
新着
実際に講義を聴いているような錯覚さえも感じられた。分かりやすい構成になっています。
0255文字
駿ばぱ
新着
講義形式でまとめられており、わかり易かった。やっぱり人の話しを聴く(傾聴)って、難しいかれども、大切だな。。。精進せねば!
0255文字
rumichang
新着
講義録形式。受講者の方にロールプレイをやってもらって、それについて受講者・講義者(=筆者)があれこれと意見を述べていく。非常にわかりやすかったです。あんまりユングユングしてない。
0255文字
麗子
新着
河合隼雄さんの本はどれも、研究とか勉強とかのためでなく単に読み物として大変オモロく癒されるから好き!この本も、べつにカウンセラーになるつもりのないひとでも誰でも愉しめて何か得られる読み物だと思う。
0255文字
テンちゃん
新着
心理学をかじっておけば、自分も他人も救えるはずだ、そして、そのための洗練された技術を手に入れられれば解決、という思い込みは、見事に打ち砕かれました。相談を受けるときは「傾聴」が大事とは、よく聞く話ですが、今まではいまいちわかりませんでした。本の中の河合先生と受講生のやり取りを読んでいるうちに「聴くこと」の難しさが何となく感じられてきました。「限界を逃げ口上に使うな」という話と、「分析」で治るんじゃないという話は衝撃。実用本は大概途中で飽きるけど、この本は読みやすかったです。
0255文字
全54件中 1-40 件を表示
河合隼雄のカウンセリング入門:実技指導をとおして評価58感想・レビュー54