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ならぬ堪忍 (新潮文庫)

感想・レビュー
52

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優希
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面白かったです。戦前に発表された短編集。武家ものの作品が多く、時代劇色の強さを感じました。爽やかな読後感です。
0255文字
NB8
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A
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蒼生
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ネタバレ刊行が後だけど、没後発掘されたものなど初期の作品だった。ここまでに読んだ何冊かよりも「時代劇」感が強い。コミカルな部分もあり、オチがいい。「鴉片のパイプ」だけいきなり毛色が違って驚いた。どれもよかったけど「千本仕合」、「宗近新八郎」、「米の武士道」が特に好き。つきあいの長短で人間の値打ちが決まるものではない、というようなセリフが2箇所で出てきて印象深かった。
0255文字
TK
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よくもまあ、こんなに多くの面白い短編が産まれてくるものだと痛く感心した次第。
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たつや
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戦前に発表された作品を十三篇収めた短編集。山本周五郎らしい、良き作品集でした。中には近年に再発見された作品もあり、贅沢な気分になった。江戸を感じる、懐かしい様な読後感だ。
0255文字
のびすけ
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戦前に発表された作品集。理不尽な立場に置かれた人たちの生き方や忠義、心構えをテーマにしたような武家もの作品が多かった。表題作「ならぬ堪忍」はわずか数ページの小編だけど、人としての生きる本道について示唆を与えてくれる。「湖畔の人々」は作之進の心意気が清々しい作品だけど、作之進の境遇を知ってあっさり決断を変えてしまう兵庫に少しモヤっとした。「宗近新八郎」「鏡」は胸がすくような結末が心に残った。
0255文字
オールド・ボリシェビク
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2018年7月に通読しているものの再読になる。戦前、昭和10年代に発表された13短編を収めるのだが、技術的に昭和ひとけたの頃より、格段に上達していることがわかる。これが戦前の頂点「日本婦道記」に至るのだろうな。確かに、ご都合主義的で通俗的な作品もある。しかし、日本の敗色濃い昭和20年に海軍の広報誌に発表された表題作は短くも、重い内容を秘めていると思う。周五郎の反骨の志も、また。
0255文字
riko
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★★★★★+
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スローリーダー
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武士は生きにくい。藩公に命を預け、死ぬために生きる。切腹や斬り合いが身近にある。そんな切羽詰まった状態だから、男女の関係も命懸けだ。そのあたりの機微が味わい深い。
0255文字
Kira
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ネタバレ図書館本。本書もまた、さわやかな読後感を味わえる作品の多い時代小説短編集だった。表題作は、わずか5ページなのに、起承転結が見事で清々しい。現代ものの一篇「鴉片のパイプ」はミステリ仕立てで、どんでん返しまであって楽しめた。
0255文字
じいじ
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すべての作品とはいかないが、とても清々しい気持ちで読了しました。とりわけ表題作が良かった。少年剣士同士が決めた”命をかけた果し合い”を戒める、上役武士が素晴らしい…「武士たるもの、御奉行のほかに〈ならぬ堪忍〉などはない。勝っても負けても、命を落とす果し合いはつまらぬことだ。まかりならぬ…」とたしなめる。たった5頁の掌篇なれど、武士の心得―魂がぎっしり詰められた傑作だと思います。今作に収載の13篇は、山本周五郎が名をなす前の旧作とのことだが、もう一度読み返したいお気に入りの短篇集でした。
0255文字
tai65
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星4・5
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まる
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周五郎らしい筆致の短編集。後書きに'日本婦道記'以外の戦前作品は破棄して欲しいと作者が言っていたとある。作者自身'日本婦道記'は納得の行く作品と自覚していた事を知る。高校時代、初めて読んだ時代小説で新しい読書の道を拓いてくれた作品だと、自分の読書歴の中で深く感謝している。その後いつも感謝の念と共に読んできた周五郎作品だったが、最後の「鴉片のパイプ」には驚いた。解説を読めばそれなりの作品のようなのだが、他の掲出作品のとの違いがあまりに激しく、ここにこれを組み入れた編者の意図が今も理解出来ない。
0255文字
RFMJUVE
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序盤は同じようなラストを迎える短編が続き内容も微妙と感じたが、「浪人走馬灯」辺りから楽しめるようになった。潔く重役を退く事を決める「湖畔の人々」が最も印象に残った。
0255文字
マギー
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時代物を主とした短編集。必ずしも読後感がすっきりするものばかりではなく、その理不尽さに対して考えさせられるものもあった。 表題作が比較的短い話の分、伝わってくるものが強い印象。戦時中に作られた話というのも納得できる一方で、現代にも通じる寓話にもなる。
0255文字
Admiral2009
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徳川幕府も百年過ぎれば、武士は払底し刀を腰に差した官吏ばかりなり。僅かな武士道を心得た侍が光る。
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nakanaka
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13編から成る短編集。「五十三右衛門」と「宗近新八郎」は御意討ちがあるもののターゲットとの会話で真の悪を知り翻意するというストーリー(五十三右衛門の場合、正確には御意ではないが)。個人的には好みだった。また、美男子・秋津男之介が次々に道場破りと見せかけ上手く取り入る詐欺を働いていく「津山の鬼吹雪」も面白かった。この短編集最後の「鴉片のパイプ」は時代小説では無いという点と、ミステリアスな展開である点が他の作品とは一線を画し印象に残った。
0255文字
新 フミト
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爽やかな短編時代小説ですね
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vodka
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〇面白かった。短編なのに読後感がすっきり。
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東森久利斗
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"ならぬ堪忍するが堪忍"、を通して達観し赦免する。真の武士道がここにある。「新三郎母子」がベスト。映画化すべし。読了後の余韻が心地よいことこのうえない。レベルの高い短編が、13篇もはいってお買い得。年末年始の福袋のよう。
0255文字
美味しい渋谷
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山本周五郎先生の昭和の初めに書かれた短篇集。いずれも味わい深く、余韻を残して読了。
0255文字
Moeko Matsuda
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恥ずかしながら山本周五郎は初読み。去年版権が切れたとのことで、ということは没後50年が経ってるのよね…?と疑わしくなるほど、すごく読みやすくて魅力的な作品集だった。特に道場破りの話と、上意討ちの真意を正す侍の話がお気に入り。小説に託して人間の道徳性を問いかける作品が多いような気がしたのだが、それが全然嫌味っぽくも説教臭くもないので、そこがすごく良いなと感じた。すでに次の本も購入したので、しばらくは山本周五郎に凝って読んでみようかと思っています。とりあえず、まずは短編からかな〜。
0255文字
びぃごろ
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何年も前にオススメ本として紹介されていたものが、まさか家の本棚にあろうとは!昭和3〜20年に執筆された13編を収録。印象に残ったのは山梨で維新が時代背景にある「米の武士道」だが、どれもこれもよいので初期の短編を堪能されたし。時代物でない作品もあるとは…「鴉片のパイプ」
0255文字
オールド・ボリシェビク
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戦前の周五郎作品が並ぶ。まあ、深みには欠けるのかもしれないが、「原石」のようなものがある。
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藤月はな(灯れ松明の火)
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2篇を除いて義理と人情に溢れた爽やかな滋味のある短編集。しかし、初めの「白魚橋の仇討」は部外者からやいのやいの言われた末の悲劇と余りにも割り切れない評価に、ある意味、無責任で過剰な正義を振りかざしがちなSNSやその影響による風評被害などを重ねてしまい、苦さを感じてしまう。個人的に「悪伝七」と「五十三右衛門」という自分の信念と感じた違和感を見逃さずに確認を取る中道性のある男たちが好き。特に「悪伝七」の忠太郎の言葉は歯切れがよく、思わず、声に出して読んでしまう程でした^^友人思いの忠公、あんたも良い男だよ。
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保兵衛
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図書館本。S3年からS20年に発表された短編13編。1編が現代小説残りは時代小説。この年代の作品は単純明快で分かりやすい。良品が多いが逆に単純すぎるかも。
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びす男
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短編集のなかでも一番短い話が表題作。時代小説だからといって、剣が強いとかいうだけの話ではなく、人間関係を上手に扱っている。「津山の鬼吹雪」「悪伝七」が特に気に入った。とくに後者は、剣の腕こそ冴えないが、生一本の心で強敵に立ち向かう話だ。野心家の美男子が負けるのは珍しいパターンで、喝采をあげたくなった。
かつやん

むむむむ!興味津々‼︎

04/01 19:16
0255文字
アコギ
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風呂読み完了。道徳の教科書にできそうな短編集、と思った。
0255文字
あくうかん
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安定の内容の短編集。生き様の美がうまく表現されています。解説によれば著者の初期段階の作品を集めたよう。
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Yj-Um
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どの話もとても面白く読みました。久々の山本周五郎。この後も何冊か続けて読みたいと思います。
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ゆずひじき
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私の中で山本周五郎っつーと「生まれた時から70歳」みたいな感じだったので、20代で執筆した作品というのはすごく新鮮だった。加えて、「米の武士道」「湖畔の人々」のように幕末を舞台にしたものがあることも初めて知った。米の方は、新選組びいきとしてはなんか複雑な気分になったなぁ。
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犀門
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#169★★★★☆
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どん
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山本周五郎の本を初めて読んだ。 物語は非常にテンポよく書かれ、スイスイと面白く読み進めることが出来る。 ただ登場人物達は現代ならぬ近世の価値観・美意識で行動するので読んでいてギョッとすることが多く、あまり感情移入が出来ない。 戦前の古いものを集めた作品集で、解説に「さすがに稚拙、未熟の欠点は覆いがたいものの」とあるので、また他の作品も読んでみたいと思った。
0255文字
タイガー@津軽衆
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通算35冊目。3月14目読了。山本周五郎短編集作品にしてはオチが意外な感じだなって思って読了しました。そして解説読んだら納得。どうやらこの本は山本周五郎が死後30年経ってから発掘されたものでした。周五郎は戦前の小説は全部捨ててくれと周りに頼んでいたらしく、残っていた一部がこの本に収録られてます。ってことは貴重なんだなって思い得した気分になりました(笑)本のタイトルになっている『ならぬ堪忍』は死をテーマにしたもので、短編でありながらも生と死について深く考えさせられます。その短編が発表されたのも沖縄戦間近とい
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kikimimi86
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☆3
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つかぬ間の休息
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読みやすかった。実に平易で明解だった。
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クボタ
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山本周五郎はすでにすべて読んでいたと思っていたがテレビを見ていて「ならぬ堪忍」を推薦する人がいて本棚を調べてみた。無かったので購入し読んだ。13編の短編小説だが最初の「白魚橋の仇討」はすっきりしなかった。その後はさすが山本周五郎だと思われる作品ばかりで非常に読みやすく素晴らしかった。ただ最後の「鴉片のパイプ」少し毛色の違った作品で江戸川乱歩の淫靡な世界を思い出させた。おもしろかった。
0255文字
とし
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珠玉の短編時代小説集。基本、江戸時代モノ。著者の好きな「忠臣の形」を追った作品が多い。戦前に書かれたものだが、70年経とうが100年経とうが良いものは良い。大正とか昭和初期の美文には凛とした気品があるよなぁ。
0255文字
koishikawa85
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下らぬ文章ばかり読んでいるときに山本周五郎を読むと心洗われる気が。最近、山本周五郎の良さがわかりだした。
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あかんべ
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読む本が手元に無い時手に取るのは、山本周五郎。久しぶりに読み返すと、以前読んだ印象と違って、人の深みに気がまわる。「浪人走馬灯」で仕官しない理由を太平の武士は大名の飾り物でまことの武道は寧ろ武家の外にあります。といってながら出仕することを選ぶ。己の武士道を貫いて欲しかった気がした。
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