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君死にたもうことなかれ―与謝野晶子の真実の母性 (詩人の評伝シリーズ)

感想・レビュー
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エビ
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与謝野晶子について手軽に学べる本だった。どんな生い立ちだったのかについて触れながら、随所にその当時に発表された歌が数作紹介される形式で、歌を楽しみながら伝記としても楽しめた。この本を機に与謝野晶子さんの作品について詳しく学ぶ気になったので、個人的にはそのくらいわかりやすくて面白い本だった。
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千穂
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歌人与謝野晶子の生き様を茨木のり子が簡潔に表している。与謝野晶子については代表的な歌をいくつか知っている程度の知識しかなかったので、こんなに情熱的でエネルギッシュな人であったとは〜〜興味深い一冊となりました。
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かふ
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茨木のり子は「わたしが一番きれいだったとき」で反戦詩を書いている。そんな繋がりだろうか与謝野晶子「君死にたもうことなかれ」でも個人の感情から社会へプロテスト・ソング(実際にはポエムだけど戦後オペラ化されたと)になる。君死にたもうことなかれ」を捧げられた弟は「駿河屋」を兄や昌子の代わりに継いで、妻を迎えて間もない青年で日露戦争に出撃するので、姉として新妻や母の気持ちをくんで詩を詠んだ。昌子は文学の道を進むというので父に勘当された身でその父の葬儀に迎い入れてくれたのが弟だった。一番仲の良い姉弟だった。
かふ

「君死にたもうことなかれ」は当時「国家観念をないがしろにし危険なる思想の発言なり」と批判されたが「天皇は宮中に安座しながら、死ぬるがおだてて人の子を駆り、人の血を流さしめ、獣の道におちいらしめ給う。無慈悲なる御心根かなとは何事だ!」と反論する。元は天皇制否定論でもなくただ「女の思想」を歌い上げたという。昌子が逝っても詩は100年経っても生き続ける。個の怒りや悲しみの感情が詩となり一民族の胸に生き始める。

09/28 13:19
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ぴょんこ
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知っていると思い込んでいたことが、この本読んで気付く事が出来て良かった。与謝野晶子という女性を知りたい人(自分も含めて)やみだれ髪どまりの人にもおすすめしたい本です。
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那由田 忠
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茨木のり子死後発刊され、与謝野晶子の生き様を短い文章で生き生きと紹介する。「みだれ髪」が晶子の髪型と関連した彼女の思いが入った題名だと知った。「君死にたもうことなかれ」について、情熱と理性が同時にほとばしりでた作品で、幾何のように理路整然としている、ありあまる人間的情熱と「すぐれた詩法によって血をかよわせられているから」成功していると。しかし、この詩が「一民族の胸にほんとうに生き始めるのは」60年以上後の大戦後のことなのです。ただし、晶子の理路整然とした評論の紹介が少ないのが唯一残念なところ。
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pom
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晶子がこの歌を作ってもう60年という文があったので、え~っ?と確認したら元の文章は40年前に書かれていた。古びていない。子どもを11人産みパリから帰国したあとに生まれた子にはオウギュストと命名。なんと自由な人。
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natukoba
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美しい装丁と茨木のり子さん、与謝野晶子さんと聞いては開かずにはいられない本。与謝野晶子のエネルギッシュな生き方、子供7人産んで、鉄幹を愛し、支えて、働いて、歌作って。思わず「お母さーん」と叫びたくなってしまう。直球の歌が何ともいい。勿論茨木のり子さんの簡潔な文章もいい。
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mariko
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晶子の作品ではない、人となりを茨木さんが書いている
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Takao
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1967年に出版された『うたの心に生きた人々』(1994年、ちくま文庫に収録)取り上げられている4人(与謝野晶子・高村光太郎・山之口貘・金子光晴)の評伝を4分割し再々刊されたうちの1冊。童話屋より2007年に出版された。著者は発行を見ることなく2006年2月17日、死去したが、生前、あとがきにはぜひこの一文を入れたいと言っていたという。「『君死にたもうことなかれ』のなかには宮沢賢治の『雨ニモマケズにある「祈り」がある。その祈りとは、世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない。」
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キヌモ
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与謝野晶子の真実の母性というサブタイトルがついている。 読んでいくと、晶子の大いなる母性というものを感じさせる。 読みやすく、解りやすい晶子像だ。
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あやか
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茨木のり子は、代表的な詩をいくつか知っているだけ。与謝野晶子にいたっては、ほとんど何も知らない私。二人とも、すでにこの世の人ではない。与謝野晶子の人生について知りたかったのか、与謝野晶子を語る茨木のり子を知りたかったのか。 一体どちらだったのだろう。「自分の感受性くらい」、「君死にたもうことなかれ」どちらの作品も、まっすぐでまっとうで、鮮烈で。日々過ぎていく日常のなかで、思わず心の衿を正す。心の背筋をしゃんとさせて、生きたいと願う。
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nutts
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茨木さんの温かさと、与謝野が筆を執った時代背景に思いをはせると、たまらなくなります。
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君死にたもうことなかれ―与謝野晶子の真実の母性 (詩人の評伝シリーズ)評価75感想・レビュー12