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聖餐 (幻冬舎文庫 い 2-5)

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アレカヤシ
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ネタバレ短編集。ずっと昔、「完全な遊戯」?を読んで、この作家は苦手だと思って読まなかったが、亡くなったと聞いて読んでみた。作者は高橋たか子と同年生まれだったと知る。「聖餐」はシチュエーションが「完全な遊戯」と似ているようで、やっぱり苦手だなと思ったが、あとの5作はどれも面白く、特にルポのような「海にはすべて」「沢より還る」は素晴らしかった。両方とも、異界から戻ってくる、という話。「海・・・」のほうは、あたしも浅場で電灯潜りをしたりしてたのでちょっと親しみやすかったし。「沢・・・」のほうは、ものすごくリアルだった→
アレカヤシ

(あそこまで行くと人間は、自分が宇宙という全存在の中の何であるかがはっきりと感じられてわかる。この自分なくしてこの川もこの山も世界全体は在りはしないという、不遜なようだがしみじみした、すべてのものごとへの懐かしさのようなものが身を浸してくれるのだった205) 一体になった感触がつかの間で、やっぱり自分は自分の肉体に閉じ込められたまま、というようなリアル。☆「聖餐」の、ある種の精神疾患?みたいなのは完治しないのではないか、というのは、あたしもよく思っていることでした。

02/22 21:10
アレカヤシ

(その後なかなか寝つけなくて、やっと眠ったら夢の中で空から何か白い花がいっぱい降りかかってきて、花だと思ったらそれが雪で、思わずあの人のことを呼んで探したのに、雪の中に私一人で立っていました。そしてあの人を探すように手のひらで落ちてくる雪を受け止めて、手のひらの雪を見るとそれが彼の顔をしているんです。でもすぐに溶けて消えてしまうの 「海からの声」149)  石原慎太郎が死んで、また、昭和が遠くなった、という感じがします。

02/22 21:18
0255文字
trash
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性を商売にしている自分たちをむやみやたらに規制しようとする権力に対して”反論の余地もないくらい性的な芸術作品”みたいなのを作って抵抗を試みようとする表題作、これを都条例を施行させた人間が書いていると思うといろいろとこの人は矛盾しているのではないかと思う。あと似た感じで終わる完全な遊戯のが話の流れも最後も良い出来なような。。
0255文字
alpha_ralpha
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「沢より還る」は確かに面白い。ドキドキしながら読んだ。
0255文字
226
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表題作はショッキングで興味深かったが、その他は凡作。
0255文字
geranium
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ちょっと読まれてなさ過ぎてビックリした。聖餐、沢から還るが面白いかな。他はメロドラマっぽくなっててあんまり。
0255文字
ミアロ
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石原慎太郎をなめてた気がする。こないだ読んだ月蝕と違い、人間内部の深くにある悪の根元や生に対する登場人物の背景がうまく書けていた。 石原慎太郎はもっと評価に値する作家だと思う。
0255文字
のんたん
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ブンダンって難しいなぁ。面白さが分からないのはあたしが幼稚だからですか。そうですか。
0255文字
eazy
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「沢から帰る」が凄い。
0255文字
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聖餐 (幻冬舎文庫 い 2-5)評価70感想・レビュー8