ゆうかりんをぐるぐると回す。お鍋にゆうかりんとヤドクガエルと有機水銀と、彼女が僕より可愛がっていた白い花を入れて、火にかけてゆっくり回していく。おいしくなあれ、おいしくなあれって呟きながら時々浮かんでくるゆうかりんの頭をお玉の先っちょでまた紫色の海に沈めてやる。オリーブオイルと安売りの蟹と、医者を騙して大量に貰った精神安定剤の粒を追加して、足りなかった水分を僕の右目から零れ落ちる感情の雫で補う。ある程度火が通ったら弱火にして、僕とゆうかりんの素敵な思い出の数々を細かく刻んでぽちゃぽちゃと鍋に入れてやる。思の評価100%感想・レビュー1件