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ウィリアム・モリスのマルクス主義 アーツ&クラフツ運動の源流 (平凡社新書)

感想・レビュー
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Hiroki  Nishizumi
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うーん、あまり感じるものが無かった
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north
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社会思想家としてのモリスの活動の広がりを展望する良き入門書。日本での受容史もうまくまとまっている。ただ、モリスの共同体社会主義と労働価値論が、現代にどのように有効なのかについては、もう少し深い説明が必要だと感じた。同じような観点からモリスに関わり続けた小野二郎にほとんど触れていないのはなぜなのか。媒介項として小野を挟むと、様々な視野が拓けるはずなのにと思うのは、ないものねだりだろうか。
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paxomnibus
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私はモリスのデザインは好きだが思想には興味ないことがよく分かった。彼の装丁した本は美しいが、著作の内容とは別物である。それでも紹介されている文章の中には共感できるものもあった。「ほとんどすべての近代の経済学者(歴史を研究する者は少ないし、決して芸術は研究しない)は、目の前に何が進行しているかを判断するだけで、労働は一般的に嫌いなものとして前提される(以下略)」の部分は今も全く変わっていないだろう。「ものづくり」等と言葉のみ称揚し携わる人々に報いていないのは、経済学者にとっての「人」は労働力でしかないからだ
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荒野の狼
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私は2019年の「ラファエル前派の軌跡」展では、モリスの作品を鑑賞する機会があり、また若き日のモリスが登場したイギリスのTVシリーズ「Desperate Romantics/SEXとアートと美しき男たち」を視聴、更にモリスの「ユートピアだより」を読む機会があった。そこでモリスの社会主義的思想に興味を持ち、本書を手に取った。本書は序章と4章からなる構成。
荒野の狼

以下はその他の抜粋。 「マルクス主義の三つの源泉と三つの構成部分」はエンゲルスの「空想から科学へ」のレーニン流の解説で、明快な内容p156. 国民国家を前提し権力的に介入して改善しようとする改良主義を批判するモリスp168 分権や自治の強化、つまり革命は段階的に進むし、人間の理想に向けて、永続的な変革となるp170

11/11 16:16
荒野の狼

人々の感情の変革に代わりうるものはない。革命はそれに先行するより、それについて行くに違いないp171. 国際関係としては世界的な共和制の連合、各国はコミュニティ連邦になるp175 社会的な利益と個人的な利益の一体化があまりにも完全になってしまうので、二つの間のどんな離別も、平均的な人間には思いもよらないだろうp187.

11/11 16:16
19件のコメントを全て見る
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山田
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Filed.
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吟遊
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デザインのモリスについてはちょこっと触れて、ほとんどはマルクス主義のなかでのモリスの立ち位置の話。
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Tatsuo  Mizouchi
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☆☆☆ この本を読んで、いわゆる空想的社会主義への批判がいまいち理解できなかったのですが、理解できなくていいのかな?と思いました。
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九瀬樹
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マルクス・レーニン主義って習ったけど、エンゲルスにしてもレーニンにしても、マルクスの思想をどうやら正確に把握していなかったというのは新鮮だった。 最近のマルクス再評価ってこういうところからきているのかな?この作者の読み方が正しいのかも専門家ではないのでよく分からないけど。 モリスの思想(理想)がどれだけ正しく(美しく)とも、アート&クラフト運動とかモリスの活動が浸透しなかった理由を分析しなければ、いま、モリスの思想を!って言われたところでそれはやっぱり“空想”なんだと思うんだよなぁ
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oDaDa
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ウィリアム・モリスといえば、アラベスクなどから着想を得た独特で精緻な模様の壁紙や小物類で有名だと思う。だが彼はマルクス主義者としての一面を持つ。「芸術社会主義」とでも呼ぶべき彼の思想はまさに“俺得”な興味深き共同体社会主義である。彼の思想はエンゲルスからは「センチメンタルな空想的社会主義」と痛烈な批判をくらったが、マルクス主義も幻想の一つとして瓦解した今、モリスを含めた所謂空想的社会主義の思想を再検討してみるのも面白いのではないだろうか。3.11震災後の国難時、地域コミュニティ間の絆の強化が叫ばれたように
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チエコ
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ちょっと読みにくかった…
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Ontama
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副題の通り、モリスの思想的側面が紹介され、関心の幅が広がった。社会主義といえば、すなわち、マルクス・レーニン主義という刷り込みは日本特有のものらしい。モリスが『資本論』を読み解き、志向したのは、「労働=苦しみ」とする価値観を脱却し、共同体が生産の中心だったヨーロッパ中世における労働の伝統を理想化した共同体社会主義だという。モリスの自著『ユートピアだより』にも興味を引かれたが、モリスの言う社会主義への理解を掘り下げないと、お花畑にしか思えないだろうなー、という予感がする。
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NARU
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社会主義者としてのウィリアムモリスが、どのような思想の経緯を経て「芸術は労働における人間の表現である」と述べたかがわかる。現代社会にも適用できるのではないか、と希望を感じられる考えで、現代人が忘れている幸せを示し直してくれているのではないか、と感じた。
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よっぴー
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マルクス主義とウィリアムモリスという人間がなんとなくわかった。
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ハンギ
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読んだけど、著者の主観も前面に出てるからオススメはしない。モリスは社会主義活動家でもあったらしく、宮沢賢治など多方面にも影響があったらしく、日本の新聞にもモリスの「資本論」解説の記事が載ったこともあるらしい。でも既存のモリスのイメージをひっくり返すことはできず、モラル的な社会主義者の側面を強調しても仕方が無いと思う。モリスについての教養みたいな部分は読んでいて面白かった。僕もコッツウォルズのような自然豊かな場所で暮らしてみたいです。「ユートピアだより」の扉にもその風景が使われているらしい。
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壱萬参仟縁
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新刊書棚から拝借。著者はマル経。アーツ&クラフツ運動。宮沢賢治の農民芸術や労働の喜びにつながっている(39ページ)。Art is man's expression of his joy in labour.がモリスのキャッチフレーズ(71ページ)。改めて思うのは、社会主義は相当に他人と仲良くやれる人でないとやれないと思う。資本主義にどっぷりとつかっている評者だからそういえるのだが、経済人では社会がもたないのも事実。生活に芸術を取り入れて豊かな暮らしを、というのは現代でも共有できる。復興に必要な職人と自治。
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弥太郎岩崎。
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最後の章、震災のご時勢に合わせる前の文章の方がじつは読みたい
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almondeyed
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これを読んでいた時はラスキンの存在がすっ飛んでいたんだけど、いいのか?それで。
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nizimasu
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難しい本だが、モリスの芸術と職人至上主義ともいえる思想の背景にはマルクス主義の考え方が色濃く反映されていたのかと思うと面白い。世界を俯瞰するのではなく、日々の生活を豊かにする職人気質の中にアートを見つけるという思想は、消費至上主義の中で忘れ去られてきたが、いまこそ、この考え方もまた取り入れてみるのもいいかなと思う。特にポスト原発の時代ならではと言えよう
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ひろとん
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前半はアーツ&クラフト運動、マルクス主義などとモリスとの影響関係が描かれる。後半はユートピアだよりを頼りに、モリスの社会主義思想を抽出していく。
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