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百億の星と千億の生命 (新潮文庫 セ 1-5)

感想・レビュー
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やいっち
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吾輩は、カール・セーガンの翻訳本は大概フォローしてきた。再読した本も本書に限らない。『コスモス』はいいし、『エデンの恐竜』はお勧めだ。  本書は古い本で、世界の科学者たちが結集してオゾンホール現象との戦いに懸命だった頃に出ている。データは古いが、科学者の社会的役割に自覚的なセーガンの論考だけに読み応えがあり、今以て参考になる。
やいっち

念のため: 「カール・エドワード・セーガン(1934年 – 1996年)は、アメリカの天文学者・作家・SF作家。元コーネル大学教授、同大学惑星研究所所長。NASAにおける惑星探査の指導者。惑星協会の設立に尽力。核戦争というものは地球規模の氷河期を引き起こすと指摘する「核の冬」や、地球工学を用いて人間が居住可能になるよう他惑星の環境を変化させる「テラフォーミング」、ビッグバンから始まった宇宙の歴史を“1年という尺度”に置き換えた「宇宙カレンダー」などの持論で知られる。」(ウィキペディアより)

04/13 16:38
やいっち

本書は同氏の最後の著作。最後の章では、「自らの肉体に見つかった異常、その経過と治癒への希望が述べられ」、「さらにエピローグでは彼の死後、夫人のアン・ドルーヤンが夫の代わりに執筆する」という驚きの構成。まさに白鳥の歌の書なのである。  それにしても、地球環境危機が大国の我儘で今や未曽有の危機的状況に陥っている。 カール・セーガンならどんな警世の声を発するだろう。

04/13 16:38
0255文字
やいっち
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吾輩は、カール・セーガンの翻訳本は大概フォローしてきた。再読した本も本書に限らない。『コスモス』はいいし、『エデンの恐竜』はお勧めだ。  本書は古い本で、世界の科学者たちが結集してオゾンホール現象との戦いに懸命だった頃に出ている。データは古いが、科学者の社会的役割に自覚的なセーガンの論考だけに読み応えがあり、今以て参考になる。
やいっち

仕事の車中で読む本ではないが、再読なので。懐かしさもあって、書架の奥から引っ張りだしてきた。

04/12 15:00
やいっち

本書は同氏の最後の著作。最後の章では、「自らの肉体に見つかった異常、その経過と治癒への希望が述べられ」、「さらにエピローグでは彼の死後、夫人のアン・ドルーヤンが夫の代わりに執筆する」という驚きの構成。まさに白鳥の歌の書なのである。  それにしても、地球環境危機が大国の我儘で今や未曽有の危機的状況に陥っている。 カール・セーガンならどんな警世の声を発するだろう。

04/13 14:13
4件のコメントを全て見る
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あずさ
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ネタバレ私が持っているのはハードカバー版(301頁)ですが、書影がないのでこちらに。セーガン博士の絶筆となった本です。原題は「BILLIONS AND BILLIONS」ですが、私はこの邦題が好きです…泣きそうになります。題名にもなった単位の話から始まり、人口爆発の話、光と惑星の大気組成の話、天文学的な謎の追求、生態系、科学と政治の問題、オゾンホール、地球温暖化、宗教と科学の問題、東西冷戦の終結について、妊娠中絶の問題について…等々。いつもながら詳しく真摯な説明は分かりやすいです。→
あずさ

エピローグは博士の闘病と最期について、奥様のアン・ドルーヤン博士が書いておられます。 ゴルバチョフとレーガンの歩み寄りを驚きを持って書いておられたセーガン博士が、2020年のコロナ禍とそれがもたらした地球環境の変化をご覧になったら、何と仰ったでしょうね……。

05/20 14:17
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hash
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…(いつか誰かが…)
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ぜんこう
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なぜ今この本を図書館で借りたのかは思い出せない。そして読むのに時間がかかってしまった・・・読む時間がなかったせいもあるけど、いっぱい大切なことが書かれてるせいもあるかな。 特に地球温暖化や核兵器に関してはカール・セーガンのいた時期より改善したんだろうか、最近は逆に悪い方向に進んでるように思えるが・・・ いろんな方面に影響を与えた(特に宗教者に影響を与えたように感じる)カール・セーガンのような科学者が地球には必要だと思う。
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okaryo
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Amazonのプライスマーケットで1円で売られていたものを購入したので期待は薄かったのだが、とても刺激的な本だった。科学の世界を身近に感じさせてから環境問題・中絶の是非・核の脅威など深い問題へ切り込んでいく。20世紀の末に書かれたものだが現代にも通じる。妻のアン・ドルーヤンによって書かれたエピローグは胸にせまる。読み継がれてほしい一冊。
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やす
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非常に面白かった。独自の視点でいい。 ただ、なぜか長さのわりに読むのに時間がかかってしまった
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もな
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宇宙科学・生命・環境問題・軍事・宗教と、語られているテーマは非常に多岐に渡っていた。非常に興味深かったのは「妊娠中絶」における項。宗教が倫理に与える影響の大きさを改めて実感した。「科学」と「思想」は切り離し、目の前にある事象の本質を見極める事が大切なのだという筆者の考えが色々な所で感じられた。この信条は現代においても非常に重要だと思う。自身の持つ考えは論理的思考に基づくか?それとも自身のイデオロギーか?後者を認められたいが為に前者を行使することのないよう、油断はしないようにしたい。
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ユウティ
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カール・セーガンは一度読んでみたいと思っていたけれど、この表紙とタイトルに一目惚れした。(タイトルは光瀬龍と関係ある?)20年前の本なので内容は既に一般常識レベル。誰もが知るようになったことは素晴らしい、でも著者が望んだところまで届いていないよね。『我々は祖先から地球を譲り受けたのではない。子孫から借りているのだ』『生命は地球の起源近くまで遡る切れ目のない鎖なのだ』いくつかの言葉にははっとさせられた。
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マーク
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炯眼の一冊。
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Mark
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著者の遺作。今作は宇宙より地球に焦点を当てて、人間の愚かさを指摘すると同時に、かけがえのないたった一つの地球を救えるのはこれもまた人間の知恵と創造力しかないと訴えている。けれど、有史以来の人間の行為をあらためて振り返った上で現在の状況を考えると、残念ながらこの先事態が好転することはあまり期待できなさそうだな...
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ひびつき
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地球の質量は6オクティリオングラム。原題のビリオンは「10億」で、ミリオン(100万)に代わる大きな数。増えすぎた人口が地球を覆い、肥えすぎた文明と技術が自然を脅かし、この星の存続と秩序が壊れようとしている…科学者カール・セーガンによる、環境問題への警鐘。読みやすいタッチで鳴らされ続ける警鐘と危機感を読み、最終章とエピローグで彼の最期と彼が戦ってきたものを知り、胸が熱くなった。宇宙船「地球号」はどこへむかうのか。残された私たち、6ビリオン(60億)の人間がその操舵を握っている。
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ますん
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正直今読むと、環境問題についてはちょっとお腹いっぱいでした。中絶や宗教についての感覚が日本人とはかなり違うんだなと改めて思いました。日本人が世界の中で特殊なのでしょう。最後のセーガン氏が死に直面した19章が一番興味深く考えさせられました。
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凛
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エッセイ集なのかな。導入部は科学啓蒙的で文系の方でも気軽に科学の面白さに触れられると思う。中盤~後半は人類の未来についていくつかの視点から俯瞰して、今人類が出来る事は何か、と強く主張してるように思える。確かに生活は楽になった分どこかで苦が生じているんだろう。科学は人間のみが創り出せた顕著な例だからこそ生物としての人間との相克とこれからずっと向きあわなければならない。
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CCC
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遺作なだけあって遺言のようなエッセイだった。地球環境などの問題に対し警鐘を鳴らしている。何事も鵜呑みにせず、疑い抜き考え抜こうとするその姿勢は見倣いたいものがある。
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なぎ
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今回の地震で 私も被害をうけました 今この本をよんで 日本 そして生きてる地球 今何が出来るか考えなきゃいけないと 改めて感じた
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yuu
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COSMOSの時と比べて地球環境問題にウエイトを置いているなと思った。
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なかがわみやこ
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しみじみ文系な私でも一気読みするくらい面白かった。日本にもこういう人増えるといいですね。
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tamadon
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地球が誕生してから46億年であることがわかった20世紀後半には、地球上の人口は60億人を数えた。私たちは未来を生きる私たちの子孫のために、ビリオン(10億)という概念を超えた、さらなる広く大きな宇宙観をもたなければならない。C.セーガンは死の影をたびたび見ながら、彼のすべての人生観を賭けて、その大切なものを今を生きる私たちに残してくれた。「1世紀たたないうちに最も恐ろしい兵器は10億倍も破壊的になったのです。それに比べて、・・人間は10億倍も賢くなってはいません(P339)」
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てんぱ
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科学者として、また懐疑主義者として有名なセーガンが、死の直前1996年に発表して本の邦訳。エッセイ集のようなもの。人口増過、地球温暖化、中絶問題、宇宙、宗教などテーマは多岐に渡る。セーガンがこれらの内容についてどのように考えたかを知ることが出来る。
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maech9
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世界屈指の天才宇宙物理学者が死に際して地球に住まう者に対して贈るメッセージ。著者のセーガンは映画『コンタクト』の原作小説を書いた。章ごとにテーマが分かれており、数学・歴史・環境・哲学・宗教など、扱うテーマは数多に及ぶ。本書を通して著者が希求しているのは地球の平和ということであろう。地球温暖化、オゾン層の破壊についての問題提起や、核兵器についての問題提起についての論には特に熱が込められていたように思う。
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ホウジ
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地球がいかにかつてない危機なのか、思い知らされた。全人類が協調しないと子孫に未来はないと思った。
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merein
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カール・セーガン博士の本は翻訳されたものは全て読んだと思う。最後まで居行く熱心で宇宙物理学里は思えないほど博学だった。追悼。 出来れば、映画版コンタクトのラッシュを見てほしかった。いい出来の映画でした。
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