読書メーター KADOKAWA Group

感想・レビュー
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katka
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「…この人物の動機は?」のように思い込みがあると本作の仕掛けは馴染めないかもしれない。「前かぶりで走っている」という意味で前衛、「素っ頓狂な」という意味はない現代小説ですね。滔々と流れ込む文章にも、文字を正確に追っていれば内容は明晰であり、諦めずに読み通せば収穫があるのは著者の信頼感。どんな収穫かは言うまでもない。四篇と幾つかの断篇を合わせた全部で一冊、の収穫もある、のは保証するが、読者がそこまで読んでくれるのかは疑ってしまう……というか今頃読んでもいまだに余計な心配するというか。
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マイ
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これは品川/目黒/港区報に掲載するための短編集か?と言いたくなるくらい読者が限定される作品。このあたりに馴染みの深い人にとってはニヤニヤする描写が多いが地元民以外置いてきぼり。そして小説としても……読者置いてきぼり。誰が何をする話だったのかさっぱりわからないまま終わってしまう。ヤマもオチもイミもわからず、楽しめなかった。
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アナーキー靴下
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「小説」について考える中で、著者の文章、伝える言葉の力強さも、また一つの重要な要素だろうと思い、内容は想像せぬまま手に取った。読み終えて、高橋源一郎が本作に寄せたメッセージ、「神話的」は、まったくその通りだと思った。東京の、目黒、品川、港区あたりと、見知った地区の話なのに、ここにあるのは今でなく、2005年頃の世界。著者はスケッチと言う。息遣いまで聞こえてきそうな鮮明さに、そこに自分はいないのだと、投影して入り込むことなどできないほど彼らはそこに生きているのだと、思い知らされる。これは後世に残すべき一冊。
アナーキー靴下

色々な意味で驚きの多い作品だったが、昨日の恩田陸『灰の劇場』と何か重なるように感じたのもかなりの驚き。『灰の劇場』は小説家と想像上の人物が物語上で絡み合うような内容だったが、本作も、語り手が同時に物語の登場人物でもあるような内容だった。また、本作は(当時の)リアルタイムを切り取ったがゆえの解像度の高さ、『灰の劇場』は遡って想像するゆえの曖昧さ、と真逆の表現ながら、非常に近いテーマを感じた。

06/13 08:45
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tosca
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古川氏2冊目。何だろう、良く分からなかったんだけど、文章のスピード感とテンポの良さで読めてしまう。連作短編のようでもあるが、独立した作品のようでもあり、でも登場人物は章を跨いで関連し合う。著者後記によると、470枚の全体で一つのショート・ストーリーなのだそうだ。物語の語り部である「視点」にも混乱させられる。あんまり楽しめた作品とは言えないけれど、古川氏に対して好意的な自分がいて、評価するのが難しい。古川さん謎だなぁ。もう少し読んでみるべきか考え中。
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うずしお
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めちゃめちゃ良かった 「MUSIC」を先に読んだんだけどあっちの評判があまり良くなかった理由が分かった、確かにこれの後だとあっちは凡作だ 古川日出男さんの本とは不思議なほどに波長が合う 「東京」や「都市」に向ける視線が似ているからかな
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もずく
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東京が不思議な雰囲気で書かれてた。面白かったのかつまらなかったのか分からなくなるほど不思議な話。好き?嫌い?で言えば好きかなー。いや面白かった。不思議な読後感
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きっちょむ
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同郷の古川日出男さんの作品を、初めて読んでみました。以前から、気になっていたのですが、やっと読めました。不思議な世界で、とても面白かったです。もう少し読んでみようと思います。頑張ろう!福島。
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海月
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ネタバレOL、ストリートミュージシャン、探猫者達、小学生、殺し屋、流離いの料理人、そして野良猫達。東京で交差する人々の青春群像劇。日常の切り取り方と非日常の混ぜ方が特有で、超越的。ぶっ飛んでる設定に吹き出し、スピードと引力に圧倒され、何故か視界が晴れていく錯覚に陥る程、迸る力を感じられる。やはり古川日出男氏には定義無用。
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ななつ
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いったいなんだったんだろう。何処に結末を捕まえればいいのかわからない。暴走しすぎていて、ついていけない。それだけ。
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ばにらん
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疾走する文章に乗って読み終われば最後に全部が繋がっている。ショートブーツで歩きたくなる。ショートショートブーツブーツ。
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チャボ
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人と猫が織り成す青春群像。視点の入れ換えを多用しながら描かれる人々の交錯。若者が、老人が、猫が、東京を駆け巡る! 今作も現代ファンタジー風の古川ワールドが繰り広げられて大満足でした。これから物語が始まる、というタイミングで終わってしまうけれど、それぞれの思いを背負いながら物語に向かって行く人々の背中に、私、ドキワク☆が止まりません! (一休み) 都市を舞台にしたファンタジー+群像劇という部分で、デュラララ!を思い出しました。musicという続きを書いた話があるので、早速読んでみます。
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八潮
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独特の語り口。停滞しない路地裏の猫。さすらう。
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akira
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章ごとに主人公が切り替わる速度に戸惑いながら戸惑ったまま読了。探猫力、俺も身に付けたい。
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NaCl
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三島由紀夫賞、芥川賞が掬いきれない才能を見事に拾ってるってカンジだ
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マトコ
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とにかくどんどんどんどん人が紹介される。特に目立った出来事があるわけでもなく、いつもの古川節の前では襲撃も日常会話のよう。あ、違った、日常会話も襲撃のよう、かも。そしてこの本はMUSICの前編だそうで、私、先にそっち読んでたー。子供っぽくて青臭くてでも神話的な大きな力を感じる、不思議な文章。親しみやすい言葉で説教を聞かされているようなムカムカするような作家もいるけど、古川さんの言葉は嫌にならない。
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孤望
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東京の片隅。ありふれすぎた場所に、新しい「場所」が、新しい「神話」が鮮やかに立ち上がる。
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やまちゃん
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大きな衝撃を受けた「13」に始まり、ベルカ、アラビアなど、世界各国を舞台に選び、スケール感満点!文句なしの名作を先に読んでしまったせいか、本作には正直、味気なさを感じます。(ただ、同じ東京が舞台でも「サウンドトラック」は別格!)いつ面白くなるの?!と読み進んでも、特に目ざましい進展もなく、淡々と物語は終わってしまいました。「MUSIC」が続編とのことなので、今度は期待値を高くして読みたいです。なんだ、文句言いながら続編読むのかよっ!と自分に突っ込みを入れながら。だって、気になるじゃないですか(笑)
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ひですけ
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古川日出男。また読みたい作家が増えた。エッジのきいた、ざらついた文章。計算し尽くされた展開に食らいついていくことが読者のこころをワクワクさせる。
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カンナ
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目黒、品川、白金台、五反田に出没する猫と人間の観察図。
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凛
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後半読んでる辺りで感想の骨子が決まったけど、最後の後記で作者が書いてたのでこの振り上げた拳はどうしたらいいのやら。都会に生きる人間と動物たちのいくつもの短編、すなわち「世界の縮図」の表現、よってLOVEって事かな。彼の文はいつも音楽のように歌っているけど本作品は自分には全く合わなかった。頭に入らない。音楽的に言うと、変拍子で休符を多用してるため上手くノレなくて装飾音符が蛇足で耳障りでかつリズムキープできてなくてドタバタしてる印象。その散文さが良い人には良いんだろうけど、私は理解できなかった。
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うなぎイヌ
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★★★☆☆
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いも けんぴ
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このあとMUSICだったのか。もっかいMUSIC読も。
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snsk
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ベルカ後、全編音読。おまえたちはどこにいる?イヌイヌイヌの世界から、今度は猫猫猫の世界へ。声に出すからよく判る。韻を踏み、短い文体で、ドンドン速度が上がる。だから、すき。けど、ストーリーが、ない。だから”ストーリーに期待して読んでいる人”は、脱落する。断念する。タバスコみたいな都バスのトバスコは、成長し、地下鉄子、つまりテツコになったのか。そうか、アダナはクロヤナギに決定だな。秋山徳人とカナシーのやりとりがイイ!歌で返事!ユウタとは、友達になれそうだ。文庫版は「タワー/タワーズ」を新録。続編はMUSIC。
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スミス市松
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ヒデオ十八番の音楽の流れる言葉でもって、おれ/あたし/僕がきみに語りかけ、あるいはきみが、おれ/あたし/僕に語りかける。小説に最低限必要な時間的、空間的位置だけは把握して、強烈にディレイがかったメロディが目黒=五反田=品川の地をロックする。「巨大な短編」――トップスピードで収束・拡散を繰り返すこの文章/楽章の領域において、私たちの視線はみるみるうちに低くなり、いまや忘れてしまったもうひとつの世界が立ち上がってくる。いや、立ち上がる前に、実はもう走り出してる。物語たちが。猫たちが。つまり、あんたたちが。
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刻猫
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リズミカルな文章で、読んでて心地よい。語り口は、データ的でありながら、かなり感覚的で、全体として感動的。五感全てが刺激される。躍動と停滞の効果的な組み合わせ。固有名詞、渾名、語呂語感、言葉の使い方も、自分好み。モチーフとして一番気に入ったのは、其々が内包する自分だけの地図。
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pppp504
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都バスに乗って何処かへ行こうと思った。
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kujira
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かっこいいなあ。古川日出男の文章を読んだあとは、なんとなく脳内で自分のまわりの風景を古川日出男のように描写しようとしてしまう。風をきって歩きたくなってしまう。どんなに悲惨な風景を描いていても、なぜか勇気とか希望の残滓みたいなものを感じる文章だよな、と思う。
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六
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再読。かっこいい。古川日出男の文章は本当にかっこいい。次は地図見ながら読む。聖地巡礼したい。
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エとウ
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Googleマップのお力を借りながら。東京キャットRPG。シビれる。
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nobico
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読み始めたときはオモシロイと思ったんだけど中原昌也なみに読み終わったあとの満足感が得られなかったので少しがっかり。面白い話とそうでない話の差があったなぁ。 でも、嫌いな感じではないのでもう一つくらい読んで見たい。 その中で気に入った話・人物は二つ。 「さすらいの料理人」と「キャッターズ(キャットウォッチャーズの略:探猫者(タンビョウシャ)」 この二つはすごく面白かった。
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izuru youichi
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後記に「僕(著者)が思うに巨大な短編だ」と記されている。言われてみればその通り。独特な文体で語られた東京の小さな範囲で起こる様々な出来事。登場する人・猫が個性豊か。中でも一番強烈に印象に残ったのは猫の数を数える「日本野猫の会・中国地区代表のレイヤマレイコ」 物語中に細かい地名がたくさん出てくるので、品川・五反田・目黒近辺の地理に明るければ、もっとイメージし易いし楽しめるかも。
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たまご
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よくわからなかった。。。東京の地理とかも全然知らないし。。。。猫を数える物語??う~ん~わかんない。。。ベルカに対する猫的アンサー??ベルカに問いかけなんてあったっけか??
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昼と夜
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純粋培養の夢物語ってな感じの本。 品川区、港区、目黒区の猫分布図。 昔品川区大井町に住んでたけど、超住みやすかった。いいよ、大井町。
0255文字
zaki
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なにやらなにやら、ひどくなにかをかきたてられた
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ひろ
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巨大な短編と著者自ら述べているが、確かにページ数に対して話は小さい。それを軽妙な語りで膨らませている印象。サクッと読む事が出来て、もたれない。登場人物は個性豊かで、そこがどんどん読み進めさせる魅力の一つになっている。東京の地名が多々出てくるのは、都心に住んでいる人にはイメージが浮かんでよいのかもしれないが。邪魔に感じられたので、そこだけは流し読み。
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