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きのね(上) (新潮文庫)

感想・レビュー
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いちご追分
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ネタバレどんどん読み進められます。 後半の最後は、第二次世界大戦の時、疎開先でお光さんと雪雄は2人になれ、その幸福感が描かれています。戦争時でも、幸福感があるというのを描くことにリアリティがあるような、または不謹慎さも感じるのですが、それは自分にも似たような思いの経験を蘇られさせる気がします。なので、現実のある書き方ですごいなと思います。お光さんの20歳頃の知恵がまわらないところの描き方、私は年齢が上になり、そんなこと私にもあったような、、そんなことを感じてました。
0255文字
かっこちゃん
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ネタバレ歌舞伎に使われる(場面を活かす「き」)や(しんしんと降る雪を表す「太鼓」)の音は長い歴史で育まれた凄さがある。あの音が私も、大好きです。で、題名に惹かれて読みました。不思議な縁に導かれ、歌舞伎一家に女中として仕えることになった光乃。歌舞伎役者の雪雄に心奪われ、女中として隠し子にも結婚にも近くにいて、耐えてつくした人。時代もあるだろうが、さもありなんという気持ちと、そんな馬鹿なという気持ちを交互に味わいながら読みました。流石、美味いですね。宮尾さん。日陰の身の圭子も結婚相手の亮子も、女心が哀しいです。下巻ヘ
Kei

名作〜❣️

07/04 06:59
かっこちゃん

keiさん、はい、名作です。11代団十郎がモデルらしいですね。知らなかったので驚いています。

07/04 09:07
0255文字
オリーブ
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ネタバレ市川宗家をモデルにした作品だそうで、色々と複雑な家庭、或は過程になかなかOKが出なかったらしい。主人公は後に十一代目の妻となる光乃こときのえ。塩焚きを生業とする市川行徳の家から口入屋により歌舞伎の家の長男雪雄の元で女中として支えていく。雪雄の芝居に魅入られ心密かに慕うが、彼は他の女性との間に子を成し、家を継いで行くために結婚。昔のこととは言え、理不尽なことも多く現代感覚では理解しがたいことも多かったが、それでも光乃の心はずっと雪雄にあってこれも時代がそうさせたのかな。
0255文字
まきまき
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ネタバレ十一代目市川団十郎の妻がモデル。わがままで子供のような梨園の御曹司に仕えることになった、控えめながら芯の強い光乃の、尽くして耐えて、耐えて尽くす日々の物語。近寄り難い存在として雪雄(のちの団十郎)に憧れながら、その二児を成した愛人や、正妻の大店のお嬢様などに間近に仕えることになり、自分の心の動きに戸惑う光乃。正妻が雪雄に嫌われるようなことしていても、助言してあげられない光乃。女中だから、口下手だから…という理由もあるけど、やはり心の底では…。あまりに健気でうんざりするけど、終盤でようやく報われそうな気配。
0255文字
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