読書メーター KADOKAWA Group

できそこない博物館 (新潮文庫)

感想・レビュー
106

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
siomin
新着
アイディアは浮かんだものの作品として仕立て上げられなかったものを紹介した一冊。関係ないものを結び付けて新しいアイディアを得ているようですが、それを作品にまで高めるのはなかなか難しいようです。いいアイディアだと思っても、すでに似たような作品があったりすると発表できなかったり、作品にしようにも下調べが大変で諦めたりなど、ショートショートにするためには苦労もかなり多いのが伝わってきます。文章を読んでいると、うまくやれたら作品にまでできたよなあという後悔がにじみ出ているようでした。
0255文字
maki
新着
読了していないが備忘録のためこちらへ。 図書館で星新一ならどれでもいい、と借りてしまったらエッセイであった。 これまで作品にならなかった『できそこない』を出しながらの雑談。 星新一作品を読みたかったので、また作品を読み終わったら読みたい。
0255文字
ゆうき
新着
星新一が自身の没作品を紹介しながら、アイデアを小説に落とし込むまでの思考過程を述べたエッセイ本を書いており、これがまたおもしろい。自分が出来ない作風に自覚的で、思いついたアイデアや書き出し数ページが自身の不得手な要素をはらんでいるとわかるとボツにしている。この割り切りと凡庸なものを書いたと俯瞰できるのがすごい。そして、異なる単語から着想を得る結び付きの練習をしていても好きなモチーフやFブラウンの作風に似る話。星新一もオブセッションされていると知る。結局、創作は自由でいかようにもなるものではない。
ゆうき

北野武もタランティーノも自身がオブセッションされている内容でしかコンテンツを生み出せておらず、作品の構成は常に縛られているといってよい。しかし、彼らはその不自由さによって偉大な作品を生み出し続け、数多のファンを魅了している。 星新一の没ネタと掲載作品との間には、その線引きが自覚的に引かれているからこそ巨人であり続けられているようにも読むことができて大変興味深かった。

12/27 13:22
0255文字
アヴィ
新着
言わずとしれたショートショートの神様だが、 ショートショート以外にも長めの短編や中長編、ジャンルだと、sf以外にも色々書いているし、本作のようなエッセイも多い。 作品化できなかった多くのアイデアが詰まったメモ書きをできそこないとして発表した本書は、とてもできそこないなどというレベルではないが、こういう取捨選択があったからこその、ハイレベルでの1000編超えのショートショートを書き得たんでしょうね
0255文字
松田望
新着
星新一は、一般的な小説の作り方をしない。化学や物理の実験のような、思考実験の過程が彼の物語のかたちだ。キャラクター描写や文学的な飛躍を好まない。エピソードにぶれは許されない。そこに文学的な(漫画的でもいいけど)揺らぎはない。逆に彼の書く物語に揺らぎがあったとするならその揺らぎこそがその小説内の実験対象だったりして、どちらにしろそのエピソードでなければならない高い精度で揺らぎを描く。情景描写や内面描写を削ぎ落とした、サプリメントより更に純度の高い、化学物質のような、それが星新一のショートショートなのだ。
0255文字
mnagami
新着
ショートショート、読むのは楽だが作るのは大変なんだなと。
0255文字
ブラウ1589
新着
★★★★
0255文字
かじ
新着
表題通り、(作品に)できそこなったネタを語るエッセイを集めた博物館。そこそこまとまった文章になっているネタもあったので、SSとエッセイの一挙両得な部分も。小説とエッセイの文体に差がないので読みやすい。着想はよくてもストーリー化しにくく諦めたものだったり、ご本人もなんだかよく覚えていない謎の言葉だったり、何度も出てくるもののどうしてもそれ止まりな言葉だったり。なぜできそこなったのか、が作家の思考で語られるので興味深かった。きっと切り替えがものすごく上手で、ものすごく頭の回転が良い人なんだろうな。
0255文字
Tonakai_to
新着
ネタバレ関係ないもの同士をくっつける。意味逆転。エスカレーション型とフラクタル型の話型。作家はくりかえしびっくりさせてくれるビックリ箱。
0255文字
優希
新着
ボツになった作品をひたすら紹介するエッセイでした。つまらなくはないのですが、これだけ失敗作を見せつけられたせいか、食傷気味になりました。
0255文字
椎名林檎
新着
文庫になった星新一作品は多分、昔全部持ってたレベルだが、その中でも一番読んだかもってのがこれかな。星新一はSSで有名だが、SSよりもエッセーのが面白い。一番面白いエッセーは「進化した猿たち」だが、あれはそもそものアメリカあたりの1コマ漫画を描いた無数の漫画家たちが面白いんであって星新一の面白さ100%ではないからな。といったわけでこれ、完全な日常のエッセーともSSとも違う、SSになりそこねた未完成作品をあーでもねこーでもね、て言って、最後うまく完成できたら「あーあ、もったいないことした」で締める、茶番劇。
0255文字
unaosora
新着
☆☆
0255文字
○○○ ○○
新着
星新一がボツになったネタをひたすら紹介するエッセイ。メモについてあれこれ語ってるうちに作品としてものになりそうなほど成長していきこんなことなら紹介するんじゃなかった、というのがお約束パターンで、何で作品にならないのか、作品にするならどうすればいいのかという試行錯誤をライブ感たっぷりに楽しめる。中には「良さげだけど自分の作風じゃない」「めんどくさい」みたいな身も蓋もない理由でボツなのも結構あって、いわゆる創作指南書においては見過ごされがちだけど、この「気乗りのしなさ」というのは正味かなりの難敵なんじゃないか
0255文字
もえぞう
新着
ショートショートでは無く、ボツネタの創作メモと作者の解説などが書かれている本です。星新一さんはショートショートも面白いですが、こういうエッセイ的な本も面白いですね。ショートショート以外の本も読みたいと思います。
0255文字
Book Lover Mr.Garakuta
新着
【速読】【図書館】【高速マルメ読み】:過去の作品を振り返るエッセイ集。
0255文字
私的読書メモ3328
新着
ショートショートではなくエッセイ。ボツネタを惜しみなく開陳しつつ、創作術について惜しみなく明かされています。作家本人でもわからない部分、迷う部分も正直に吐露されているのが好印象でした。
0255文字
yi120
新着
物語のアイディアに成るであろうと書き溜めたメモの中からボツネタになった理由、背景を説明されているエッセイ集。読んでいると星さんの小説に対する頑固さ、真剣さが伝わります。其処彼処に昭和の時事ネタ、海外のびっくりニュースなどが織り込まれており読み物としても面白いです。昭和60年発行かあ~光陰矢の如し・・
0255文字
般田
新着
星新一が好きなので手に取った。短編集ではなくエッセイだが、星新一が普段から溜めていて短編に活かしているメモの内容が公開され、それに対するコメントや思っていることが書かれているため、エッセイを読みつつショートショートも味わえるようで楽しかった。
0255文字
Lo-fi Boy
新着
0255文字
sakadonohito
新着
作品にならなかったネタ(メモ)を紹介しながらあれこれ語るエッセイのようなもの。ショートショートじゃなかった。
0255文字
jojou
新着
想像通りと言えば想像通りではあるのだが、星新一の新しいものへのこだわりというか、ストイックさというのは相当なものだったということがよくわかる。 ボツだと思っていたメモ書きから、まあまあの短編ができそうだとわかり、「ちくしょう」と悔しがるなど、全体的にユーモアにあふれており、星新一の真面目な一方で何となく飄々とした感じが伝わってくる。
0255文字
こんでん
新着
星新一氏がボツにしたアイデアを拾い上げてそれについてコメントしていくエッセイ集。 意外だったのは、あれだけたくさんのショートショートを生み出す作家ですら、苦しみながら書いていたということ。ウンウン唸りながら筆を動かしている星さんの姿が目に浮かぶようだった。 何回も読み返したい。
0255文字
原付野郎
新着
ショートショートの神様星新一の創作メモの中から、作品にならなかったものを集めて紹介したエッセイ。没になった理由は色々あるのだけど、それらに共通しているのは「自分が定めた水準を下回るものは出したくない」というプロとしての意識の高さ。たしかに本書に載っているネタには面白いものもあるけれど、完成した作品群と比べると物足りなさを感じるものが多い。ショートショート1作を書くのにどれだけの苦労があるのかということがわかる。それでも1000作以上も作品を遺すことができた星さんの凄さを肌で感じることができた一冊。
0255文字
海猫
新着
この本、徳間文庫版で何度も読んだけど、本がどこかにいっちゃったので新潮文庫版を手に入れ再読。著者が書き溜めたアイデアメモがたくさん載っていて、それがなぜに作品になれなかったのか?を語るエッセイで読ませる一冊。没ネタとはいえ、メモがけっこう面白くショート・ストーリーとエッセイの両方が楽しめた。星氏の発想法が垣間見えて興味津々。東京オリンピックオチのメモは、時代が巡ってタイムリーになっちゃってますな。軽妙な語りだけど、短編作家の苦悩と厳しさも感じる内容。でも程よく頭の体操ができたので自分が賢くなった気がする。
0255文字
ぜんこう
新着
星さんの本はそこそこ読んだつもりやったけど、このエッセイは未読でした。作品になりきれなかったご本人のアイデアのメモ。作品になりきれなかったけど僕にはかなり面白いのも多々ありました。僕レベルが面白がってる程度ならプロとして作品にしてはダメなんですかね(^^;) とにかく星さんのこだわりがよくわかる一冊でした。
0255文字
ばる
新着
著者のショートショート創作の過程で積み上げられた沢山のメモの紹介と、それらに対する考察集。何かの連載。 星新一は小学生ぐらいから読んでいて、なぜこんなクオリティでこんな多作が可能なんだろうかと思ってたので、とても興味深かったし、その語りが、作品群が持つ世界観と同じような空気の中でなされるのも相まって、幸せな読書体験だった。 組み合わせの妙、世界をうまく切り取って裏返す感性、アイディアの種を捨てて深追いしない判断の勘所などはやはりすごい。
0255文字
愛の伝道師カロン@応募してないのに、当選してますよっ
新着
ネタバレエッセイ集。著作が書きためた、作品になれなかったアイデアメモ集めて自ら解説した本。どんな労話を読まされるかと思ったら、意外に飄々として、それどころか楽しんで書いておられる。やはり星新一はただ者ではない。
0255文字
風鈴
新着
星新一さんの作品化されなかったアイディアについて書かれた随筆。作家の日常を覗けて嬉しい。エヌ氏に逢いたくなる一冊。
0255文字
伊丹せいや
新着
人のあきらめ好き。星さんだったら「殺人とエロシーンは俺には書けない、だから書かない」みたいな。ちょっと安心してしまう。よくアイデアのために新聞を読まれるみたいで、これは良いかもと思った
0255文字
山田太郎
新着
薬好きなのは、薬屋の息子だからだろうかと思いながら読む。読みやすいので、簡単そうに書いてるようにみえるというかすごい知性というか小松筒井と張り合うというか一目とはいわず置かれてた人はやっぱりすごいな。今の事予言してたような文章もちらほらあるので、先見性というかこのあたりやっぱりすごいもんだと思った。
0255文字
ポポロ
新着
古本市で購入。ショートショートの名手星新一氏のメモ帳から、「ショートショートになりきれなかったものたち」を集めた本である。そもそもの発想というか妄想というかが流石なのはそうなんだけれど、作中で語られる星さんのSF作家としての自意識がすごい。「科学によって実現可能でありそうで、なおかつ絶対に実現不可能なことを書いてやろう」なんて、かっこいい。
0255文字
さゆあ
新着
20年以上書き留めたショートショートのアイデアメモ155編を公開して、なぜそこで終わってしまったのかとか、似たような展開が他の人や自分の作品であったとか、こうすれば書けたかな?とか星さんの創作作業を感じられるエッセイ。小、中学校の頃に夢中になって読んでた星新一さん、父の本棚から抜き出して夜寝る前に布団の中で読んでた。その記憶が残っているのか今回横になって読んでると何度も強烈な睡魔が…。でも、とても面白かった。
ううちゃん

私も小中学校のころ、父の本棚から抜いてきては星さんの本を読みまくってました!

02/01 23:02
さゆあ

ううちゃんさん 同じですね(≧∇≦)。読みやすくて短くて面白い、当時の私には最高でした!

02/02 06:21
0255文字
からおの
新着
星新一が自身の創作について解説した内容。
0255文字
カシスウーロン茶
新着
星新一自身を好きになる作品だ。残されたメモがあの作品と似てる!となりかなりワクワクしながら読み進めれた。一番面白かったのは星新一が禁煙する理由だ
0255文字
水月
新着
この本に書かれているアイデアだけで、何作も書ける気がします。そういう意味ではちょっともったいない感じがします。星さんが作品を書くときにけっこうしばりをいれて書いているということがわかります。
0255文字
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
新着
「勝手に星新一読み直し祭」第30弾。平成25年 2月20日 改版 14刷  読むセットであった。大先生の作品の作り方をあかした、随筆集である。大先生はメモ魔であり、原稿の反故紙やチラシの裏等に小さい字でびっしりとメモをする。違うメモを2つ出してきて合わせてみたり、若干進んでいたものを膨らませたりとなかなか大変な作業をされているようだ。それでいて、きちっと締め切りに間に合わせるのだから凄いと思う。
0255文字
C-biscuit
新着
図書館で借りる。星新一の本が読みたくとりあえず、「星新一式-ショートショートの書き方」に載っていた本ということで読んでみたが、少し違ったようであるw。この本は、タイトルの通り、星新一のメモ等のアイデアが、実らなかったボツネタが解説しながらアイデアなどを紹介しているような本である。いろいろ考えているのだと思う反面。本当の作品になるのは少ないのかとも感じた。しかし、この実らなかったアイデアも非常に面白いと感じるものがあり、小説を書くことは恐ろしく難しいのだとも思う。何気にイソップ物語的な要素が多いとも感じた。
0255文字
葛
新着
昭和60年2月25日発行 平成25年2月20日14刷発行 著者:星新一 発行者:佐藤隆信 発行所:株式会社新潮社 印刷:株式会社光邦 製本:憲専堂株式会社 カバー印刷:錦明印刷 デザイン:新潮社装幀室 作品は昭和54年6月に徳間書店より刊行 解説:澤本嘉光 カバー:和田誠
0255文字
全106件中 1-40 件を表示
できそこない博物館 (新潮文庫)評価65感想・レビュー106