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ブッダと神々の物語

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マウンテンゴリラ
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仏教の成立期の復習書としても読み易く、第二部ではその後の大乗仏教の基本経典の解説書としてもわかりやすい、という意味で、仏教全般の概論書としての好書であると感じられた。そして、タイトルにある「ブッダと神々の物語」、という言葉には、神仏習合という宗教文化の在り方が、日本特有のものではなく、もともとの仏教に見られる性質であるということをあらためて気付かされた。もちろん、バラモン教,ヒンドゥー教の神々と日本古来の神々というように融合相手の性質は異なるが、共に他宗教の神々を否定するのではなく、→(2)
マウンテンゴリラ

(2)それらとの共存を図る、あるいはそれらを包括的に取り込むことにより、上位概念として発展させようとの意図も感じられる。しかもそれが、必ずしも傲慢さではなく、より深い世界の表現として語られるところに仏教の魅力を感じる。そこに、私自身が複雑化した中国仏教よりもブッダと神々の関係をより感じさせてくれるインド仏教の方に惹かれる理由があるかもしれないと感じた。

02/04 02:33
0255文字
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