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青の炎

感想・レビュー
756

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め
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ネタバレ映画は昔見てあり、追想するような読書。でも感想が変わった。秀一の大人びた思考も嗜好も大人から見ればハリボテだと今なら分かる。殺人の動機(=愛を守るため)もやはりハリボテで、本当はただ目障りで殺したかっただけ、という独りよがりな青い衝動に見える。進撃最終回のエレンみたいだ。進撃の感想とも通ずるが、より救いのない方へ走るこの物語を美しいと思いたくない、だけど見事だった。
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t.wata
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家族を守るため、殺人計画を目論む視点の本。 家族を守る為と言えど、犯した罪に嘘を重ねるのが痛々しかった。
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ササ
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ネタバレえええ…しんどい。かなりしんどい。そんな…どうにかならなかったのか、どうにもならなかったのか。妹や母親、紀子たちの気持ちを考えると辛すぎる。どうにか完全犯罪を成し遂げてほしいと、切に願った。
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ホーネット関西
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ネタバレ人の道から外れたこと、偽装したこと、虚偽の報告、全ては明るみに出る。そして、誰ひとりも幸せにならない。幸せになれない。絶対。忘れるな。
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あつし
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映画が昔やっていたのは知っていたが観ていなかったため読んでみた。主人公の殺人をする当日の心境、警察からの捜査に対する緊張感が凄くリアルに感じられた。寝る前に読んで眠れなくなってしまったほどだった。 映画も観てみようと思う。
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ならしの
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ネタバレ高校生の主人公は、母親と妹と穏やかに平和に暮らしていた。そこに介入する、母親の元夫。奴がこの家に来てから、主人公たちの平穏はなくなってしまった。さらに傍若無人な振る舞いをする男に主人公は強い憎悪を持ち、家族を守るために殺害することを計画する。念入りな計画を持って何とか彼を殺害することに成功するが、その証拠をかつての悪友に見られてしまった。奴も始末するしかない。殺人の葛藤に苦しみながら、やがて警察も真実に辿り着いてしまう。なんともやりきれない物語だった。
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ここ
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手に汗を握る。緊張で末端が冷える。ドキドキした〜。 すごい本。
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斜視
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ネタバレ今回初めてミステリーの類に触れた。読み始めれば、秀一はすごく利発的で、弁舌巧みで。私は、一人称視点のその人に、共感できる部分を探してしまうので、彼に自分を重ねられるのだろうか、と幾ばくか不安は募ったが、作中ほとんど彼の行動の動機が紛れもない尊い正義感に一貫してることが、私と彼を繋いでくれていた。秀一を庇うそれぞれが、あまりに眩しかった。誰も彼も自分とは違うんだって他人を諦めていたのに、他人が自分を諦めてくれはしなかったとき それを振り切る強さを持ち合わせていないのが、秀一の優しさの、証明だと思った。
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カルバンク
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読んでいる最中 何度か心拍が早くなった。特に一番目の殺人。秀一の後ろで犯行を見守っている共犯者の気分。 VRで、小説の中を覗いている感覚。 十分に堪能できた。 ただ母親の友子には櫛森家の知人になった気になって一言言いたい。「あなたの優柔不断な態度が事件を起こした」と。 映画化されているそうなので見てみようと思う。
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ちゃきん
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ネタバレ腑に落ちず突っ込みたくなるところが少しあったが、秀一が追い詰められ、自首と自死どちらを選択するか彷徨い、家族や紀子の存在によって自死を決心するラストは切なくて良い終わり方だと思った。作中にでてくる山月記や罪と罰などの作品を思いめぐらせながら読むとより深みが増す。
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田中希昌
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たのしめた
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やんやん
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えー、なんか母親にモヤモヤする〜。とか言ってたらこの物語は成立しないのか。計画を立てるあたりが面白かったかな。
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マイン
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ネタバレ正義感が強くて優秀だったからこそこの殺人計画をたててしまったのだろう。曾根も残り少ない余命で遥香に会いたかったのならどうしてもっといい父親の姿を見せなかったのか。優秀でも所詮高校生が考えた事、場数を踏んでいる刑事には簡単に見破られてしまった。母と妹の為だったけど切ない結末は結局、二人につらい思いをさせてしまっている。化学や医療の話が難しすぎて貴志祐介の小説はもうこれが最後にしようと思ったけれど、読み終わったら別のも読みたくなった。
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月夜
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ネタバレ図書館利用。読み終わった印象は「策士策に溺れる」。とは言え、高校生の頃読んでたら絶対感情移入してただろうなあ。自分も頭でっかちな子供だったから。行動力はなかったので想像だけだったけど。そういえばあの頃は、と高校生の頃の自分や周りの環境を思い出して懐かしくなったりしんどくなったり。子供だと学校や家が世界の全てだからそこが辛いと全てが終わり、って気になるけど実はそうじゃない、でもそれは抜け出さないと気付けない。主人公の気持ちは痛いほど分かる。切ないなあ。
0255文字
m4m391y0
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高校生の男子が殺害計画を緻密に立てていく。クラスメイト、家族、親友を巻き込み最後に迎える結末は… 一気に読んでしまいました。
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fettle
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ネタバレ途中から予想された通りに、やはり自死ですか。しかしその理由がプライドでも諦観でもなく、家族のため、というので、読者に残念と思わせつつ作品として成立させる。成立しているのだけど、全部さらけ出して世間を敵にしても、家族を不幸にしても、生きろよ! と思うので納得感はない。 排除方法について色々考えて計画に写す描写も面白い。冒頭付近で彼女のいじめ、じゃなくて、反抗を救ってあげる!ところもポイントが高い。ちゃっかり彼女になる予定調和で読者を満足させてるし
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あ
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ネタバレ始めの湘南の爽やかな描写からは予測出来ない展開だった。物語としてはなかなか辛いが、倒叙推理物として主人公の心理描写や周りの雰囲気とかが詳細に描写されていて面白かった。策を練った完全犯罪トリックがケアレスミスから瓦解するところも、テストの描写から秀才のうっかり性が示されていて良かった。「こころ」や「山月記」からの引用も心情やストーリーにマッチしていて良かった。
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りーさん
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ネタバレ母と妹を守るため、完全犯罪を目論む17歳の秀一。秀一は高校生とは思えないほど確かに賢くて、本人もそれを自覚していたのだろう。一見完璧な計画で母親の再婚相手、曾根を葬るが、メッキがポロポロと剥がれ落ちるように計画は綻びを見せ始める。家族を守りたいという思いと、年相応な恋愛や友情、その裏で進行しているとんでもない犯罪と警察による捜査。そのギャップが苦しくてハラハラしてやがて悲しい結末へ。…これ、母親が一番悪いよね?母親へのイラつきが青い炎になりそうでした。
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fukui42
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多分初読彼あの一気読み。ここまで犯罪者側の計画や心理、それも学生。恐ろしや。物理の教科書の記述とか、わからないなりにサスペンス色濃厚でした。
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rinrinkimkim
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バッドエンド過ぎる結末。少年をかばおうとする同級生と彼女がいたことだけが救いだった。17歳が大人ぶって都会へグッズを買いに行ったり、計画練る為寝なかったり、そりゃ大人が見れば「あの子、ちょっと思い詰めてる」と分かりますよ。そして止むやまれずとった行動ももう少し待てば末期がん。ってねえ。果てしなく報われないじゃないですか。敵を倒すには敵を知れ!情報収集の目的がずれたのが命取りでした。とはいえ哀しい結末すぎて。湘南の海がか輝かしいほどに闇が深いですねぇ。
0255文字
Troika
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黒い家を読んで貴志祐介のファンになった。その期待も込めて読んだ。 前半は主人公が少し幼稚な感じを受けたが、それは当然で主人公は17歳。色々ませていても30歳や40歳の男性とはメンタル構造が全然違う。 そういう意味で10代の少年の心を詳細にリアルに描きながらしっかりとした文体で読者を青の炎の世界へ没入させてくれた。 後半怒涛の感情描写で本当映画を小説化したのかというくらい場面が見えた。 やっぱり貴志祐介は素晴らしい小説化だと思った。
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鈴純
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ネタバレ家族を脅かす外敵が現れた時、子供って本当に無力だ。しかも17歳という子供でも大人でもない、未成年。主人公はこんなにも母親と妹を守ろうとしているのに、唯一の大人である母親が本当に非力。母親が戦おうとしないせいで役に立たない弁護士。それでも戦った主人公は絶望しかないのが本当にやりきれない。主人公を庇ってくれた3人の友達だけが救いって。でも救えていない。やりきれない話だった。
0255文字
サイドチェスト
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ネタバレ1人の高校生が母親と妹を守るため、完全殺人を目論むという話。臨場感があり主人公の心情に引き込まれていった。終わり方も綺麗だった。
0255文字
桃子
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ネタバレ平常?時の秀一と紀子の言動に高校生らしさがなく、特に秀一の人物像がなかなか定まらなくて若干ムカつくところもあった。ただ、感情が大きく動いている時や犯行時・後の焦り緊迫重苦しい心情が描かれている時は、ある程度歳相応の人間らしさが感じられて、共感できた。
0255文字
tokkun1002
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ネタバレ1999年。好き放題する父から母と妹を守るため完全犯罪を目論む。如何なる事情があっても殺人は認められない。
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YUKA
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再読。臨場感のある文章で心に迫ってくる。 これまで読んだ著者の作品の中で一番好きだと思う。 まるで自分が殺人を犯したかのように苦しい気持ちになった。 もしなにかが違ったら、結果は違ったのではないか、という主人公の想いが強く伝わってくる。 曾根が表れなければ?主人公はそれでもいつか、誰かにたいして怒りを覚え、殺人を犯していたのだろうか。 最後まで味方でいようとしていた彼女や友人や家族の存在が泣ける。 一度火をつけてしまうと、瞋りの炎は際限なく燃え広がり、やがては、自分自身をも焼き尽くすことになる
0255文字
meg
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ネタバレ昔読んだ「黒い家」が怖すぎて避けてた作家さん、ほんタメで「泣けるミステリ」と紹介されていたので手に取った。母親の離婚した元夫が家に居座る。母親と妹を守るために完全犯罪を企てる秀一。計画は完遂されたように思われたが──。紀子が秀一を「君」って呼ぶのが気になったり、言動がウザかったり、あと、秀一この状況でよく女の子にムラムラできるね?とかちょっと自分を過信し過ぎてて鼻につくなー、とか気になる所は多かったけど、緊迫感があって良かった。秀一自身よりも、秀一を庇って警察に嘘を吐く大門や笈川の友情にホロッとしたよー。
hon

秀一ウザいよね。鼻に付くの分かるわー。こんな高校生いるか?と思いながら読んだよ。倒叙のヒリヒリは良かったけども。

12/28 09:21
meg

>honさん こんな高校生居たら絶対に近付きたくない(笑)。でも現実に居たらすごく要領よく世渡りしていきそう。

12/28 12:36
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O M
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映画版と違うとこあった?読んでてずっとはらはら重々しい気分になった。貴志祐介の本は気持ち揺さぶられる。
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紫綺
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17歳の頭のいい男子高校生が、母と妹を守るために踏み切った殺人犯罪者の世界。殺人計画に手間隙と金を掛けすぎのような気がする。後味の悪いクライムノベル。
0255文字
megumi
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ものすごく前に読んで、なんとも切ない話しだ...と思ってたけど、こんなんだっけ?? 確かに面白いんだけど、切なさはどこ行った??
hon

切ないってより倒叙ならではのヒリヒリ感ってイメージだな。主人公いけ好かなくなかったっけ?

11/24 17:22
megumi

そうそう。 あれ?こんなやつだったっけ?とか、登場人物が思ってたのと違う感が多かったかも。The倒叙もの!って記憶は正しく、そこはやはり面白かったです。

11/27 13:03
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月子
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ネタバレやるせない気持ちになる作品だった。映画化もされているのね。曾根が諸悪の根源だが、母親が変に隠し事をせずにしっかり話をしていれば防げていた気もする。まぁ、悪い事が起きた時は、ああすれば良かったこうすれば良かったと考えてしまうが後の祭りだし時間が巻き戻せたとしても同じ結末になるものなんだとも思う。無敵の大門が兵隊だったお祖父さんに教わったと言った「一度火をつけてしまうと嗔りの炎は際限なく燃え広がりやがては自分自身をも焼き尽くす」というセリフがとても印象に残ったし、この作品を表しているとも思った。
0255文字
toto
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ネタバレ少年犯罪って、別にひどい環境に置かれた者限定じゃないんだな。残された人達を思うと苦しくなる。バカなら良かったのかも?
0255文字
ruca_54
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自分も2人殺した心境になる。苦しい。追い詰められて、絶対そうなる悪い想像しか出来ない、自分の境遇と重なる。
0255文字
ナリラウギス
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ネタバレ「黒い家」を読んだ上で、この人の本怖いから読みたくないなーと思いながら読み始めた。紀子の「捕まるな」という言葉が秀一の自殺の最後の一押し? 結局秀一は最後の昼食に戻らなかったし。あのときは警察署に行くことのフラグだと思ってたけど。「自殺は最終手段」が回収されてしまった。
0255文字
鈴木 千春
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Kindle読み。 はしめは爽やかな高校生の話かと思った。 彼の抱える苦悩! 不幸な環境を変えようとする彼は、緻密な計算の殺人へと向かう。 もっと理解ある大人が周囲にいたなら、、、 彼の計画と、その齟齬に夢中で読まされた。 「思い上がり」に気付いた時は遅すぎたのか。 イヤ、高校生ならではの思い込み。 私もその頃は「周りは何も解っちゃいない!」「大人っても何も考えなくなって歳だけとった人達でしょう」と独りよがりな考えだった。 今、そんなこんなを思い出しながら読了。
0255文字
ぐれじゃに
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胸が苦しくなる 殺すと言う選択肢を取った時点で、幸せになる未来はなかった たとえバレなかったとしても、罪の意識と一生向き合うことになっていた 警察側の視点から見ればただ絶対的な悪として映るのみだが、犯した者の立場から見ることで、その選択に至るまでの悩みも、事が済んでからの苦しみも痛いほど伝わってきた 最後にとった選択はあまりにも悲しい
0255文字
うぱるぱ
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夜に読んだら止まらず朝まで読んでしまいそうになる。殺害計画を考える場面はとても興味深くて面白い。ハラハラする場面が多く引き込まれた。とても面白かった。
0255文字
真澄
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ネタバレ『『ブリッツ』を決行した日のことを思い出す。学校と自宅を往復する際、周囲のものは、何一つ、目に入らなかった。世界は、まるで白黒のフィルムのように、色褪せていた。 それが、今は、なぜ、こんなに美しく見えるのだろうか。前途には、もはや何も待っていないというのに。』何度目かの再読。今は手元にないけど昔この表紙の文庫本を持っていた。一人悶々と殺人計画を立ているところを想像して好きではなかったけど。だけど現在の湘南の海をバックにしたロードバイクの表紙は綺麗だけどラストを思い出して涙を誘われる。
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あゆむ
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1年ぶりに再読。 ミステリとしても面白いけど高校生ゆえの友情とか恋とか甘くて青春モノとしても良い小説。家族のために戦ったんだから悪くないと必死で庇ってくれる紀子の愛の深さに涙。 法医学の専門書とかあるんだね、ちょっと読んでみたさある🙃
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