西條が組んだのは大崎と言う交番巡査。このペアは本来おかしいが大崎が最初に現場に行ったと言う事情がある。西條は仕事の事しか考えていない男で犯人逮捕の為なら多少の無茶もすると言うキャラ。一方では部屋長と言うやる気は無いが癒やしキャラも捜一にはいるらしい。基本的に刑事達は自分が犯人を挙げたいと思っているので協力関係は薄い。捜査会議で報告される事が唯一の情報共有で刑事達が集めて来た情報を元に全体図を書くのは管理官や捜一課長。とは言えそれぞれの人間関係の中で情報交換はある。ブンヤヘの情報漏洩もしてはいけない→
とは言え酒をたかる為に記者に許せる範囲で情報を流すと言うのは警察小説一般に出てくるので事実なのだろう。ただし出してはいけない情報が漏れた。この辺りから緊迫感が増す。第2の犯行、第3の犯行が起きて連続殺人事件になる。実は作者は中盤から少しずつ犯人の事をほのめかす。これも情報漏洩か(笑)中盤以降、特に面白くなる。作者が3、4回直木賞候補になりながらまだ取っていないと言うのが不思議だ。
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