形式:単行本
出版社:幻冬舎
形式:文庫
文庫版が新聞で紹介されたので手に取ってみたけれど、他の方のレビューを拝読して、益田ミリファンでも本作は賛否両論のよう。内容はともあれ、全国を旅するという素敵なアイディアをもらえた。私なら…と書き始めたらとんでもなく壮大な構想になってしまったので割愛(笑)。
鹿児島県)富士山が椅子に座っている作家みたいな山だとしたら、桜島はあぐらをかいている隣のおじさんみたいな山だった。「もう晩メシ食ったか?」「明日は何時に帰る?」「また、来いよ」そんなふうに声をかけてくれそうな感じである。「いつかまた来るからね」桜島に向かって約束した・・・ へー、桜島はあぐらをかいたおじさん、なのか? 自分は鹿児島に3度も行ったのに、毎回、雨で桜島は見えなかったのだ、残念無念。
鳥取県)砂丘の高いところまで登って海を眺める。砂丘全体の景色は悪くなかった。だけど、その場にいる時よりも、あとになって思い出す砂丘のほうが美しい。不思議だ。東京に戻ってからも、砂の重たい感覚を足が覚えている。 ・・・言われてみれば、たしかに、それはある。自分は、10月の社員旅行だったが暑い日だったので、砂丘の熱と砂の感触は、あれから30年は経過しているが、まだ記憶に残っている。
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