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青山娼館 (角川文庫 こ 3-7)

感想・レビュー
107

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ほの
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読了済
0255文字
Emma
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ちょっとよくわからない世界観。だけど秘密の館には惹かれてしまうね。
0255文字
もちもち
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☆3
0255文字
たぬき
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ネタバレ4。 子供を亡くした奈月(32)が、友人に紹介してもらって、娼館で働き始める。友人も自殺しちゃったりと、悲しい空気がずーっと続くんだけど、何だか好きな空気感の小説だった。
0255文字
美彩季
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この作者さんの描く主人公の気持ちには、主に共感できるのだが、この作品に関してはできなかった。 だが、とても面白かった。作品の面白さと、共感できるかどうかは関係ない。 あまりにも大きな存在を失った人たちのそれぞれの生きぬき方が描かれている。 常識にとらわれない考え方が沢山描かれている。
0255文字
桜もち 太郎
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高級娼館「マダムアナイス」に勤める奈月。最愛の子供を亡くし、唯一の親友麻木子を亡くし、すがるような思いで得た職だ。『わたしは堕ちつづけていった。どうせ堕ちていくなら、正しく堕ちたいと願ってきた』堕ちるといっても悲惨さは全くない。ドン底だった奈月が生を取り戻していく場がこの娼館であるからだ。『恋は御法度よ』とのマダムの言葉通りに娼婦としての役割を果たす。客として訪れた麻木子の恋人だった川端との関係が物語を引っ張る。悲しみを乗り越え心身ともに再生していく。いつまでも娼婦でいてほしく思えるような作品だった。
0255文字
黒わんこ
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62)青山にある高級娼館。現実感はないが、個人的にはとてもキレイだなと思った。エロ的な描写は非常に少なく心理的描写がメイン。人はどんなことがあっても生きなければいけないと、自身の内面にあるものと葛藤している姿がキレイだなと思った。
0255文字
ぐうぐう
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奈月と川端が出会うために娼館という舞台が必要だったとするなら、それはとても大袈裟で歪な装置に思える。ただ、最後の最後まで読み進めると、もうひとつ大きな物語がそこには用意されており、この舞台装置の重要性が充分すぎるほどに理解できるのだ。「恋ではないものを恋だと思いこみ、自分だけがうっとりできるシナリオの中に身を委ねて生きている人間を見ると、その愚かさにうんざりした。シナリオはシナリオにすぎない。現実とは異なる」ゆえに、娘を亡くした奈月は娼館で逆に生を感じる。(つづく)
ぐうぐう

愛する女性を失った川端が娼館を訪れるのは、性欲のためではなく、女性の死の真相を知るためだ。愛だの恋だの性だのといった感情や欲情とは別の理由で、奈月と川端は娼館において出会う。そして、理由がないからこそ、二人は惹かれ合う。ただし、それが愛や恋ではないことを二人は承知しているのだ。まるで娼館マダムの過去を裏返したかのような出会いと関係性が、人間というものの強さ(あるいは、弱さ)を伝えている。「終わっても、一緒に生きていく……」そこに、もはや理由は存在しない。(つづく)

03/06 21:49
ぐうぐう

言葉で定義付けすることすら不要なその関係性は、地獄のような喪失を味わった者のみが辿り着ける、再生への手立てなのだろう。

03/06 21:50
0255文字
あるあさのそら
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ネタバレ生々しすぎず、文章がキレイでサクサク読めた。マダムたちも、主人公と友達の元カレも、根底には愛があり、今の関係を維持したとして、いつかどちらかが離れたら、恋心と同じように傷つき動揺しそうだけど…。 戦友と位置づけると自分が傷つかずにいれるのではないかという気がした。
0255文字
kzm
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長いなあと思いながら読了。
0255文字
ぷー
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小池真理子の書いたモノが【小池文学と呼ばれてる】と今さらながらに知り、オススメされていたこの本を読んでみた。 うーん。 女の人が書いた、女の人が好きそうなお話。 小池文学の真骨頂が知りたいのだけれど、この話ではないほうがよかったかも。 心理表現にあまり奥深さを感じなかったことが残念。 でも、嫌いな話ではない。 私、女だから。
0255文字
神在月
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ネタバレ大いなる実験作のように感じた。現実にはあり得ない設定を用意して、自らの文章力と心理描写でいかにそれなりの説得力ある物語に構築していくかの。どれほど男に愛されたかという女の軌跡を親友の女がたどり、その男と親友の思い出を共有するという構成。入会金や年会費が異様に高いのは女に対する愛の深さの象徴だ。この物語の立脚点がどこなのかが気になった。個人的にはボールペンではなかったかと思う。
0255文字
さみ
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小池真理子の耽美で奔放な世界を味わえる一冊。何かテーマがあるわけではなく、あくまでもファンタジーな雰囲気を楽しむための継ぎ接ぎの物語かなという印象。非現実感に浸りながら読みました。性と愛と死、という言葉に惹かれる方にぴったりだと思います。
0255文字
於間抜新吾
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主人公の友人だった麻木子の父親のありようが気になった。縊死に至るのが、それが自己愛ゆえの自業自得の結末だったというのは悲しいし、また滑稽だしそういう生き方しかできないとするならば必然だったのかなあと。娘である麻木子も同様の道をたどったのは必然なのかしら、と思えた。
0255文字
アイコ
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ネタバレラストは消化不良。 自分の生活とはかけ離れ過ぎていて共感は全く出来ないが、 そういう世界を覗いてみたいと思う野次馬的な感情が 止みません。 愛しい我が子を亡くすという 途方もない喪失感と 信頼していた友人が自殺するという絶望感から立ち直る香月は、 娼婦として強く生きていく術を手に入れたのだと思った。
0255文字
悸村成一
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読了40冊め。娯楽系のエロ小説ではないし、乱歩『黒蜥蜴』でないし、恋愛と違うように見えて…。
0255文字
トマシーナ
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鬱々とした内容。読んで失敗したかも、というのが正直な感想。なんで縊死する人が三人もでてくるのか(自殺イコール首つりって、何だか安易すぎない?)、結局、これはなんの物語だったのか。奈月の喪失感はわからないでもないが、娼館で働くことはこじ付けのような感じがする。最後はまるで途中で打ち切られた連続ドラマのようだった。
0255文字
mayu
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再読。設定が非日常だからか印象に残っててもう一度読みたいと思ってたのに、改めて読んだら「あれ?こんな話だったっけ?」みたいな。 途中でお腹いっぱいになってしまい最後は流し読みでした。
0255文字
TANIZAKI
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読み終えた時この先読むページがないのは寂しいと思えた。堕落しても自分の強さを求め続ける姿は美しいと思えた。愛し続けた私生児の舞を事故死で失った香月。母親と不倫相手を愛し続けたが愛されなかった絶望の日々。舞の死後マッサージ師に揉まれた時偶然触れた手の温もり。その時舞の温もりに気づき自然と涙を流す。娼婦になっていた親友の麻木子と再会し「娼館」にて香月は男の温もりを得る。温もりは絶望感を癒すものだが、汚れた物にでもすがらなければ生きていけないことを知っているほど汚れた物でもある。娼館は強さを取り戻すつなぎだった
0255文字
ジュール
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久しぶりの再読。シングルマザーの奈月は娘の舞を亡くし、親友の麻木子も自死する。麻木子が勤めていた超高級娼婦倶楽部の娼婦になる。そこのマダムは謎めいた女。奈月を求めて麻木子の恋人だった川端が倶楽部に通ってくる。現実感のないストーリーだが文体の美しさに惹かれる。雨の夜、窓を開けて川端と2人で麻木子の思い出を語る。大切な人を亡くした2人が語らうことにより充たされていく。
0255文字
ナマアタタカイカタタタキキ
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この表題からこの中身を想像できた人が一体どれほどいるのか気になるところ。虚無の後の憤怒、そして残るのは凍りついたままの記憶。娼館という非日常的な空間での慎重な対話は、とても詩的に感じられた。互いに一つのものに対して想いをぶつけ合える相手、そんな相手と寝るっていうのは一体どんなだろうか。川端みたいな男性が実在するかはさておきね。ただ、ミステリアスなマダムの過去のエピソードも何だか腑に落ちないというか。椿姫を聴きまくったとあるけど、その筋書も彼女の境遇とあんまりマッチしているように思えないし、ちょっとな…
ナマアタタカイカタタタキキ

『時折、墜落、という言葉を思い浮かべる。どうやら自分は、堕ちるということを誠実にやってのけたかもしれない、と思うことがある。 実際のところ、ここまで誠実に堕ちると気持ちがよかった。ごまかしの何もない、赤剥けのひりひりした肌を見せながら、私は堕ち続けていった。どうせ堕ちていくのなら、正しく堕ちたいと願ってきた。』

04/01 00:47
ナマアタタカイカタタタキキ

『どんなに深い恋愛関係に陥ったところで、必ずしも対の関係、対等の関係にはなれるわけではないの。情熱の量を秤で量るわけにはいかないけれど、実際、互いが何の誤差もなく同じ量の情熱を相手に抱いている、ということは稀ね。あったとしても、一時のこと。情熱は本来、流動的なものよ。』

04/01 00:48
0255文字
ゆ
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おもしろかった。
0255文字
泉
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どうしようもない痛みを抱えながらも生きようとする人間の強さを感じた
0255文字
混沌
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【麻木子、そんなにいい女か?】こんな風にとことん男に愛されたいっていう女の願望かなあと。それでも、最後、なんかよかった。「恋は御法度よ」「ひとりじゃないって感じがする。あなたとこうやってると、孤独じゃなくなる。なんだかとっても幸せ」類は友を呼ぶ。これは共感できる人、少ないだろうな。そう、類は友を呼ぶから。
0255文字
およよ
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「マダムアナイス」会費高過ぎ。こういう会員制の館が実在するのなら、そこにいる人たちをちょっと覗いてみたい。そこは気になったが、あとは冷めた気持ちで読んだ。何というか、亡くなった人のことをずっと語り続ける人と、それを受け入れる人。亡くなった人の思い出はそれ以上増えないし、それを静かに持ち続けることの方がいいような気がしてしまった。 最近本を読むペースが遅くなってきた。先を知りたいと思える作品に出会えてないのか。この作品も冷めた気持ちになってしまった。
0255文字
cdmabook
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水蜜桃を思わせる小池ワールドにどっぷりとはまりました。 ◆教養が気品を作り、気品がその女性をさらに美しく見せる◆私の舌と彼の舌はとろけ合い、口の中は蜜と化した ◆終わったことを受け入れて認める 何かが終わっても、一緒に生きていく ◆生きている、生きていたい、生きている、生きていたい・・。呼吸が烈しくなり、喘ぎ声が喉の奥からもれてくる。肘掛け椅子の脚がぎしぎしと鳴る。
混沌

「教養が気品を作り、気品がその女性をさらに美しく見せる」ここ、書き残しておきたいと思ったところでした。

10/25 09:26
0255文字
みつき
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突っ込みどころはあるかもだけれど、それは小説の中の世界だもの。人は無性に誰かの肌の温もりが欲しくなる。 自分一人では温めきれない感情を誰かに埋めてもらいたくなる。そんな誰しもが持つ思いを、現実と非現実の微妙なラインで描いているからこそ、この不思議な世界に酔うことができる。小池真理子の恋愛小説は、良い意味で苦しくなる。
0255文字
Take@磨穿鉄靴
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残念ながら何が言いたいのかよく分からなかった。話の流れやエピソードはしっかりとしてると思うけどそれがどう結び付くのか小池氏が何を伝えたいのかが理解出来なかった。ボールペンのエピソードはくだらなすぎてコメディになりそうなレベル。あと本筋とは全然関係ないけど入会金1000万はなんだそりゃって感じ。★★★☆☆
0255文字
yumimiy
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ああ、いい話だ。とは全く思えない。どいつもこいつも身勝手、特に漆原塔子は入会金1千万円、年会費3百万円の高級娼館経営者。このマダム、娘の恋人を寝取り娘はショックで首吊り自殺した過去がある。気取っているが売春宿の因業ばばあだ。しかも、寝取った男を娼館のマネージャーに抜擢。どこまで死んだ娘を冒とくするんだ。後、娼婦の奈月と客の川端も頭にきたが書くと長くなるのでハショる。しかし、入会金1千万、年会費3百ってどんなバカが会員になるのか、愚かな客がいて肛門にボールペン突っ込んでくれと娼婦に要望、結果、死にましたよ。
0255文字
まめちゃん
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麻木子が何故自殺してしまったのか、理由が理解できない。 川端との愛に結ばれて生きることは出来たと思うのだが。 このような娼館が現実に存在するのかはよく判らないが、二極化がこれだけ進んで来れば、存在してもおかしくないのであろう。許されることではない!
0255文字
ボン・ミーハー
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マダムの過去も数奇なものですが、むしろ、自殺した親友をめぐる親友の愛人との関係がストーリーの中心でしたね。
0255文字
だいごろう艶麗
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娘を亡くした女、奈月と、麻木子との、娼婦館マダムアナイスで働く、二人の壮絶な生き方をまのあたりにした話でした。二人とも、家庭環境には恵まれてはいないまま育ち、生きる為に必死でもがき苦しんで、娼婦として働く姿にエールみたいな気持ちが沸いてきて、麻木子は、死んでしまうのだけど、その不倫相手の川端が、娼婦館の会員としてやってくる。川端のおかげか、奈月は、だんだんと凛としてくるような話で、漆原塔子マダムアナイスの経営者の話を、もっと私は、聞きたくて仕方なかった。奈月ちゃんがんばれー🚩😃🚩
0255文字
緋色玉
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寂しさ、怒り、虚無感、後悔。 べっとりと人生にのしかかる、扱いにくくて重苦しい感情。 そういうものを少しでも軽くしてくれたり、あわよくばそこから逃れさせてくれるのは、やはり人肌なのか。 娼館という想像も及ばない非日常の中に、原始から脈打つ不変の人間味を感じ、妙に読後が清々しかった。 娼館で営まれる様々なあれやこれやを、もっと知りたかったというのも、本音。下世話(笑)
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???
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終わったことを受け入れて認める 何かが終わっても、一緒に生きていく
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