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かたみ歌 (新潮文庫)

感想・レビュー
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まつのは
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ネタバレ『花まんま』が映画になったと知り久しぶりに“朱川ワールド”に浸りたくなりました。【栞の恋】古本屋の一冊の本に挟んだ栞が取り持つ淡い恋。上手くいくといいなぁ…とほのぼのとしたところに衝撃の!勘弁してよ。【おんなごころ】自分は子宝に恵まれませんでした。もちろん母にもなれません。只々、口惜しい。ただただ、可哀想としか。7つの話の最後は【枯葉の天使】。電車の中で泣きました。鼻水も。よかったなぁ、花粉の季節で。すべてが全てが…恨んでないってさ。生きようね。最後まで… そしてお墓の下で【朱鷺色の兆】を読みたいなぁ。
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りえぞう
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◎。一気読みしたが、最初のからけっこう怖くて、作者の名を見直して、納得。切ないのもあるけど、やはり、ホラーだ。
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天然素材
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★★★☆☆(3) 昭和40年代、東京・下町にある「アカシア商店街」に、小さな古本屋、あの世の繋がってるのいう噂の寺、レコード屋でよくかかっている「アカシアの雨がやむとき」などがある。この商店街で、ちょっとした不思議な出来事が起こり、傷ついた人々の心を優しく包んでいく、セピア色の7つの奇蹟の物語。「私家版・地獄の季節研究」(架空本)が読んでみたいです。ランボーの「地獄の季節」が読んでみたくなりました。「栞の恋」が好きです。
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アキノユ
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昭和ノスタルジィな小説たち。不思議な雰囲気の中、懐かしいような…
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カツ丼
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昭和時代の東京下町が舞台。貸本屋、レコード店など、日本各地にある自分の住む街の商店街とも思える。違うのは、あの世と繋がる寺の存在、時々、不思議なことが起こる。それはミステリーというより、胸がキュンとなるような感じだ。しかし、話は淡々と流れて静かな気持ちで読めた。
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湖都
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ネタバレ裏表紙に「思わず涙する連作短編集」と書いてあったが…どちらかというと怖くて泣きそうな方だった。あの世が近くにあるという町を舞台にした、昭和の物語。殺人とか得体の知れないものとか、普通に怖いです。こういう本を読むと、特殊能力とか不思議な体験とかいらないから平和に暮らさせて欲しいと思う。いい町ですよ、と登場人物達は言うけれど、私は住みたくない。覚智寺、古本屋、レコード屋…それぞれの短編に共通して出てくるお店にも曰くがある。整理して読んだら、もしかしたら心が暖かくなる、かもしれない。
maxa

読んだのはだ〜いぶ昔だけれど、泣いた記憶はない気がします。それにしてもレコード屋の存在が懐かしすぎる〜。

10/26 18:43
湖都

maxaさんは悲しみを感じたんですね。確かに、簡単に人が儚くなる物語ばかりでした…。レコード屋も、個人商店の古本屋も、最近はあまり見ないですね〜

10/27 11:04
0255文字
スナイデル
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3.5
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kaikoma
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死の怖さを醸し出しながらも、ストーリーの中で、登場人物が感じる喜怒哀楽が上手くマッチして、味わい深い作品が多いです。個人的には2作品目が好み。今では舞台の様な商店街も、シャッター通りと化した所も多いです。久々に昭和歌謡を聴こうかなと思います。
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ブラウ1589
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★★★★ 「夏の落とし文」「栞の恋」「ひかり猫」「朱鷺色の兆」が良かった。
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ヤジマ
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主観点 8.8/10 アカシア商店街という架空の商店街を舞台にした、ノスタルジックな短編集。各話に適度なリンクがあり、適度な怪奇的要素が散りばめられている。死者が往来できると噂の覚知寺とミステリアスな幸子書房の店主の関係。それも最後には明らかにされる。時系列は結構飛んだりするが、軸になっているのは高度成長期の終盤、昭和45年。読んでいて頭に浮かぶ情景が不思議とセピア色なのは、朱川さんの業なのだろうと思う。リアリティに富んでいて人物造形に人間味が溢れている。店主は物の怪の類いかと思ったが、真相は意外だった。
おくしょー

なごり歌、ね🤣

06/27 21:18
ヤジマ

酒。。笑

06/28 08:37
8件のコメントを全て見る
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ひまわり
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あの世と繋がっている知覚寺と、アカシア商店街のある街の話。短編だけど、知覚寺と幸子書房の店主がそれぞれの話に出てくる。ラストで店主の過去が明らかになるときは点が繋がった感じだった。 全体的にちょっぴり寂しさがある昭和の話だったな。昭和は経験したことないけど。 夏の落とし文がかなり悲しいけど、好みかも。
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萬田奈々
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死者との関わりがあるという寺とその周辺で起こる短編集。 本の帯が大きい文字で「涙腺崩壊」とかハードルをエレベーター使わなきゃ超えられないぐらい上げて来て、その状態で読んだからか涙腺をガムテープで補強してる状態でも決壊しなかった。 全体的にしんみりはするのだが、これから踏み込もうとしてるところで次の話に行き、最終話で全ての伏線回収が行われるのかと思いきや、さらっと撫でる程度で終わっていく。 ライトで良いんだけど、私にとってはもう少し踏み込んだものを読みたかったなと読了後に思った。
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guncrazy25
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★★★★★
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ばくちく
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涙腺崩壊はしませんでしたが、読後にじんわりじんわりと降ってくる悲しみのあたたかさに包まれました。
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やっさん
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ネタバレ★★★ 小さな古本屋「幸子書房」を中心に巻き起こる、七つの不思議な話。どれも死者に関するストーリーだが、ホラーというよりファンタジー要素が強い。全体的に直木賞作品「花まんま」の雰囲気と似ている。
やっさん

理屈と気持ちは違うみたいで だから人間は厄介だ(p.171)

11/17 18:49
0255文字
ゆー
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昭和四十年代。東京の下町・アカシア商店街では奇妙なことが度々起こる。 作中漂う哀愁が昭和という時代と合っていてどこか懐かしさを感じる。少し怖くじんわりあたたかく切ない短編集。 世にも奇妙な物語が好きな方は好きそうと思ったらドラマ化もされていた。
0255文字
エイキチ
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ネタバレ文庫の古本 朱川さんはお初 昭和30〜40年代の下町にある 商店街が舞台の短編が7篇 その時代を生きていて かつ街のレコード屋を知ってる世代にとっては アカシアの雨がやむときなど 懐かしい歌謡曲がバックで流れてるこの商店街の雰囲気はよく分る 物語は商店街を取り巻く人々の生き様や交流を描いてはいるが 取り扱っているテーマは霊や魂であり まさにかたみとなる死者への思いを描いている 主人公はそれぞれが不思議な体験を味わう 切なくて哀しくて悲惨な話ではあるが 最終話でキーマンの正体が明かされ謎が一気に解けていく
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たかもり
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紫陽花のころ、夏の落し文、栞の恋、おんなごころ、ひかり猫、朱鷺色の兆、枯葉の天使 個人的には栞の恋、ひかり猫、枯葉の天使が好き 朱鷺色の兆は実際自分だったらと思うと怖い…
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flower Sun
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昭和という時代の、妙に懐かしい人の距離の近さと、なんとも言えない切なさを感じる作品。人の魂の場所がまだあった時代にはお化けというか、失われた命の存在を感じる瞬間がもっとあった気がする。魂という存在も人の情や絆の深浅によって失われたりするんだろうか。深い情で繋がっていた時代、深いからこそ今より人との関係性の中に喜びも悲しみもより濃かった気もする。時代というより自分の心の変化の問題かもしれないけれど。
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安土留之
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昭和30年〜40年代の東京の下町アカシア商店街が舞台の連作。  テーマは死。強盗に殺された店主、母に殺された子供、特攻隊で死んでいった若者など、理不尽に殺された死者の魂が、この商店街に現れ事件をおこす。死にきれない死者たちの魂の彷徨を、静謐な筆致で描いたセピア色の物語。  だが、未練を残した死者たちの切なく悲しいセピア色の物語は、最後の短編で様相を変える。謎が明らかにされるとともに、セピア色の物語は救済と生に彩られた物語へと昇華してゆくのだ。  最後の一行は鮮烈である。涙をおさえることはできなかった。
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itokake
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ネタバレ以前アンソロジーで読んだ「いっぺんさん」で号泣。以来、著者の朱川湊人が気になっていた。今更ながら、直木賞作家と知る。本作は7つの短編集で、あの世とこの世がふと交わる瞬間がスパイスになっている。いっぺんさんと同じだ。「栞の恋」が素敵でため息が出る。金子みすゞを彷彿とさせる「枯葉の天使」もいい。「朱鷺色の兆」は人と話し合いたい内容。レコード店店主は、なぜ自分の持つ不思議な能力について客に延々と語ったのか?店を訪れた客にコーヒーを入れながら語るという体裁で物語が進む。客がまとっていた朱鷺色の何かがあった?
itokake

金子みすゞっぽい話がある。ドキュメンタリーでみすゞの夫がちらっと登場しているのを見た。自分がみすゞを死に追いやったことは棚に上げ、飄々としていたのが印象的だった。みすゞを語る番組にしゃあしゃあと出てきた姿には嫌悪感しかなかった。本作では反省した夫という感じに美しくまとまっていた。

07/28 11:08
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Sachiko
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この作家の小説は初めて読んだがおもしろかった。最後はほっとして読み終えることができた。
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bannai
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過去のヒット曲や時代背景が表現されているノスタルジックな作品。舞台が同じで、それぞれのお話に緩いつながりがあり、読み返す作業も楽しかったです。朱川さんは2作品目で、他の作品も読みたくなりました。
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hitokoto
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 東京の下町、アカシア商店街というアーケードのついた300mぐらいの通り。古本屋、ラーメン屋、酒屋、スナック、お寺、アパート・・・。その商店街を舞台にした昭和30~40年代の物語。連作短編7話。霊や魂をテーマにした朱川ワールドが拡がっています。「かたみ歌」、2008.2発行。「アカシアの雨がやむとき」「シクラメンのかほり」「愛と死をみつめて」「好きさ好きさ好きさ」「モナリザの微笑」「ブルー・シャトウ」「瀬戸の花嫁」などの曲が流れています。
hitokoto

yabuhibiさん、おはようございます。いつもコメントを有難うございます。確かに、当時、人と人の暖かいつながりがありましたね!

04/22 08:18
hitokoto

コメントとナイス、有難うございます!

04/23 01:28
3件のコメントを全て見る
0255文字
薔薇乙女
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昭和生まれの心に刺さる小説。今よりいろいろ不便だったけどあの頃はそれが当たり前だったし、現代より人情が濃かったような気がする。なんだかノスタルジックな気分になった。
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かわ よ
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朱川作品、初でした。味のあるホラーを読みたくで探した作品。懐かしく、若干怖く、でも味があり少し哀しい、好みの作品でした。短編ですが街の登場人物が一つずつのお話に入っており、被る登場人物が出て来て伏線回収もあり、別次元では一冊で一つのお話とも読める、その作り方も素晴らしかったです。
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とももも
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古き良き時代。 心があたたまる一冊。
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くだみ
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栞の恋、素敵な話だった
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シオン
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人が感じる幸せは、昔も今も同じようなものばかりですよ。
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えにえご
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昭和のアカシア商店街に生きる人々の少し不思議で温かい物語の短編集。 全話に共通し登場する古本屋の老主人で最後を締める終わり方が内容も流れも心地よく良かった。 学生の頃に読んだ「白い部屋で月の歌を」がお気に入りだったが、これを機に朱川作品をまた読んでみたいと思った。
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やま
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① もの哀しく、ほのぼのとして、そぐとした郷愁を誘う奇跡の物語です。東京は下町のアカシア商店街でちょっと不思議な出来事が起こります。昭和四十年代半ばの学生運動が盛んな時で、千円札に伊藤博文の肖像が使われていた時です。この商店街では、日に何度も、テーマ音楽というべき昔の流行歌「アカシアの雨がやむとき」のレコードが流れています。→
やま

➁ 昔懐かしいヒット曲が次々に登場し、その当時の話題の人や事件など当時をしのぶよすがが全編にちりばめられています。そしていわくありげな幸子書房が舞台として必ず登場してきます。ちょっと不思議な幽霊が、過去の自分が、思い出が、傷ついた人の心を優しく包んでいきます。→

01/14 22:22
やま

③【読後】 読み終りこの文章を書きながら本のタイトルの「かたみ」とはと思い検索すると「死んだ人や別れた人を思い出すよりどころとなるもの」と。そうです、この本は、死んだ人や別れた人を思い出すよりどころとなる歌を綴ったものでした。この文章を書きながら背筋が寒くなっています。音読していた時は感じなかったのですが、読み終ってこの文章を書いていると背中が、そして体が寒くなって来ています。こんな経験は初めてです。2017.06埼玉福祉会発行。字の大きさは…大活字。2023.01.07~14音読で読了。★★★★☆

01/14 22:22
0255文字
オオイ
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東京下町 「アカシヤの雨がやむとき」が流れるアカシア商店街でのせつなくチョイト良い話の短編。
0255文字
ジェナ@読書の秋
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昭和の時代の東京下町には、小さな商店街がある。同じ商店街、同じ登場人物達で繰り広げられる7つの不思議な物語だが、それぞれの物語の語り手は異なる。偶然にも、物語はお互いの鏡であり、人々の心を反映する。7つの物語はお互いに道を開き、お互いを拡張する。最後に前の話に残された謎はすべて後の話でよく説明される。昔の音楽、昔の人物、昔の本、どれも懐かしそう。幽霊や怪物について話するように見えるが、実際にはまだ人間の心を探求する。少し寒く恐ろしくも感じるが、最後は心が少し柔らかく、少し切なく温かい。とても好きな作品。
ジェナ@読書の秋

追記:バランス感覚と読後感の良い短編集です。白か黒かというより、グレートーンのノスタルジックなアルバムのような感じです。

11/04 05:27
0255文字
一笑
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昭和の時代の東京下町、あかしや商店街の主に幸子書房に関わる人たちの物語。7つの連作短編集。どれもこれもが切ない物語です。『朱鷺色の兆』には学生運動の話とか、吉田拓郎の歌とか、好きな話がたくさんでてきてとってもうれしかった。朱川ワールド、いっぱいの作品集?
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ごま
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短編集。どれもちょっと怖かったけど最後は暖かい。古本屋さんの正体が最後に判明。悲しくてやさしい物語。また、このようなの読みたい。
0255文字
潟山男
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昭和の香りのする、商店街を舞台とするお話。軽くホラー感もありつつ、ラストにかけて色々な謎が解けていく。
0255文字
goma
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下町にあるアカシア商店街を中心に繰り広げられる不思議な話の短編集。どの話にも古書店「幸子書房」と、その店主が登場する。街の住民が様々な不思議な体験をするのだが、最後には古書店の店主の秘密も明らかになり少し切なくなった。「栞の恋」知っている話だと思ったら世にも奇妙な〜でドラマ化されていました。
0255文字
り
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とても面白くてふわふわした世界観です。
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ダダダンダ
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昭和の東京、アカシア商店街のある下町が舞台の連作短編集。「夏の落し文」を目的に読んだけど、どの話も味わいがあった。“死”がテーマで、恐ろしかったり悲しかったりもするのだが、同時に、朗らかで胸が温かくもなる、不思議な世界観。自分が生まれる前の時代だがノスタルジックな気持ちになる。それにしても、不吉な張り紙に怯える、病弱な弟を守ろうとしたお兄ちゃんが切なくて、印象に残った。死者と生者って案外近いところにいるのかもしれない。
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Ree.
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★★★★☆良かったよー。懐かしい曲名が並ぶけど、あんまりピンとこないなと思ったら、少しだけ私の知っている時代からズレてた。
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