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風の果て(下)(Kindle版)

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tko
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旧友市之丞からの果し合い申入れの何故?権力の座の三日やったらやめられない居心地の良さは、部屋住みの成り上り下士又左衛門でさえも知らぬ間に驕らせた。旧友忠兵衛を蹴落としての権力奪取は幼なじみへの裏切り。市之丞自身は旧友一蔵を死なせてしまい今は死病だ。幼きあの頃の5人の仲は何処へ行ってしまったのだ。庄六を羨ましいと呟く又左衛門にバカを言うなと庄六。皆それぞれ苦労の中で生きているのだと…つづくのか。
0255文字
newman
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主人公の隼人の結婚で、入り婿になるということは現代の女性のようだと思いました。結婚するだけで、自分の実力とは異なる力、金が手に入ることもあるんだと。現代の入婿も同じですが。「執政という職は、賄賂をむさぼれば私腹をこやしたとして断罪もされるが、多少の賄賂におどろくような小心者にも勤まらない職であるらしく」は、そうかもと思わされた。「商人と申すものは、利で結ばれた相手でないと、なかなか信用したい悪い癖を持つものでございまして」はきっとそうだなと思わされました。本を読みながら、良い時間を過ごせました。
0255文字
カラヤ3
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隼人が郷方としての働きと飢饉対策が認められ藩中枢に入ることになるが、同時にそれは権力闘争に巻き込まれることになることであった。権力者の思考形態が興味深かった。
0255文字
あと
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ネタバレ厳しい武家社会の掟や慣わしが若い頃仲のよかった5人組の行く手を阻み翻弄する。読み終えたら切ない気持ちになった。
0255文字
てて
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ネタバレ幼馴染5人の中で、もともと身分のいい家系に生まれた鹿之助との政権をめぐる争いが中心。かつての仲間が今の敵。昔の鹿之助は好青年の印象が強いが、大人になって欲にまみれ友達でも蹴落とすように。昔から内心はそうだったのかもしれない。ずっと位の高い所にいた鹿之助からしたら下士から上がってきた又左衛門と肩を並べるのはいい気がしないだろう。助けも借り、鹿之助に勝つことはできたがもう昔のようにはできない。一蔵は命を落とし、庄六は幸せに暮らす、最後には市之丞を斬らなくてはならない。友を失っていく寂しさが伝わってきた。
0255文字
oanchan
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役職につかない間は領民のため、藩のためと仕事ができるのに、役職となり権力と富を手に入れると、人は清濁合わせ飲み、目的や理念を忘れる。若い時の友達との関係も続くこともなく、これでよかったのかと自問する。歳を重ねてくるとこんな風に思うのかな。
0255文字
ふぅ
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表紙からするとこちらの旧版を読み終えた、上下巻だけれど長いと感じなかった。「読み終わった読者との対話」と皆川博子さんの解説&感想が語られている。うん、そうそう、又左衛門の生き方は本人が望んだようでそうでもないか、流れに身を任せているようでしっかり足場は固めてあるようだし。市之丞は本当はどんな生き方を望んだのだろう、最後は庄大の言うとおり果し合いを望んだのだろうね。と皆川さんの「読後一人で陶然と反芻していたい物語なのだ」そうなのだ。
0255文字
teddy11015544
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長編です。現在と過去をうまく行ったり来たりしながら、出世はしていくものの家庭では必ずしも幸せではない。対象的な立場の友人を対比させながら読ませる物語で、早速後編になだれ込みます。
0255文字
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