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制服捜査 (新潮文庫)

感想・レビュー
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EMA
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ネタバレ『笑う警官』などの道警シリーズと同じ世界線の北海道警を舞台にした連作短編集。志茂別町駐在所に赴任した川久保を視点人物に、全5話を通して田舎の閉鎖社会の暗部や人間の闇を描いていた。川久保の時に職分を逸脱してしまう部分(それは捜査をしてしまうというだけではない)が、個人的には人間味を感じて良かった。ベストは、メイン人物2人のキャラ立てが良く、最後の川久保の行動も好きだった第3話「割れガラス」と、事件の構図は分かりやすいが、他の警官との協力プレーもあり警察小説としての面白さが一番感じられた第4話「感知器」。
0255文字
敷島シットパイカー
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ネタバレやっぱ田舎ってクソだわ
0255文字
りょ〜
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ネタバレ★★★とても面白かった!!短編集。最後の女児誘拐犯確保までの怒涛の展開は息を飲んだ。最終的に全ての伏線を完全に回収するというよりは、全て包括的に、防犯協会が隠蔽したということに。犯罪を予防するための協会が、犯罪者を出さない=隠蔽する、という信じられない事実に立ち向かう。
0255文字
naoyukie
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ネタバレ汚職事件により刑事から駐在に単身赴任で移動となった主人公がムラ社会のずれに気づき修正を試みる短編五篇。連作ではないけど通底するテーマがあり最後の仮装祭で一通りの決着をみる。小さな所轄署との連携と軋轢、一人でこなさなければならない業務の大変さが垣間見える。地域に根付いた犯罪というようなものがあるなら田舎町で起こる事件としてなるほどと思わされる。
0255文字
smelly
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ネタバレ笑う警官に続いて2冊目の佐々木譲御大。北海道の駐在さんが主役の警察モノ。ちょっとアレやね、横山御大の感じににてるねこれも連作短編集やし。欲を言えば各話結末をもっとバシッと書いて欲しかったかな〜。どれも事件解決を目前に終わるねんな〜。ちうか主人公片桐さんでよくね?笑笑
0255文字
硝子戸の中
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ネタバレ元刑事の制服警官、という設定がおもしろかった。もっとセンセーショナルなストーリーでもよかったとも思うが、人口の少ない駐在所だからそんなことは起こらないか。
0255文字
otis2222
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ネタバレ北海道十勝のある町に赴任した駐在員が 主人公の連作短編集。 主人公は札幌刑事課の巡査部長だったが 稲葉事件の影響で強制配置換えに。 駐在員は捜査権がないので、表題だろう。 各短編を読み進めるにつれ、連作の味わい。 犯罪0件の町の本当の顔が現れる。
0255文字
yoro
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ネタバレ凄く面白かったです。逸脱のラストから一気に心もっていかれ、割れガラスの大城とのやりとりに胸がしめつけられ、仮装祭はハラハラ読み進め、最後のページめくったら解説で、え、これで終わり!?と、もっと読みたくなりました。単身赴任の新人駐在川久保が主人公。帯にも孤立無援とありましたが、慣れない田舎町の住民たち、関わる所轄刑事との関係も良い時と悪い時があり、その中で業務を通じて町と人々と関わっていく川久保の姿が良いです。貴重な準レギュラーの片桐は柄本明のイメージで読んでました(笑)長編も一冊あるようなので楽しみです。
0255文字
ゆみ
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ネタバレ駐在さん目線で進んで行く捜査の描き方で、読者も一緒に捜査していく感じで、臨場感や緊迫感があって面白かった。 町のイメージが悪くなるからと、町から犯罪者を出さないことを第一優先に、殺人や誘拐事件が起きても、真実を知っていながら警察に情報を与えず、犯罪を隠蔽し続けてた町の有力者たちの歪んだ考え方にゾッとした。 そして、異常なくらい町のイメージを考えてるくせに、休暇で都会から訪れる町の別荘族はよそ者扱いする、閉鎖的な田舎の閉塞感に対する嫌悪感が心にずしんとくる。
0255文字
Kira
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ネタバレ図書館本。先日読んだアンソロジーで気になった作家さんの中短編集。北海道を舞台にした警察小説。道警の不祥事による大異動で十勝の農村の駐在所に単身赴任した元刑事川久保篤が主人公。駐在所のおまわりさんと町民のほのぼのとした交流の物語、とはならない。川久保はやがて、町を覆う闇の構造に気づいていく。静かな語り口が印象に残った。
0255文字
buN
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ネタバレ前の教育長の息子も見たぞ
0255文字
funa1g
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ネタバレムラ社会の最悪な部分が順番にお出しされ、クライマックスでは本当に最悪の最悪が繰り出される連作短編。主人公である川久保巡査は正義感のある人物であり、それゆえに明らかにやりすぎる場面もあるのがポイント。意図せぬ事件や人間関係のつながりを、ほのめかしにとどめつつ示す語り口は見事。ただ、とにかくどの話も嫌な話で気が重かった。それでも最後の仮想祭は事件のスピード感にぐいぐい読まされた。
0255文字
Misae
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ネタバレ北海道、志茂別の駐在所に単身赴任してきた主人公。狭い町で起こる事件。最初に起きた高校生の交通事故死の事件、最後に死にそうな犯人から自供をとり、助かるだろう止血は早い方がいいと言いつつ、見殺しにした(と、私は思った)ところは主人公の狂気を感じた。最後の女の子が誘拐される話は、事件が起きてから解決するまでの間、犯人にたどり着くまでのスピード感にドキドキ。ページをめくる手が焦る。田舎町の闇。え?ここで終わり?って終わり方で意外だった。後日談とか知りたいような知りたくないような。久々にドキドキしながら本読んだ。
0255文字
まつげ
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ネタバレ北海道・志茂別が舞台。志茂別ってどのへん?と思い調べたら架空の街だそうで。いかにも北海道にありそうな地名。 作者の佐々木さんは地図がお好きで制作初期段階で舞台になる地図を描いてみることがままあるそう。どうりでリアル。 ラストはハラハラ一気読み。 事件は解決しホッとしたけど、あやかちゃんはどうなったのだろう?
0255文字
しゅりけん
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ネタバレ【2020年 19冊目】短編集かと思っていたが、前回までの話が入ってきたりと全体で一つの作品のような印象もあった。強行犯係から駐在所の警察官に異動となった川久保が、駐在所と防犯協会をはじめとする地域との関係性に疑問を持ちながら話が進行していく。そしてその関係性の影響により、事件が発生する。4話までは淡々と進んでいったが、最後の5話では緊張感とともに一気に読んでしまった。
0255文字
本の虫
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ネタバレ強行犯担当の刑事だった主人公が、いきなり駐在さんとして農村に赴任するという設定の面白さ。田舎町でそうそう大きな事件があるわけでもない中、いかにも実際にありそうな事件の数々に感心しました。 私の北海道知識は、この小説によるところが大きいです。風防室とか、D型ハウスとか。ポスフールって何だろ?と思ったら北海道のチェーン店の名前。それらを北海道旅行の際に目撃した時の感動といったら!(笑) 「仮装祭り」の教育長が「割れガラス」にもさりけなく登場してて驚きました。そう繋げて来るか、と。
0255文字
マーシュランド
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ネタバレこれも素晴らしい作品で一気読み▼帯広から南に60分、人口6千人の町、モデルは大樹町かな▼しびれました▼20045
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makkinn
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ネタバレ赴任当初は、駐在所勤務の無力さを感じたけれど、町になじむにつれて、実力発揮する川久保。町の防犯協会などのお偉方の「町から犯罪者を出さない」という考えと真っ向から対立してくれてちょっとすっきりした。
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Nick Carraway
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ネタバレ佐々木譲の警官小説は面白い。北海道の小さな町の駐在の川久保が遭遇する一つ一つの事件、それはサスペンスというほどではないが、淡々と紡がれ、淡々と終了していく。そして、連作最後の短編では、とうとう町の腐敗に繋がる闇が暴かれて、惹き付けられた。
0255文字
Hiroh
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ネタバレ北海道警の組織改編で派出所勤務になった川久保の前に、様々な事件が起こる。派出所のおまわりさんって捜査権がないんですね。刑事経験もある川久保に対し、刑事として捜査に来た書類仕事ばかりをやってきた刑事。川久保には見える真相が刑事には見えない。川久保の「捜査」の限界と、互いをかばい合う町の人物たちのせいで、それぞれの短編はあまりすっきりとは終わらない。最後に来て13年前の事件が解決するけれど、それでもこの町の根本は変わっていないからもやもやは残ったまま。警察小説というよりスモールタウンものとして面白かった。
0255文字
どんちん
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ネタバレいやぁ正直驚きました。こんなに引き込まれてしまうとは思ってもいなかった。続きが気になるという本は多いが、後半へ行けば行くほど、持っていかれた!と実感するというのは久しぶりだ。これも川久保のキャラ、特に各話のエンディングのともするとブラック的ななんともいえない余韻に加え、道警シリーズのサイドストーリー的な設定のせいもあるだろう。田舎町なので、そうそう事件もなく、「警視庁の話にしておけばよかったと悔やんだ」(解説本人談)とあるが、これならそんな細かな無粋な突っ込みは不要だ。
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kaizen@名古屋de朝活読書会
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ネタバレ不屈の組織人!】駐在の日常を書いた警察小説。著者の駐在に対する視線が、駐在の住民に対する視線とかなさって、柔らかな暖かさを持っているところが軸。事件の一つ一つを丁寧に調べて、なんとかよい方向に持っていきたいという努力の積み重ね。安心して読める。不屈の組織人ではなく、不屈の職人だと思う。糸ではなく、耳。
0255文字
HaruNii
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ネタバレ田舎町の駐在さんとして札幌から単身赴任する川久保。 とても人間味のある誠実な川久保に好感が持てます。 短編どれも読みやすく良かったし引き込まれました。 「逸脱」のラスト、宮越の"驚愕と疑念とがないまぜになった表情"というが、ちょっと不可解。
0255文字
ohion
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ネタバレ北海道の地方の小さな町の駐在のおまわりさん。町を犯罪から守るのが仕事かと思いきや・・・。連作?短編集の最初は、なんだか暗い気持ちになる結末でした。しかし、最後の中篇は、誘拐事件を軸として、スピード感のある作品で、駐在さんと町の奥深い対決構図も描いていて、今後のシリーズにも引き継がれそうな感じです。
0255文字
公式
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ネタバレ初めて読んだ警察小説ですが主人公の職が駐在警官で直接な捜査には参加しませんが駐在警官として出来うる限りのことをしていく、短編ひとつひとつが実に面白くどのように展開していくのかとワクワクしながら読めました。 続編の「暴雪圏」を早く読んでみたいです。
0255文字
Book Woods Byrd
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ネタバレ「たしかに、ログハウスを作るヤクザを想像するのは困難だ。天体観測が好きな詐欺師を想像できないのと一緒だ」 志茂別駐在所巡査長川久保篤はこう言って笑う。 しんしんと音もなく降り積もる雪の夜に、ウトウト読んでいれば、、、、電話が鳴るかも、、、、、。
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