形式:文庫
出版社:講談社
萌絵にとって犀川先生との時間は、平野啓一郎さんの言葉を借りると、自分の一番好きな分人が発動する一時なのだろう。
『相手の思考を楽観的に期待している状況……これを甘えている、というんだ。いいかい、気持ちなんて伝わらない。伝えたいものは言葉でいいなさい』←笑わない数学者の博士「言葉は一般的な意味通りに使え」と同じく厳格さが好き。少女漫画ならこんなこと言ってないで先生から態度を示してあげれば?となるけど、先生から好意を伝えるのは無理でしょうこの関係では。でも萌絵に「好き」とはっきり言わせてしまったからには宙ぶらりんなことをし続けると私の中で株が下がりますが…笑
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