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さぶ (ハルキ文庫 や 7-8 時代小説文庫)

感想・レビュー
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sasasa
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濡れ衣を着せられて人足寄場に送られた栄二は、そこでの生活の中で徐々に考え方などが変わっていくのだが、それを支えていたのは、愚直で不器用だけども純粋な心をもつ幼馴染のさぶの存在があったからなのだろう。 何度も読み返してみたい名作。
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たつや
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山本周五郎の名作。素晴らしい男の友情物語に心震えた。映画にして欲しい。
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JUNJUN
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瀬尾まいこさんの「図書館の神様」にでてきたので興味をもち初の山本周五郎読了。栄治とおのぶとさぶの話で栄治の視点で話はすすむのだが結局彼をずっと支えるのは純朴なさぶなのです。3人とも自分の力ではどうしようもない不幸にあい、一人は罪を犯し、一人は全てを受け入れ、一人は戦うのです。周りの人々はそんな彼らを支えます。理由はあるようでない!人にはどうしようもないこともあるけれど、悪いことばかりじやない。そして本当の友達が必ずいる。男女の愛よりも強い友情の話でした。雨の音や埃っぽい街まで感じる筆力に引き込まれました
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綾
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濡れ衣を着せられて送られた人足寄場での3年を経て、確かに栄二は変わったのだろう。それでも、おのぶが言うように、栄二は「頭のいい、おとこまえの、苦労知らず」に違いないのだ。山本周五郎が描こうとしたのは何だったか。憎悪と絶望のどん底から這い上がる男の姿だったのか。『さぶ』は変わらないことを描く。とんまでぐずなさぶ、「おら、思うんだが」口下手なさぶ、見返りを求めず、栄二のために奔走するさぶ。さぶがさぶであり続けること。愚直なさぶの揺るぎなさこそ、山本周五郎が求め続けた人間の究極の姿だったのだ。
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hiroumononasi
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ネタバレ自分は一つも悪くないのにいきなり転落人生送ることになっちゃった職人。 普通なら落ちるとこまで落ちて悲劇で終わるとこだけど、周りの人に恵まれて何とか立ち直る物語。 題名はあまりピンと来ないのだけど、彼の純真一途な人柄を拠り所にして更生する物語っていうところから来てるんだろうな。 それにしても主人公の妻は悪人じゃないけどその分タチが悪い。
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紫綺
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新潮文庫にて読了。究極の友情と愛情を見た。
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井月 奎(いづき けい)
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雨の中、泣きじゃくりお店から逃げ出したさぶを英二が追いかけて、落ち着かせる。その二人に傘をさしかけるおのぶ。物語の最初に現れる主人公の三人はこの時点で見事に性格描写がなされていて、山本周五郎に力量が並みでないことが分かります。そしてこの物語の風味が絶佳なことは類をみません。人の世の理不尽さと恐ろしさを書きつつも、生きていくことへの希望を抱かせて、命への賛歌を高らかに歌い上げます。物語を読み終えた後になぜ題名が『さぶ』なのかが驚きとともに分かります。人を書ききった稀有な物語がここにあります。
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天笑院たか姫
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さぶと栄二とおのぶの物語。どこまでいっても純真無垢なさぶ。プライドだけは高く世をすねた栄二がさぶとおのぶに助けられて心身共に成長する。人はひとりで決して生きられない。いろんな人に助けられ生かされている。石川島の与平や仲間たち、役人の岡安や青木、妻のおすゑ、皆が栄二を見守ったからあの闇から抜け出せたに違いない。涙・涙で読む手が中断した。それぞれのその後の姿がみてみたい。
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涼
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yuko
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登場人物の心の変化が丁寧に描かれていてその世界に引付けられました。つっぱっていた栄二が世の中を知り成長し、人を許せるようになり、最後はそんなことまで許せるようになるとは…解説の「人間の究極のすがたを求め続けた作家」という言葉を、なるほどと思いました。さぶの明るい台詞で締めくくられて、ほっとした気分になりました。
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野暮天
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奥の深い小説。
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かのこ
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派手なエンターテイメント性へないけど、そのぶん心にじっくりと染み込むような、深い小説でした。人間って、捨てたもんじゃないなぁ。
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支祇
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タイトルから『さぶ』が主人公かと思ったけど、英二が主人公。けれど、『さぶ』の存在がいかに大きなものか、読んでいて非常に強く感じた。このタイトルをつけただけでもやはりすごいと感じられます。 あと、ラストも、あれでよかったと思えました。人は誰でも罪は犯すもの。それを英二には許してあげて欲しいと読んでいて思えましたし。未熟さをこれから先、互いに手を取って乗り越えていくのだなぁ、と。 本当に名作でした。読んでよかった。
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ちんき1107
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主人公がサブと思いきや、栄二でした~!盗人の疑いをかけられ、その後、人足寄場に送られ人間不信でやけになっていた栄二が、不甲斐なく寄場に送られた同寮に支えられ、更にシャバに出た後も世間と自分との葛藤に悩まされる様子が良く描かれていると思いました。ニュースで出所してから直ぐに再逮捕される人が、「三度の飯と寝床がある刑務所が一番良かった」と貰いしていたと良く聞きますが、それが江戸時代にタイムスリップした様子です。最後にさぶ登場で物語が終わるのでやはりこのストーリーのキーマンは、ひたすら一途に栄二を慕い続けるさぶ
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itchy1976
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栄二の出来事を中心に描かれているので、栄二という題がいいのかなと思いますが、やっぱりさぶの気持ちというものを中心にすえようということでさぶという題になったのかなと思います。さぶのまっすぐな気持ちは栄二を友人として思っているからなんだよね。 http://blog.goo.ne.jp/itchy1976/e/7dcc91daf9564c5dcb3277a9cc93a0bb
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花椿
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★★★
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matsu04
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非権力側の視点に立つ重厚で本格的な時代小説と言える。
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どら母 学校図書館を考える
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山本周五郎の長編、初めて読みました。う〜ん、感慨深いです。
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ソババッケ
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★4.0
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Nak34
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感動の名作かというとそうではない。ただ、人がどうあるべきか、考えさせられる。最後に、救いがあるので良かった。不幸のままだとやりきれない。さあ、今から、幸せを掴む番だよ。ちばりよ〜。
Nak34

i-miyaさん☆何故か同じような内容の本が続いているのですが、今、読んでいるのが、「漂砂のうたう」。これも、社会の仕組みの中でもがき苦しんでいる人と人間としての葛藤を描いています。「さぶ」は、1冊の中で、右と左に両極端に振れるのですが、きちんと違和感なく、納得させてくれる本ですね。(「苦役列車」は一方に振れたままの内容でしたね。)周五郎さんは、日本人を良く知っていると言う事なのでしょう。

03/08 07:55
i-miya

どう表現すれば自分自身でわかりやすいか、人に説明できるか。日本人ということで言えば、まだ読んでないですが『苦役列車』が一方方向へ振れている。だめなのか、といえば私はそうではない、西村さんが書けばこうなる気がする、そのなかで表現している。そこへいくと一冊しか読んでないが、周五郎さんなんかは、度量大きく、受け入れられるかんじなんですね。よう説明できひんですが・・・

03/08 21:18
14件のコメントを全て見る
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よっすい~
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とてもお勧め!!
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さぶ (ハルキ文庫 や 7-8 時代小説文庫)評価58感想・レビュー23