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木簡から古代がみえる (岩波新書) (岩波新書 新赤版 1256)

感想・レビュー
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ミサ
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木に書かれた文字から得られる様々な情報。木簡の出土によって、歴史書をもとに議論されていた事柄が一気に解決することも!古代のあらゆる階層の人々の生活を浮き彫りにする生々しい史料。木簡の役割りがよく分かる!平城宮跡資料館にも行きたい!
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K.H.
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木簡のことを知っているつもりで全然知らなかったのだと痛感させられた(そもそも木簡学会なんて学会があることを初めて知った)。藤原京から平城京への遷都の前後関係が木簡の発掘が解き明かした話はすごい。イメージしやすいヘラ状のものだけではなく四角柱の「木簡」があるというのも面白い。
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史縁
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木簡学会が設立三十周年記念として刊行した一般向け書籍だけ。 文献資料だけではわからなかったが木簡により分かった研究成果、中国・朝鮮の木簡と比較してそれぞれの違いや交流、木簡の発掘・保存・研究方法を幅広く紹介。木簡を研究する方々の地道な作業に頭が下がる。
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中村禎史
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紙が一般的でなかった時代に荷札などに使われた木の札=木簡を史料とすることで、今まで見えていなかった史実が分かるようになってきた、と言う話。活用の実例の他、解読の手順や保存方法なども紹介されている。 ・平城京への遷都が710年とされているが、708年に遷都の詔が出て僅か2年で実現できるとは考え難い。解明のきっかけとなったのが伊勢から京への貢納の荷札だった。 ・謀反を起こして自害を余儀なくされた長屋王の邸宅は巨大で、牛乳を飲み近郊の領地から生野菜が届けられ、更に本妻と妾の同居などが木簡から知られている。
中村禎史

・万葉集の和歌が書かれた木簡が多数あり、「難波津に咲くやこの花・・」の歌が愛唱されていた。 ・厄病除けなど祭祀の手順も木簡から知られる。 ・奈良の大仏鋳造用に500トン近い銅が使われたが、その多くが長門国産だった。長登銅山の銅生産の様子が天平初期の木簡から知られている。 ・木簡は乾燥に弱く、湿った泥などに埋まって現在に伝わっている。解読作業が一通り終わった木簡は特殊な水に付けて保存。 ・木簡の解読には発見された場所や状況が重要なヒントとなる。 ・用済みの木簡は適宜削られてトレペ代わりに使われていた!

02/15 22:23
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庄屋之者
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木簡に関しては長屋王邸出土木簡など、名前だけは聞いたことがあるものの、詳細までは知らなかったため勉強になった。『続日本紀』などの文献史料からは知り得ないことも、木簡によって知ることができることもあることから、木簡がいかに重要かを知ったとともに、今後木簡はさらに重視されるべきだろうと感じた。
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ちはなゆ
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木簡学会設立30年を記念しての市民向け概説書。平城京で1961年に初めて木簡が発見されてから現在に至るまでの研究の足跡、重要テーマを、第一線の研究者が解説している。日本だけでなく、中国や特に韓国との比較による知見の広まりに名作も力点をおいたのが特徴か。朝鮮半島の木簡でも新羅のものは日本の地方で出土するものに近く、百済のものは平城京で出土するものと親和性があるなどの指摘、興味深く読んだ。また、出土から保存、活用までのプロセスは脆弱な資料ゆえの苦労が窺われるが、大変勉強になるとともに関係者の努力に頭が下がる。
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[A lie]
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◎和田萃「木簡は語る——研究の足跡」○舘野和己「奈良のみやこを再現する——宮都の木簡から」○栄原永遠男「歌木簡——「地下の万葉集」は何を語るか」○平川南「見えてきた古代の「列島」——地方に生きた人びと」◎佐藤信「長登銅山木簡——官営鉱山と大仏造立」○吉川真司「袴狭木簡——雪国の地方官衙」○角谷常子「中国の木簡——秦漢帝国では」○渡辺晃宏「木簡の出土から保存・公開まで」ほか
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たみ
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私が大学生の頃、日本史の教授がおすすめしていた一冊。木簡と聞くと、古代の行政機関が使用していた綴りのものを思い浮かべていました。実際は、墨で文字が書いてある木材すべてを指して木簡と呼ぶそう。用途や形、使用時期も様々です。本書では、現時点で発掘・研究されている木簡をいくつか紹介しています。歴史書などの紙媒体とはまた違う視点を与えてもらいました。東アジアとの比較など、今後の研究も楽しみです。
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くまきん
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木簡に文字を書いた本人はまさか、自分が書いた字が、遥か後世の人間に読まれて研究されるなどとは思いもよらなかっただろう。記紀みたいな後世に伝える事を主目的とした文章には無い、生の古に生きた人々の生活がうかがい知れて、この分野も面白そうだなと思う。
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キアヌ安倍
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教科書で見たことがあっても、木簡ってどんな物?そんな疑問に答えてくれる本です。各種の木簡から、東アジアの物までわかりやすく解説されています。
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Seizou Ikeda
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ほとんどが廃棄物である木簡は、37万点も発見されているという。 史書からは見えない地域の法のあり方や、税の取り立て方法などが木簡解読によって明らかになっていることが多いという。 発掘、洗浄、解読、保存など、木簡学会の方々の丁寧な研究には頭が下がる思いである。
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小形克宏
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時点の木簡研究を手軽に総覧できる論文集。木簡というと飛鳥・奈良時代というイメージが強いが、百済や秦漢、南北朝など東アジアの視点から木簡を捉え直すと、新たな木簡像が立ち上がってくる。最後の一篇では、意外な木簡の最終活用法(尻拭き)を伝える。
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陽香
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20100618
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凡栽
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「従来の史料では見えない物を見る」木簡についての概説。木簡は従来の文字史料とは異なり、考古学的な観点からも見る必要があること。様々な木簡が存在すること。意外とその歴史は浅いこと。
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紫暗
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木簡という書物とは一風違った歴史資料についてわかりやすく解説されている本です。何故日本では大量の木簡が出土するのか?木簡はどのように保管されるのか?木簡からはどのような史実が見えてくるのか?など、あらゆる方向から見る木簡についての情報でした。特に保管に関しては入門と言いながらかなり細部に至るまで説明されていてわかりやすかったです。
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プリン
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「木簡」と聞くと大層な史料であることを想像してしまうのは、どうやら素人の考えらしい。「木簡」とは「墨書のある木片」であり、「基本的にゴミ」であるとのこと(pp.169-171)。ゴミの山から宝を掘り当てるような面白さは、実際に携わらないとわからないのかも。
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まさおぢさん
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始めて知る事実が沢山
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MrO
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歴史的な意義もさることながら、それを支える科学的な技術に驚く。木簡の歴史が浅いのにも頷けた。
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木簡から古代がみえる (岩波新書) (岩波新書 新赤版 1256)評価84感想・レビュー20