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カード・ウォッチャー

感想・レビュー
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えみ
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何がいけないことかわかっているけれど、習慣がその感覚を麻痺させる。何がおかしいか気づいているけれど、次第に見えなくなっていく。「当たり前」その日常が、管理する側も管理される側も支配していく。タイムカードの偽造、労災隠し、そして遂に訪れる最悪の事態。「株式会社塚原ゴム」の社員・下村が残業時間中に怪我したことで労働基準監督署が臨検に来ることになったその一日の悪夢を描く。そう、ここには何故か死体が一つ出来上がる。忍び寄る会社の危機、迫る裁決のとき。困惑、快哉、驚愕。その死は過労死?殺人?事故?守るは人か会社か?
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Fumoh
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サービス残業が横行している研究所に、労働基準監督署の職員がやって来る。しかしそんな折に、研究員の一人が過労死で亡くなってしまう。とあるこの特殊な状況下で、研究員らと労働調査の職員との心理戦、情報戦が始まる……というストーリーで、舞台設定は非常に分かりやすく、また面白いのだが、情報の心理戦というモチーフほぼ一本に絞ったためか、すこし物足りなく、また心理戦の描写がややくどく感じられるようになってしまった。これは当然、仕掛けが少ないから。同じモチーフをえんえんと語るから、くどさと、独りよがりさが明らかになって
Fumoh

しまった。シンプルでコンパクトな舞台設定は素晴らしいのだが、それだけで長編を書くのはかなり難しい。書くことがないのである。だから情報戦にしたが、それで生まれるのは「くどさ」と「わざとらしさ」ばかりであるから、結局は作者の消耗的な戦いになってしまうのである。論理的な推理の応酬なんていうのも、結局は作者のロマンでしかないし、読者はそれよりも、全体的にもっと面白いものを求めている。聞こえがいいもので満足するのは作者と出版社だけだ。とは言っても……舞台設定のコンパクトさは、他にはあまりない良いものだったと思う。

06/08 13:01
0255文字
みっけ
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サービス残業、長時間労働が当たり前になっている株式会社塚原ゴムの研究員下村が、労働中に小さな事故でケガを負った事がきっかけで、労災及び労働調査の為、労働基準監督暑の北川、助手の介良が研究所へ来る事になり、総務部の小野、米田は急ぎで対応に追われるなか、倉庫で研究員の八尾が死体で発見される。北川に対して、小野、米田は上手く立ち回る事が出来るのか?八尾が死んだ原因は事故?他殺?真相はいったい?北川が切れ者すぎてエグい!出来る男だ。八尾が死んだ真相は・・そういう事だったのね😓
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maiko
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ネタバレある研究所の職員が椅子から落ちて怪我をしてしまう。仕事中に怪我したのだから労災では?の妻の通報により、労基職員が研究所に立ち入り調査に来ることになる。連絡を受け焦る総務の面々。そして怪我の原因となった椅子を倉庫に取りに行くと…そこにはある社員の物言わぬ姿が。まさかこのタイミングで過労死!?なんとか誤魔化そぅとする会社側と、労基の駆け引き。意外な探偵役と、真相にまたまたやられた!
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doriton
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ネタバレ表紙の装丁が素敵でつい手に取って、一気読みしてしまった。死体が発見されるまでの労働環境の話も、その後の隠蔽工作も、過労死でないと判明してからの結末も、最後までずっと面白かった。何気ない会話や表情から真実を見抜き、にっこり笑顔でバッサリ斬っていく北川のキャラクターもとても良い。この作家さんの他の作品も早く読みたい。偶然手に取って良かった。
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ともとも
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一風変わった閉鎖環境下で繰り広げられる心理戦や論理的推理の応酬が、独特で癖になる石持作品。今回の舞台は労働基準監督署の立ち入り検査(臨検)が入ることになったブラック会社の研究所。総務の小野が臨検の対応準備に追われる中、倉庫で研究員の変死体を発見。過労死を疑われることを恐れた上司の命を受け、死体を隠蔽しようと悪戦苦闘する小野。しかし監督官の北川は鋭い洞察力で、労働基準法違反のみならず、小野達も知り得なかった意外な真相を突き止める。うん、なかなか面白い。終章の軽すぎる会話と、どさくさ紛れのロマンス発生に苦笑。
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うどん
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並外れた観察眼を持つ人間が、どのように人間観察しているか分かる。最終の結論が出るまでのロジカルシンキングは非常に素晴らしいが、そんなにトントン拍子に真実と嘘を見分けられるだろうか。犯人と罠と狙いは明確にわかるものの、実にフィクションらしい構成だった。
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烏骨鶏
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他人事とは思えない。・・・日本の結構多くの職場で他人事じゃないんじゃないか・タイムカードは誰かが決まった時間にまとめて押したり、定時帰宅で夜まで残ってたり。 この作品が描かれてから、どの位改善されてるのかな。仕事に誇りをもったり、熱心に取り組むのは楽しい事だけど、雇用側がきっちりとすることでしか職場の問題は変えられないんじゃないかなといつも思う。
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本みかん
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労働監督署の査察が来る日に、過労死が発生。なんとか死体を隠そうとする社員と監督署との攻防。なかなか見かけないシチュエーション。面白かった。
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shoko
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この設定でこの方向へ持っていくのか、と言う意外性が面白い。石持さん、ハマりそうな予感。
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クー
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過労死かと思いきや、仕組まれた事故。労基法違反が、とんでもないことに。会社ものが、結構面白い。八月の魔法使いに、通じるものが
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史
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それは労災かそれとも……。偶然が重なった故でのその事実が、ミステリーとなり、悲劇と無情を繰り出す。なかなか好きですねえ。
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まひはる
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ある日、遅くまでサービス残業をしていた研究員・下村が起こした小さな事故が呼び水となり、塚原ゴムに臨検が入ることになった。突然決まった立入検査に、研究総務・小野は大慌て。早急に対応準備を進めるが、その際倉庫で研究所職員の死体を発見してしまい…。現役サラリーマンが描く、新感覚ロジカルミステリー。
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ひろ0828
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ネタバレ風が吹けば桶屋が儲かる的な殺人事件を追うのは警察ではなく、たまたま居合わせた労働基準監督署の職員。 結末まで淡々と進むストーリーなので、人が一人亡くなった実感もわかず…でもページを繰る手が止まりませんでした。おもしろかった!
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mayu
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そんな展開に落ち着くのかと読み終わってまず思った。 解決していく過程がスピーディーに読み進められた。テンポが良くて読みやすかった。
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yoko**
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労基署の臨検が入る日に、研究所の倉庫で過労死と思われる社員の死体が見つかる。バレたくない総務部と監督官の攻防が続き、このまま労災の話で終わってしまうの?ページの残りも少なくなる中、物語は一気にサスペンスに。そしてあっという間に解決。ブラック企業の話を読むたびに感じる事だが、社員は諦めの境地で会社に言われるままと言うよりはそれが当然の事として働いている者が多い。それは一種の洗脳と言っても過言ではない。誰かが間違っている事を教えなければブラック企業は無くならず、社員たちが会社の呪縛から解き放たれる事は無い
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かおりん
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ネタバレ淡々と。毒なく終わって拍子抜け。 珍しい程の直球なので、サラッと読むにはいいのかも知れないのですが、物足りない……
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ふかborn
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いやぁ~以前うちの会社でもありました。研究所で一斗缶の穴に手を突っ込んで数針縫うって労災が。現場の人間からしたらアホちゃうか事案らしいんだけど、えてして他部署の類似災害ってそんなもんなのよね。しかし本作の企業は、どうなってんのかねぇ。労働災害に対して、本人が注意せよっていう一番最悪な対応だし、そもそも「残業代って出るんですか?!」な、ずさんな勤務形態だし、こんな企業ある?上場どころかISOも取得出来なさそう…そんな企業とどう取り引きせよと?人死がありますが、KYT(注:コメ欄へ)の教本か!と思ったわい。
ふかborn

KYT(けいわいてぃ)=危険予知トレーニングの略。何処にどんな危険があるのか予測しよう!詳しくはGoogle先生に聞いてね。 ISO(あいえすおー)=国際標準化機構の略。これを取得していないと他企業との取り引きが難しいぞ!詳しくはGoogle先生に聞いてね。

02/17 13:32
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七香
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たぶんそうなるんだろうな、という流れで進んでくれて楽しめた。安心して読めるいつもの石持さんの話。装丁がとてもすき。長編を読む体力がなくてなかなか読めていなかったけれど、一気に読むことができた。
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カラシニコフ
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結末はいまいちなのだがそこに至るまでの流れは見事。今まで読んできたこの人の作品の特徴そのものだね。 ★★★☆☆
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しちほんやり
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あらすじを知らなかったので、これ何の話だろうと思いながら読みました。終盤に一気にきましたね。ブラック企業と殺人(?)事件。面白かったです。組織って大変ですね( ´~`)
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綾@新潮部
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ブラック企業の従業員が椅子に座ったまま伸びをしてケガをしたことから、労災調査が入る。そろそろ調査員が来ますよって時間に変死体が発見される。そしてやっぱり石持さん作品なので警察は呼ばない。この本、装丁が好きだわー。穴開いてるんだもん、面白い。
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雪狼
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カードウォッチャーてなんだろう?と思ったら労働基準監督官のことなんですね。知りませんでした。ま、労災の臨検なんてあまり縁がないですからね。舞台はゴムメーカーの研究所で労災の臨検を受けたドタバタな1日の話。探偵となる監督官の北川は実際いたらチョット嫌かな?登場人物としては魅力的?ですけれど(笑)最後がちょっと悲しかったけれど、軽くサクサク読めて面白かったです。図書館本。
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tekutekukiyo
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労働基準監督官が主人公のミステリー 後半のロジカルな謎解きが良かったです。
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みかん🍊
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サービス残業、労災隠しそれ位とか昔からそうだったからと当たり前に行われている会社が多い、残業中に起こった椅子が壊れて手を捻挫するというちょっとした事故、機械で手を怪我したとか現場で事故とかではなくても就業中に起きた怪我は労災、しかし普通はいちいち報告しない、労働基準局から臨検に入るという日になんと研究員の死体を発見、それを隠す総務社員と調査員たちとの攻防、上司の命でサービス残業を当たり前とする社員たち、それを訴えた人間、仕掛けた人間、結局誰が一番悪いのか、やっぱり労働形態を改善しなかった会社だろう。
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みぃ
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★★★☆☆ ライトな感じで面白く読めました。北川さんの4種の笑顔が見たいです。何かの続編というか同じシリーズでもあるのでしょうか~~? 深くつっこんで読んではだめです。あくまでライトに。。
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魔王
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一気に読めるが、イマイチ。読後感があまりよくない。もっと軽い感じにできないのかなぁ。同じような設定でも、海外ミステリなんかだと、もっと楽しく読めそうなんだが。
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かぴばら
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読みやすくて一気に読めた。
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追い剥ぎ
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相変わらず強引
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タカシ
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中小企業の研究所で労災事件が発生、総務担当は対応しようとするが倉庫に社員の死体が…。読みやすくてあっという間に完読しました。ミステリー感は薄かったけど面白かったですね。でもさすがに死体の隠蔽はしないだろうな。
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yoshi-book
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★★★☆☆
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流之助
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ネタバレ装丁が気になって図書館で借りた本。最初は社会派ミステリ?と少し身構えたものの、八尾の死と北川のキャラクター(笑顔でバッサリ)に惹かれて最後まであっという間に読了。ニュースなどで責任の所在を追及するという言葉がつかわれることが多々あるけれど、この物語の場合の責任の所在はどこにあるのか。小野の葛藤や、責任は会社にあるとする考え方から、翻って自分は?と考えさせられた。結末は後味が悪いが、とても面白い作品!
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syachi
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ネタバレ今でいうところのブラックな労働環境のメーカーの研究所に労基の臨検が入る。総務人事担当はばたばたする一方で、、といったところ。人事担当としては対応が生々しいかなと。そして監督官がかなりいやらしい。愉悦とか言ってそう笑 シリーズになっても面白いのかもしれない。横田は冗談レベルでは死んでしまえって思うし少なくとも報いというかはあっていいだろうけどここまではねえ。結果的に救いたかったであろう人をああしてしまった訳だし。。いたたまれないね。
0255文字
kazoh
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淡々と話が進み、読みやすかったです。石持さんらしい仕掛けもあり、面白かったです。 いわゆる大作というものではないですが、さっぱりしてて良いのでは。 ただ、ラストはどうかなぁ〜。 労基署の北川さんは頭明晰で素晴らしい。
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ダメカン
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設定に無理はあるものの楽しく読めました。最近はずれの本ばかり読んでいたせいか、とても面白く感じました。表1(表表紙)に「カード・ウォッチャー石持浅海」と同じ活字の大きさで大きくあるので、石持浅海はいつ登場するんだろうとばかり思っていました。背表紙をみれば作者とすぐわかるのですが大きな勘違いでした。装丁を改めて欲しい。
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takayo@灯せ松明の火
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人が死んでるのに、そんなことする?って、いうのが何より先に出てきた気持ち。でも、会社の命運をかけての行動ってとったことないし、そういう立場になったら、究極の選択で隠すのかしら。で、最終的には、こういう風に頭がいい、鋭くついてくる人って好きだなあ。っていう感想となりました。
0255文字
hiroy
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今度は一転して企業モノ。企業対労基署、というわけではないが社員誰もが自覚してない実はブラック企業の総務が主人公。で、臨検であたふたする。いやー今回は面白かった。なんてことない話なんだけどグイグイ読ませてくれて最後の面接が終わったときからは一気読み。え!なんで!?という感じだったけど頭のいい人はいるもんですね。ただこの名探偵、ちょっと変態っぽい。隠しきれない喜悦を浮かべて喜々として謎解きをする。普通だったら死体にはさわれませんよねえw あと不幸なやつはとことん不幸。
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宇宙猫
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★★★ ブラックな職場に労基が臨検に来るのに死体を発見した総務が、それを必死に隠そうとするドタバタもの。軽く読める。
0255文字
ウルラニ
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カードウォッチャーとは、労働基準監督官のこと。労災を扱った珍しいオフィスミステリー。石持さんにしては、トリックにややキレがないかなあ。★★☆☆☆
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