形式:文庫
出版社:早川書房
出版社:角川春樹事務所
出版社:KADOKAWA
形式:その他
出版社:角川書店
形式:単行本
出版社:秋田書店
出版社:情報なし
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純粋に圧倒的火力で無双するより、どちらかというと機動力や近代的な戦術がアドバンテージになっていた印象。しかし物語のテンポを優先するにせよ、自衛隊員が日本人を殺すことにはもう少し葛藤があるべきじゃないのか。なんだかんだで皆さん超常現象に対して適応力ありすぎ。転移直後はそれなりに放心していたものの、いざ行動を開始するやそれこそなろうラノベの如き勢いで戦国日本を併呑してゆくが、最後はあっけなく「歴史の力」に呑まれてしまう無常感がとても良かった。
当たり前の話をすると、自衛隊の一人ひとりは「訓練された普通の人」でしかない。個人の能力そのものは戦国人であろうとそう変わるものではなく、優劣は生まれ育った環境と今現在置かれている環境の組み合わせ次第でどうにでもなる。何がきっかけとなって、ある者が表舞台へ躍り出る、あるいは逆に排除されるのか。歴史の妙味をマルチバース的想像と共に味わうことができた。こんな素晴らしい作品を古本まつりで200円で買っちゃってなんだか申し訳ないな〜、と思ったけど定価190円だった。
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純粋に圧倒的火力で無双するより、どちらかというと機動力や近代的な戦術がアドバンテージになっていた印象。しかし物語のテンポを優先するにせよ、自衛隊員が日本人を殺すことにはもう少し葛藤があるべきじゃないのか。なんだかんだで皆さん超常現象に対して適応力ありすぎ。転移直後はそれなりに放心していたものの、いざ行動を開始するやそれこそなろうラノベの如き勢いで戦国日本を併呑してゆくが、最後はあっけなく「歴史の力」に呑まれてしまう無常感がとても良かった。
当たり前の話をすると、自衛隊の一人ひとりは「訓練された普通の人」でしかない。個人の能力そのものは戦国人であろうとそう変わるものではなく、優劣は生まれ育った環境と今現在置かれている環境の組み合わせ次第でどうにでもなる。何がきっかけとなって、ある者が表舞台へ躍り出る、あるいは逆に排除されるのか。歴史の妙味をマルチバース的想像と共に味わうことができた。こんな素晴らしい作品を古本まつりで200円で買っちゃってなんだか申し訳ないな〜、と思ったけど定価190円だった。