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動きすぎてはいけない: ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学

感想・レビュー
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ほ🌟 ̖́-
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イロニーで終わらないために。私の有限性を自覚してこのかたちの中でやるしかない。 西洋が現代になって東洋に言葉で追いついてもう追い抜いたのかもしれない。次はその言葉を使って東洋が... アヤワスカだった
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ねぎとろ
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切断と接続、主体と構造、ヒュームとベルクソン、ドゥルーズの中にあるこうした概念・思想のなかから、その間を往復しそれによって変化するという概念を抽出してドゥルーズの思想を読み解く、といった感じか。正直わからんところも多いが、ポモ文体でも嫌味な所がないのが不思議。7・8章が興味深かった。構造主義ホーリズムに絡めとられるのでもなく、「フランス的中庸」みたいなつまらないものではなく、かといってアルトーのように極北へ行って壊れてしまうのではなく、個が個でありうるには、というのは意外と実践的な話かなと思った。
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SAHARA
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ドゥルーズ哲学は、私たちの思考のフレームから分離した事物それ自体の世界(あるいは自然)を描こうとする傾向を顕著に有している(32)。 ベルクソン主義は、このひとつの宇宙における存在者すべてが因果性を互いに有するという。「実在全体はどうやらひとつの不可分な連続をなしているらしい」(134)。 ラカンは人間を言存在であると規定。言存在の生活は、様々な記憶のつながり、系列(フランス語ではセリー)によって駆動(157)。
SAHARA

原理として快感を可能にするものあるいは快感時の基礎を築く者は拘束なのである。であればこそ興奮そのもののエネルギー的拘束と細胞の生物学的拘束という高速の二重の相貌のもとにエロスが基礎として発見されたのである。そしてエロスを構築するものとしてのこの拘束を我々は反復として定義づけることができるしまたそうしなければならない。生きている瞬間の反復あるいは単細胞生物にさえ必要不可欠な拘束の反復なのである(329)

11/08 09:45
SAHARA

問題理念には次のように二つのステップがあると考えられる。(1)他の問題群への接続過剰からある一つのいくつかの問題を切断しなければならないーすなわち動きすぎてはいけない。けれどもそうしてシャープになった問題は他の問題群への過剰ならざる接続において別様に還元されるのでなければ解けないーすなわち動きすぎてはいけないにしても過ぎない具合に動かねばならないのである(239)。

11/08 09:47
6件のコメントを全て見る
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水紗枝荒葉
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浅田彰いわく、フーコーは歴史家を名乗りデリダは物書きだった。でもドゥルーズは哲学者だった。それゆえか、フーコーやデリダ(の解説書)は読めてもドゥルーズ(の解説書)は読みがたい部分が多い。
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しんしん
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むずかしいとしか感じられず、また時期を置いて再読をして少しでも理解できたら良し、と思った本。   難しいことはむずかしいのであり、簡単に理解しようというのは難しい事だということ。と、感じさせられた本。
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みつ。
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千葉雅也『動きすぎてはいけない』#読了 1ミリもわからんかった……。ツァトゥストラの鷲と蛇の友愛、あとハイデガーの石が気になりました、あとで読む
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uchiyama
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再読してみて、「「と」に残存するだろう全体化の機能」を措定する必要性には疑問を感じました。「《である》を《と》に代置すること」は、「正しい映像」を「(単なる)一つの映像」とするための技術で、そこでは、一連の編集の流れ(接続)による一本の映画の作成という「全体化」よりも、カットによる繋ぎの呼吸の特異性の側面が強く、映像が記憶に残るのは、その技術がもたらす断片化のトラウマによると思っていたので。ゴダールの鋏。
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Mof
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動きすぎてはいけないのであって、動いてはいけないのではないということ。動くとは生成変化のことだと思う。周囲の環境により、自身を生成変化させて生きる世の中において、あらゆる知覚を持つことは常に自身を変化させ続けることになる。蚤のように、少ない知覚であれば、よりシンプルな生き方になる。結局、よく分からなかった。
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りっとう ゆき
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個々のゆらゆら→まとまる→全体、というような流れがドゥルーズとされてるのを、千葉氏は、個々の部分でつながりすぎない、動きすぎない、つまり切断、というドゥルーズもある、と論じている。ドゥルーズが言及するヒューム、ベルクソン、ニーチェ、ラカン、メイヤスー、アルトー、ルイス・キャロル、ベーコンなどの絡めながら丁寧に説明してくれる。この人々の思想や作品に通じていたらもっと面白いと思う。しかし、氏の対談集「思弁的実在論と現代について」を読んでいたのは理解の助けになった。バラバラでもなく、つながりすぎるでもなく。
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yu-onore
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ヒューム・メイヤスー的な、事物と事物の間の関係=法則を「部分的に」否定する切断者としてのドゥルーズ 対象aを欲望するシニフィアン連鎖が無限に続くのが普通だというパラダイム=オイディプスを前提をパラノイアと批判するアンチ(切断を志向)? M/ユーモア=フェティシズムを下ろし宙ずりにする(ベーコン)↔️S/イロニー=帰納的に、今ある形態・形式を批判して純粋形式を指向する(抽象表現主義・定言名法)? 前者を支持したドゥルーズは、バラバラの経験の中に超越を見る(×後者=経験を統合し超越(欠如)へ=カント)
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さんとす
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哲学の本。 分かりたいけど、あんまり分からない。 難しすぎて、ぜんぜん意味がすくい取れなかった。すくい取れなかった流しそうめんが、どんどん通り過ぎてゆくようでした。 そもそも、ドゥルーズを知らない私は、スプーンでそうめんをすくおうとしていたのかも知れません。 #氷でキンキンに冷えたレモン水の匂い #お箸でなくスプーンを使ってる事に気づいたのは読み終えた後 #しっかりしろワタシ
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キタキツネ
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序章で既に理解できているのか怪しく、それ以降は全然歯が立ちませんでした。シンプルに勉強不足です。いつか再読したい。
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7ember
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パリピとも適度に仲良く、時には一緒になって騒いだりもしつつ、自分独りの時間も大切にするぜ、みたいなイメージだろうか?小説『デッドライン』と読み比べしてみたらもうちょっとわかるかなと思った。(本当に読むかはわからない)
7ember

ノマドやリゾームといったキーワードと一緒のドゥルーズ&ガタリ=ネグリ&ハートをまとめて現代思想界のパリピ枠にまとめる通念があるとして、それに異を唱える感じ。語弊があるかもしれないけど、パリピになるでもなく引きこもりになるでもなく、パリピともそこそこ仲良くやりながら、解散してから一人でハッテン場に行く、みたいな、そういうスマートな青年の姿が浮かんで消えたような気がした。

08/27 23:39
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里愛乍
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ドゥルーズは知らない。ラカンもベルクソンも名前くらいしか知らないし、フランス哲学とか弄ったこともない。先日読んだ勉強の哲学が面白く、また対談集で本書が取り上げられてたので読んでみる。哲学的専門用語は飛び交うものの、それについては説明がされ、無学の自分でも何とか読む事はできる…が、さすがに手強い。リゾームから始まり各々の哲学者からなる解釈、言葉の意味、欠如と欲望、動物と生成変化…エピローグのロビンソンとフライデーの差異関係で自分的に腑に落ちた気がする。なんにせよ、時間をおいて一生かけて読んでいきたい。
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ねこじゃらし
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3章途中まで。 ドゥルーズの解説というより、ドゥルーズの言葉の解釈本。背景がわからないのであまり理解していないが、ドゥルーズ特有のモル、リゾーム、差異などはなんとなくわかった。
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罵q
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東浩紀─デリダに於ける偶然性・物質性をさらに深化させたかのような内容だった。ハイデガーによる人間/動物の種の境はきっちりと引かれた線ではなく、人間の動物性をクローズアップする試みがデリダのようなハイデゲリアンによってなされてきた。本書はその系譜を引き継いだかのように偶然性や貧しさを肯定し、バディウがドゥルーズに見いだした《一者》の全体性を回避しようとする。なお、バディウへの応答は、近年著者が表明するPCへの懐疑と重ねながら読んだ。
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たか
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『勉強の哲学』と同じ著者だがこちらはかなり難解…
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呼戯人
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再読。ジル・ドゥルーズのベルグソン的生気論的ホーリズムより、ヒューム的原子論を全面に出した解釈。ただ、大河小説を読んでいるいるような快感もあり、斬新な解釈、卓抜な文体とともに優れた研究書なのだということがわかる。しかし、私はヒュームを読んでいないし、フランス語の知識が少ないので、著者の論理を追ってゆくのに苦労した面はある。存在論的ファシズムを切断する非意味的切断に力点を置いた論考の構成には好感が持てたが、この本が実践的意味を持つかどうかには疑問符がついた。もっと単純で強靭な哲学がないものかと思い悩む。
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酔うた
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ずいぶん読むのに時間がかかってしまった。読んでいるときは何となく理解できても、しばらくすると抜け落ちて実感として残らない代物。こちらが頭が悪いのか、向こうが変なのか。いったん置いておこう。再コード化された束縛からの脱コード化に対し「動きすぎるな」ということらしいが、自由を欲望する人間の本質からは遠く、そもそも何をしたらいいか(してはいけないか)が分からない。つまり検証不可能な言葉遊びではないのかという疑問がわく。
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askmt
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様々な文献を参照してドゥルーズを読み解いていくダイナミックな過程が非常に興味深かった。なるほど哲学とはこういうものであるのか。
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陽香
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20131030
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TsujioMayumi
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ジル・ドゥールズや哲学に関するあれこれは、正直なところ自分の理解が追いつかず、結構に難しかった。。 でも前半(序章が長い!)だけでも、すごく面白い。 自分は動きすぎているのではないか?周りに反応しすぎているのではないか?と自問する。ドゥールズの考える、流れにのるような・自分で選ぶのではなく、流れ着いたものを受け取るような姿勢、が逆に今は必要なのかも。つまり、意識的に情報を見ないようにする、とか。 序章だけでも、読む価値あり
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アルパカさん
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全体的にドライブ感があって読みやすい。構造としては、ドゥルーズのベルグソン主義的な連続体としての世界を強調する側面と、ヒューム主義的な断絶を描き出す側面という二極を指摘しつつ、そのあいだを捉えて昨今の物自体を問う哲学に再接続することだと理解した。で、そのあいだの様態こそが、生成変化しすぎて世界と一体になってしまうことではなく、また静止状態としてのある種の死でもない、「動きすぎてはいけない」というテーゼによって表明される事態なのだと。実はラカニアンなのだろうか、自分が考えていることとも近くて非常に面白かった
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おすぷれみす
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各章で書かれてる各内容については(ニーチェ 結婚のくだり以外は)それなりに分かったつもりだけど、全体通じた企みが読めなかった。 たぶん分かってないんだろうなぁ。 全体通して、ドゥルーズってこんなんだったっけ?って感想です。 著者も書いてる通り、ドゥルーズをツマミにして千葉雅也を呑むみたいな一冊でした。
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もJTB
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ニーチェ論の結婚ってワードのらしくなさ、理想のアルトーではなく半端なウルフソン、表面の倒錯にも深層の障害にもなりきれず自嘲する不純なドゥルーズ。発売当時に2周くらい読んだはずだけどまっったく読めてなかった。猛省。素晴らしすぎ。リドリーのエイリアンに対するキャメロンの2みたいに存在論的郵便的2としての側面と、ドゥルーズは本人が至高さを評したものより半端さを評したものに真の冴えがあるという側面、の両面がスーッと効いて……。
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再読。読み直したら面白かった。《接続》から《切断》、その為に、千葉はドゥルーズのヒューム受容を重視しているところが興味深い。しかし、『ダークドゥルーズ』といいドゥルーズの読み直しが盛んなようで、メイヤス―とかハーマンとかの「思弁的実在論」の連中もその線なんだろうな。
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Ryosuke Tanaka
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全く動かない(繋がらない)のでも動き(繋がり)すぎるのでもなく、動き(繋がり)すぎないこと、変化に開かれながら中途半端にとどまり続けること、という"思想"としての「実践的含意」自体は刺さるが、大陸哲学の文脈そのものの中へ入っていこうというモチベーションはないので遠回りだったかもしれない(『勉強の哲学』を読んだらよかったのかもしれない)。どうでもいいがユクスキュルの哲学者への人気はすごいなと改めて思う。
Ryosuke Tanaka

「科学をやることの自己破壊性」みたいなことを最近よく思うので、イロニー/サディズム/ヘーゲルの話は特に刺さる。内なる引き裂かれを肯定しつつ、斜に構えたまま速く進んでいきたい=「急ぎすぎずにサディスティックでもあるマゾ」ヒストでありたいと確かに思う。

05/28 18:23
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渡邊利道
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非常に明快なドゥルーズ(&ガタリ)論。ホーリズムと関係主義を批判し、ドゥルーズを非意味的切断と生成変化を重視してその主著を検討する。資本主義と分裂症の分析が大変面白かった。日本でのドゥルーズ受容について多くのページが割かれ、とくに専門家ではない浅田彰や東浩紀の仕事をかなり肯定的にそこから出発して見ているのに驚くのと同時に、日本のポストモダン論壇とでもいったものが何を夢みていたかを掘り下げ、さらに未来を指向するような論述になっているさわやかな本。
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nranjen
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試みだけは記録しておきたい。表紙の可愛さで図書館にて思わず手にとった。が、可愛いどころではない。これが噂の博士論文。明快な文章。でも自分は読めていない。思えばドゥルーズをちゃんと読んだことがないのに気がついた。哲学は翻訳に突っかかって読めなかったことが多く、世の中の人々の読解能力を素晴らしいと思っている。おそらく自分がこの本を再び手に取るまでにはまだまだ遠い先だと思う。
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pon
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サディスト=イロニー的な人よりマゾヒスト=ユーモア的な人を持ち上げたり、ダニが素晴らしかったりするあたり、好感が持てました。無人島に着いたからといって絶望しなくていいんだなぁ。とはいえいったんドゥルーズを切断させていただきます。
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ボタンインコ
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記号も思考もフィクションと思えば、気持ちに余裕が持てます。難解で長文ですが、視点を変える一冊となります。"中途半端さ"のリゾームは風景としてのフィクションをどう記せばいいのでしょうか。
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トックン
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「肯定し肯定する」という万物讃歌。第一の肯定により〈差異〉を生成し、第二で〈存在〉化する。切断=接続としての「と」を抉り出す。表題通り、過剰(接続=切断)に懸念を示す。そして、「有限」を肯定するドゥルーズを描き出す。ここに著者の思想が垣間見える。知覚の有限性を先取りしているとも言える。ある種の全体性の先取りとも言おうか。外部を思考しつつもその有限性=限界に気づくこと。ここに論者は注目している。千葉=ドゥルーズの一端に触れることが出来た気がするが、ここから生成変化への一歩を自ら踏みだそう。
0255文字
米村こなん
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浅田彰が『構造と力』で広げた大風呂敷を、ドゥルーズ(&ガタリ)に特化して丁寧に畳み込んだ秀作。個人的には、《ドゥルーズの「潜在性」という概念は、めちゃくちゃになることの「超越論性」を意味する》(p49)が示唆に富む卓見である。Googleやアマゾンを毎日デタラメな検索で惑わすことの超越論的逃走線の確保を思わせる。さすが千葉雅也だ。現代での「逃走線」の引き方をよく心得ている。
0255文字
n2-krpn
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あとがきにもあるように、著者の苦悩や決断が切実に伝わってくる本。長い思弁の果てに辿り着く哲学的動物=連関する世界と「共に」存在するようものとしてアドホックに、そしてサディスティックなマゾヒズムとして生きるという主張は、(嫌味ではなく)ある種のミニマリストのように感じた
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みみみんみみすてぃ
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★★★★★ 初読では第三章のくだりなどで圧巻され、後半は分からないところもあったままとにかく新鮮でほぐれた糸がふわっと解けていくような読後感があった。そしてドゥルージアン(を名乗りたいだけの)僕としては二回目は精読していこうと思うのだが、今のところ序章と第一章の「生成変化の原理」をそれなりに噛み砕いたくらいのが現状。とはいえこの本は常に僕の近くにある。いまは別の本を読みつつ、第二章をつかめないかと奮闘中。
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Taxxaka_1964
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中間的な状態、手を繋いだら人は離さなくてはいけない。徹底的な関係を回避し、それでいてそれでしかできない新たな公共性の獲得について。 おそらくは誤読だが、それすら許容してもらえそうな、優しい難解な現代の哲学の入門。 あるいは私の世界にあなたを招き入れるための実践的な本かもしれない
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はなひ堂
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ベルクソン的とヒューム的の間で、非意味論的切断に傾きながらバディウの存在論的ファシズムという批判をいかにかわしていくか、接続と切断の間でいかにセルフエンジョイメントを達成させる中間地点を見つけるか。もう一回読む予定なので、二周目は難解だったニーチェとマゾッホのくだりを重点的に非意味的接続を試みたいと思います。
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ずらたん
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かれの師たる浅田彰の「構造と力」の魅力は、タームそれ自体で成立する「カッコよさ」に裏打ちされたものではなく、抜群の構成の巧さによる散文的な機能性、つまり「リズム」が確保されてゐるところにあり、だからこそ、わかってんのかわかってのないのかわからんような連中にも読まれたのだと思うのだが、この本は、そういうのがないので正直読み進めにくい。
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