形式:単行本
出版社:新潮社
⇒「これは、見事な恋愛劇で、義経と弁慶の不動の愛を見た富樫が、ーそれは終生、自分の手には入らぬものと思い、涙するように思えた。」 すべてを理解した富樫が、去っていく場面で、涙を呑んでくっと上を向くという仕草。見落とされてもおかしくないその一瞬を、北村薫は心に刻んだ。
個人的には、高野さんの絵じゃなかったら手に取ってなかったかもしれないので、「円紫さんとわたしシリーズ」のイラストを手がけた高野文子さんとの交流が読めたのが大きな収穫でした。本屋で見かけるたびにイラストの「わたし」に惹きつけられて手に取ったのを思い出しました。
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