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黒竜江への旅

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まーくん
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先月末、数々の名画を上映してきたミニシアターのさきがけ、岩波ホールが閉館したという記事を新聞で読んだ。ホール開設(’68)時から総支配人を務め、2013年に亡くなられた高野悦子さんが、満鉄の技術者として鉄道建設に当たった父・與作氏の足跡を追う。戦後、日本に引揚げて来るまで家族で住んだ大連や瀋陽(奉天)、父が仕事で赴任した吉林や哈爾濱を訪ねる。特に父が路線の伸延に心血を注いだ北満、黒竜江に臨む国境の街・黒河まで足を延ばす。與作氏は引揚げ後、満鉄での実績から経済安定本部建設局長などを務められ、’81年に亡く⇒
まーくん

⇒なられたが、著者と父の出会いは父の死から始まったと言う。直接聞くことなかった父の生涯を辿る。肉親の業績や長所は控え目に言うべきところだが、亡くなった父への尊敬と思慕の念全開で、それが生前知ることがなかった父の”偉大さ”として娘の心に迫ってくるのが感じられ、微笑ましくもある。著者ら一行の大連から黒河までの旅行は’85年。私も前後して’83年、旧満鉄路線を一人旅した。中国が改革開放に乗り出した頃、今から思うと日中関係は奇跡のように良い時代で、著者一行も先々で歓迎されている。私も多くの中国人に親切にされた。

08/08 17:42
0255文字
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