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体にいい食べ物はなぜコロコロと変わるのか (ベスト新書)

感想・レビュー
33

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きゅー
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著者は、洋服のようにとっかえひっかえ消費される流行の食べ物を「ファッションフード」と呼ぶ。本書では、メディアによって喧伝された体に良い食べ物を「ヘルシー・ファッションフード」と呼び、その100年を紐解く。多くの人が自分の健康のために、あるいは理想とする自分の姿のために食べ物を選択する。糖質制限ダイエット、GFCA、プチ断食、ヴィーガンあるいはベジタリアン、ファスティングなどいくらでも挙げることができる。一見すると効果がありそうに見える健康法やダイエット法だが、根拠がないものもたくさんある。
きゅー

健康と食の結びつきはいまに限ったことではなく、100年前から人々は自身の健康のために料理を摂ってきた。 その(悪い言い方だが)片棒を担いできたのがマスメディアだ。 本書ではどの健康法が間違いで、どれが正しいということを基本的には取り上げない。その点に難ありと思わざるを得ないのだが、メディアによってあれよこれよと右に左に揺れる”健康に正しい食べ物”の100年史が解説される。 なんにせよ一つわかることは、簡単に痩せる方法などないこと。 サプリやダイエット食品にお金を使ってしまいがちな人には最適な一冊。

02/12 13:51
0255文字
in medio tutissimus ibis.
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かなりのトンデモでない限り謳い文句をそのまま載せて著者の意見と混ざるスタイルには苦言を呈す向きもあるだろうし実際読んでいてストレスでなかったとは言い難いが、ものが食品である限りは摂取量は消費者の自由であって過剰に食べれば問題を起こすが少量なら問題ないしその量は人ごとに違うのでこうならざるを得ない、のだろう多分。ビタミンAは必須栄養素でなければ失明したりするが過剰なら肝臓に毒だ。よほどのトンデモでない限り、毒も喰らい薬も喰らい双方を血肉にするその度量が肝要なのかもしれない。医食同源って近代日本の発明だったか
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うたまる
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「奥さん、○○は体にいいんですよ。悪いこと言わないから試してみなさい」(みのもんた)……タイトルに偽りあり。実際の内容は、食と健康の流行についてデマも含め総覧していく感じ。厄介なのが情報と歴史を羅列しているだけで、エビデンスや信頼性についてほぼ言及しないところ。玉石混淆なのは分かるが、何が玉で何が石だったのかを知りたかった。「飲むだけでメキメキやせるクスリがあったら、それは毒である」など、専門家ならではの直言は小気味よいので、遠慮せずもっとカマして欲しかった。
0255文字
at@n
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とても面白かった。日本での食事療法の成立と変遷の歴史やフードファディズムを概観して羅列するもので、批判的な視点だったり社会構造への考察がないに等しいが、医学者や科学者がこれだけ違うことを言っていてそれもころころ変わるというのがわかるだけでも興味深い。人間の消化のメカニズムと食物、そして健康との関係にはまだ謎が多いということだろうし、栄養学の成立とその枠組み自体にも考察するべきところが多いということなのではないかと思う。
0255文字
りんご
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健康食品と言われたものの歴史 なにがいいとかということは書かれてません 日本人のフードファディング
0255文字
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
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他レビューにもあったように、ちょっと誤解を招くタイトル。良し悪しには触れず事例の羅列がそれはそれでよしと感じるところもあったけど、右往左往させるメーカーと右往左往させられる消費者への苦言はもっとはっきり書いたほうが著者の意図がしっかりして内容がはいってくるのにな、と残念な感じ。
0255文字
肉球
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まず、タイトルが間違ってて「なぜ」ではなく「どのように」です。明治時代、文明開化時に西洋に追いつこうとした時から、戦後GHQによる押し付け、またその反動などでどのように変わって来たかがわかります。でも、「なぜ」というところには踏み込んで無いし、著者の思いつきなのかデータ(複数の文献を参照にしてとか)から読み取れる事なのかわかりにくい書き方が目立ってて、読んででわかりにくいんですよね。途中から読むのを止めてしまいました。Amazonでタイトル見て買ったんですが、正直買って損した本ですね。
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村上春巻
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ネタバレ【A+】再読。食について記述することは、維新後の我が国の歴史を辿ることでもあった。冒頭にあるように、日本人は食べものの善悪二元論が大好き、というのが言いえて妙である(「肉は食べるな」と主張する本の隣りに「肉食でキレイになる」的なそれが平積みされていて苦笑した覚えがある)。○○大学教授などの権威を裏書として、活字と放送メディアが二番煎じ&柳の下の泥鰌目的にブームを作り上げる、というのが基本構造だろうか(にがり、朝バナナなど)。赤ちゃんのお肌がプルプルなのはコラーゲン量が少ないから、という事実に驚かされた。
村上春巻

yominekoさま、コメントありがとうございます。皮膚のコラーゲンが増えたら足の裏のような状態になるんですって。そもそも論として分解されて低分子化されたコラーゲンが再構成されることはないというのが科学の常識らしいのですが、各メーカーは色々と理論武装しているようですw

11/08 05:04
yomineko@ヴィタリにゃん

そうなんですか!!!コラーゲン、あやしいと思っていましたよ。飲んでも皮膚には届かない、その前に分子が大きすぎて吸収できないとか。肌に届いていたら足の裏状態!?衝撃です!

11/08 05:08
6件のコメントを全て見る
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sy
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言い切ってない感がありスカッとしない内容でした。 健康やダイエットブームの流れをざっくりと知るには良いかなと思います。
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skr-shower
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TV・雑誌の健康物に疲れる昨今。なだれを打って特定の食品を買いあさる風潮、健康診断の基準(平均)値が揺れ動く事、怪しすぎる。懐かしい健康法が多くて、懐かしく笑えました。
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♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
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読友さんのレビューを見て興味をもった1冊。体にいい食べ物と体に悪い食べ物はどのように生まれ、どのように変わり、メデイアはどのように扱ってきたのかをここ100年間を振り返ったもの。福沢諭吉の『肉食之説』での牛乳の記述が印象的。「牛乳を飲まないのは日本人の恥」「薬より牛乳を根気よく飲むほうが万病に効く」と断定。初期の牛乳は薬用にたしなまれ、現在の「栄養ドリンク」のような位置づけだったよう。健康情報はその時々の時代の健康観を反映するもの。右往左往せず、体にいい食べ物をほどよいさじ加減でとりいれていければと思う。
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アセロラ
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食に関する健康法のブームを追っている本です。今までの健康法書籍も少しずつ解説されていて、わかりやすいです。参考文献の量が圧巻です。どんな健康法でも賛否はあるし、そもそも太め、細めの体型ですら賛否はあります。それより食事って食べた効果も気になるけど、楽しみであるべきだと私は思ってます。食べ物の入手方法、誰と、どこで食べるのか、そういう部分に幸せや、結果的に心や体の健康があるのではないかと思いました。健康になると噂の食べ物だけを毎日嫌々食べる生活じゃ、決して健康にはならないと思います。
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シルク
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ふ……ふははは……(゜∀゜) 実家では母親が、「おもいっきりテレビ」と「ためしてガッテン」の熱心な視聴者で、ココア旋風も赤ワイン熱も、きなこも寒天もバナナも何でもあったよ。そういえばこどもの時~かなり長い間、実家での朝食は甘い菓子パンかケーキ、もしくはお饅頭とかだった。これもおもいっきりかガッテンで、「朝は甘いものを食べて脳を目覚めさせて、そうしてこどもにしっかり勉強させましょー☆」って放映したからだった。毎晩夕飯の時間って、大概不在の父親の悪口か、あるいは「ココアが……」とかって、講釈タイムだったな。
シルク

「森永ヒ素ミルクだって、乳質を安定させるために添加する第二リン酸ソーダに、コストを下げるために純度が低く、大量のヒ素を含んでいた工業用を使ったために起こったのである。」(p.57) 「もともと点滴のトップメーカーだった大塚製薬が、……」(p.172) 一九四〇年までは(※脚気は)一~二万人の死者をコンスタントに出し、特効薬のビタミンB1誘導体製剤『アリナミン』(一九五四年発売、武田薬品)の普及によってほぼ根絶したが、……」(p.27) 様々、興味深い知識が散りばめられている本だった。

12/24 02:51
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DEE
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巷に溢れる健康食品。 その流行はいつどこからやってきて、どのような経緯を辿り、どこに落ち着いたのか。 健康法の正誤を判断するのではなく、ブームの変遷そのものについて書かれた本。 これだけ食べれば、あるいはこれだけ食べなければという健康法が自分は好きではない。 糖質制限肯定派の自分でも、摂りすぎなのが問題であって極端なものはどうかと思っている。 だから健康食ブームというのは自分にとっては随分と滑稽に見える時がある。 マスコミが煽ることで店頭からその食品が消えるのは甚だ迷惑なので責任を持って報道して欲しい。
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uD
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科学的・医学的にどの健康情報が正しいのかを精査することを目的とした本ではありません。 洋服のごとく取っ替え引っ替えされる流行の食べ物(著者は「ファッションフード」と呼ぶ)を中心とした健康観の移り変わりを知ることで、溢れる健康情報に対する意識を改革していく内容であり、食文化史と健康メディア史について学ぶことが多かったです。 「何が体に良いのか、悪いのか」食べ物の善悪二元論的な考え方に凝り固まらず、自分で良いと思ったものを試して、判断して自分なりの(自分の体質にあった?)健康観を作っていきたいものです。
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nearco
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タイトルから想像したのとは内容が違った気がした。←こういうことだろう体にいい食べ物情報って。
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ブルー
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明治から今に至るまでの、体にいい食べ物(ダイエットにいい、〇という病気に効く)のブームとその結果についてを追ってます。結局効果が見られなかった、健康が悪化した、忘れられてしまったなど色々ありますが一つ言えることは、太古の昔から食べ物に健康を求めて探していることがよく分かりました。 朝バナナダイエット、菌活、鈴木その子さんなどが分かる世代だけど、結局効果があったのか謎すぎます。 一言で言うと、健康第一です
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或るエクレア
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明治からの健康ブームを追っていく感じ。江戸時代は養生と言われて余分なものを「削る」感じだったが、現在は「積み足し」ていく感じで際限がなくなった。また成人病を生活習慣病としてしまったために、病気は自己責任というイメージが出来てしまったのも大きいようだ。昔は病気は自然になるものだったらしい。この辺の自意識に何でも乗っけていこうとする感じが近代の弊害のように感じる。
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篠田圭祐
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コロコロ変わる体に良い食べ物・栄養食品を小馬鹿にした本。
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tak
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どんなに情報があふれても、人間は「思い込む動物」であるということか。結局、在るがままが一番という気がする。
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むさみか
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実際に 自分たちが 体験してきたものだけでも イタメシブーム 牛乳信仰 添加物問題  各種ダイエットブームなど あ~ こんなのあったあった というのが 沢山ありました 江戸時代から 米が好きとなれば 脚気になるほど 白米ばかりを食べ 寿命が伸びると 初がつおを ありがたがった ご先祖様のDNAは 確実に受け継がれていますね 日本ばかりが ノリ易い訳では ないでしょうけれど あまりの流行の多さに やっぱり 日本人は載せられ易く 極端だなと思います
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最終バック九番手
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大正や明治の文献から藤田紘一郎の書類送検のことまできちんと紹介していて版元のイメージからはちょっと想像できなかった真面目な内容の本…読んでて面白くなってくる年表というのも珍しい体験…それにしても食うに困って止むにやまれずというのならともかく人の不安につけ込んで一儲けをたくらむメーカーと広告会社とそれに加担する出版社の組み合わせは日本の恥部…できれば5年ごととか定期的に書いてほしい…初版第一刷発行:2014年6月20日…本体796円
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アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
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あれが体にいいから食べなさい。あれは体に悪いから食べてはいけない。情報が多すぎて混乱してしまうけれど、これ、最近はじまったことじゃなくて、明治時代から延々とやってるんですね……。
ミユ

アキさんのところでお見かけして気になってました!明治時代からの流れだったんですね(笑)

11/30 20:46
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

こういうのって、昭和に入って、食べ物が豊かになってからのことかな?って思ってたので、そんな昔から、こういう論争はあったのか!と驚きました。

11/30 22:56
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中年サラリーマン
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タイトルと内容に差異があるかな。ダイエット食、方法の歴史をまとめた本。タイトルの疑問に関して明確には答えてないかな。まぁ、歴史をざっと確認するのには役立つ。
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ひげおやじ
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健康情報のブームがわかってよかった。明治時代の村井弦斎の「食道楽」への言及がないのが残念。
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かんな
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「痩せるためなら辛くてもいい」過去の私;(ーдー;)今は「健康のためなら死んでもいい」に近い考え。経済的余裕が無いのでブームには乗りませんが、人体実験は好きです。
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ソウ
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健康食品の種類、歴史、経緯、科学的根拠、時代背景等が書かれている。フードファディズム。書籍、TV、ネットで食べ物に関する情報が溢れ過ぎて、どれが正しいのかもはや判断がつかない。今日良いとされたものが、次の日にはダメになっていたり..。自分自身も影響されやすいタイプだから注意しなければ。ここまで生きてきた経験上、自分にとって調子の良かったと思しき食べ物を多目に摂取していこうと思う。
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マァちゃん
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日本で流行った健康に良いとされる食べ物の歴史の本です。化学的根拠は薄いものが多いのに乗せられる人がいるからどんどん登場して来ます。これからも限りなく続いていくのでしょうね。
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青井
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健康、ダイエット、アンチエイジング。数百年前から現代に至るまで、食べ物に関わるブームや変革を起こした事象等についてをひたすら解説するドキュメント。視点は中立だと思います。情報があまりにも多すぎて、各詳細についてはさらっとしてる。……どれだけブーム起こってるの?バカなの?しかし私もブームに釣られた経験はゼロじゃないので人のこと言えないです……。何かもう、特定の食べ物系統に偏らなければ好きなもの食べれば良いんじゃないのって気がしてきた。ダイエット情報は一歩引いた目で見よう……。
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ユウユウ
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タイトル通り。結論がひとつ出るわけではないけど、どんなものに、どんなふうに、なんで踊らされてきたのかは追うことが出来て興味深い。
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村上春巻
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ネタバレ【A】紅茶キノコを未だに常備している家庭はあるのか?というTV番組を見たことがある。色黒の司会者がココアが体に良いというと、スーパーはおろかコンビニでも品切れになる国。我が国におけるフードファディズムの変遷を懐かしく思い出す。医食同源なる語は1972年に日本で生まれたというから笑ってしまう。痩身=健康という強迫観念を煽るメディアの背景には、売り手としてのスポンサーの姿が…(トクホ、サプリ…)。インタビュー番組だと思って見ていたら、青汁のCMでまた苦笑。1日1食、いや3食しっかり、百家争鳴、もう分からん。
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