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名句 歌ごよみ[秋] (角川文庫)(Kindle版)

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テイネハイランド
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ネタバレkindle unlimited。日本の詩歌の鑑賞では、大岡さんの文章がやはり一番しっくりときます。例えば「宵のまの村雲づたひ影見えて山の端めぐる秋のいなづま 伏見院」についての評は、「「宵のま」「村雲づたひ」「山の端めぐる」など、雲を伝わって低く移動してゆく秋の稲妻をとらえたこの歌の、一種映画的効果は、「玉葉集」の新しさをよく示している。」本書に付録のようについている講演「子規が立派だと思うこと」も読みごたえがあります。講談社から出ている子規全集の「第10巻」「第20巻」を読みたくなりました。
テイネハイランド

大岡さんの正岡子規評。「古典と呼ばれるような作品を書いた人が、これがそのうち古典になるだろうなんて思って書いているはずはありません。そういう人はただ夢中になって書いたんです。夢中になって書いたもののどこが後世の人を感動させるかといえば、そこに書かれている内容の一つ一つよりは、それを書いている人の息が、あるいは声が、朗々と響いてくること。それによって何百年も後の人が打たれるということが大事なのです。正岡子規の文章は、まさにそういう意味での古典性を持っています。」

06/29 22:30
0255文字
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