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嵐が丘(下) (光文社古典新訳文庫)(Kindle版)

感想・レビュー
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たみす
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ネタバレ巷にあふれる復讐譚の原典なんだろう。ヒースクリフという名前すら陳腐になってるくらいだし、話の筋だって、復讐に燃える男が、最後は自分の復讐のきっかけに立ち返ってしまう、こんなのは陳腐化してる。それでも下巻は引き込まれてしまった。解説にもあるようにまた聞きの話なのがよい。
0255文字
ぬい
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ネタバレ相手を罵倒するけど好意的に思っているというのに面食らったけれど、当時はそういうものだったのかな?このまますべてが破滅の道へと突き進んで行くのかと思ったら予想外に穏やかな未来が見えて驚いた。最後のお墓参りの余韻がとても良い。
0255文字
こより
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燃える命
0255文字
鯉
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ネタバレ結局ヒースクリフの復讐は息子娘の世代にも及んだ。息子の方のヒースクリフも可哀想って思ってたけど、ちょっとどこか父親に似た精神を感じて「ええ……この親子怖……」ってなってた。最終的にヒースクリフが亡くなって平和が訪れる……これが平和と言っていいものか悩むけれど……ってオチで、人間特有のドロドロしたドラマを見せられた気分。
0255文字
pika
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面白かった。悲劇とか嫌だな、なんか陰鬱そうって敬遠していた時間が勿体ない。ストーリーも面白いし、語り手が聞き手でっていう又聞きの設定がいい。暴力に暴言に情熱に絶望にと凄まじい話だが、傍観者が一歩引いたうえに過去の話として語るものだから静かで、むしろ芯に響く。ヒースクリフって題名以上に有名なキャラだが、罵詈雑言と暴力と犯罪レベルのDVの酷さに加え、それを表現する修飾語が笑えるほど多様でよくぞここまでというほど突き抜けてる。登場から退場まで、初代キャサリン同様脳裏に焼き付くほど強烈だった。
pika

教育や教養って大切なんだなと。ネリーも語っていたけど誰よりもヘアトンの結末だよ、大事なのは。ストーリー的に。

03/16 07:54
0255文字
しーすー
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徹底的に復讐するヒースクリフがこわすぎます。若い頃は,あらすじだけを追っていたような。本当のテーマは…と考えさせられました。小野寺先生の命を削った名翻訳ですね。
0255文字
あおそら
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読み終えはしたものの、読みきれていない感が満載。なにがしたかったんだ、ヒースクリフ。また一年後くらいに読み返そう。
0255文字
yasu
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読んでいてこんなに嫌な気分になるとは…本当に恐ろしい話だった。一度読んだくらいじゃ理解できない難解な読み物なのか…結婚相手が見合いでも何でもなくただ二択とか、何でヒースクリフがここまで嵐が丘の主人に気に入られたのか、財力をつけて帰ってきたのか、とか想像を駆り立てる描写や表現も少ない。とにかく不愉快な読み物だった。
0255文字
ケイ
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ネタバレ嵐吹きすさぶ人が踏み入れることの少ない土地で、善意からの異物が起こす呪い、愛と表裏一体の憎しみ。この土地に根を張る家族は、荒れ狂う風のように激しい気性を抱える。最後に語り手が若い二人から目を逸らしたくなったのはなぜだろう。墓をどう並べるかいう観点は非常に少女的で、素直に表現できない愛、頻繁に暴力を伴ってしか表現できない愛を描く作者の夢見がちなロマンティシズムがみえるように思う。長編はこの大作一作品のみで29歳で肺病でなくなったエミリー、現世では叶えられない愛に対しての彼女なりにの成就のさせ方かと考えた
エイダ(K.595)

原作、あの幽霊の辺りの疾走感がすごく好きです。

09/11 21:48
ケイ

入れてしまいそう。

09/11 22:45
7件のコメントを全て見る
0255文字
のん
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『ブロンテの作中人物は観念なのだ』解説より。代々のリントン家がいわゆる常識的で好人物であることが、ヒースクリフとキャサリンの魂の結びつきの狂気を際立たせている。表面に出てこず、気づかないでいる方が平穏に生きていけるような人間の根元をさらけ出しているのがヒースクリフなのだ。だからこんなにも嫌悪か生まれる。登場人物を「人」として読むより解説にある様に、「観念」の象徴として読む方が受け入れられる。
0255文字
みくに
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ネタバレそれまでが酷かったから最後の幸せな光景が暖かくて仕方ない。嵐が丘というお屋敷とネリーは頑丈だな。よく生き残ったし生き返った。下巻を読んでると寒村物というのが浮かんで来た。閉鎖的な田舎の人間関係や簡単に出来てしまう監禁虐待。ヒースクリフという化物でも飲まず食わずで雨に打たれれば死ぬんだな。でも幸せの風景はヒースクリフが死ぬ前に出来てきたんだし、ヒースクリフはヘアトンに自分を重ねて辛くなったのか。ああなる未来が自分にあったのかと思って辛くなったのか。結局一番皆に好かれてたのはヘアトンだったんだな。
0255文字
yes5&3
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荒野の5マイル離れた二軒だけの特殊な世界なのにリアルに感じられるのがこの物語の魅力だと思う。エンディングで恋愛成就のようだが恋愛小説とは読めなかったし、「リヤ王」「白鯨」と三大悲劇と言われるらしいが悲劇なのは誰だろうかと思ってしまった。時代なのか土地柄なのか病弱で早死が多い←作者の家族が肺病で早死、自身も三十歳で逝去。空想にしては途方もない設定の事件(犬に噛まれる、家に閉じ込められる)←子供の頃兄妹で日常的に物語を創作、酒浸りの堕落した兄など家族のモデル。この作者しか書けない唯一無二の作品に出会えた幸福。
0255文字
尼西基馬大意
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独裁者に対して、人民が従順であるならば、仮にアネクドートは生まれても、ドラマは生まれない。この物語がドラマたりうるのは、抑圧された者たち、とくに女性たちが果敢にヒースクリフに対して反逆しているところだ。しかも彼ら彼女らも団結することなく、お互いにすさまじい言葉の応酬を繰り広げる。恋愛小説とは真逆の、憎悪小説とでも呼ぶべきか?愛情や憎しみという二項対立を越えたところに、この物語の本質が潜んでいるのか?
0255文字
不識庵
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いささか大仰な言いまわしを許されたい。この物語はエミリーから私に贈られた破壊の剣(つるぎ)である。まあ、作者と違って私は、嵐の前にあたふたする魂の持ち主だが…… 20世紀に入ってから評価を一気に高めて、英国文学のマスターピースとなった作品だが、現代でも受けつけがたい読者もいるだろう。凄惨な(スプラッタ的ではないが)描写の数々が内側に入ってくるようである。まるで格闘しているかのような。しかしながら、これは心で感受するよりほかないのだが、読了するころには物語に秘められた大きな愛に気づくかもしれない。
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♪みどりpiyopiyo♪
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すごい! 一大感動巨編かと思って読み始めたのに、何一つ感銘を受けませんでした☆! ■2つの名家の子供達(と その子供達)の誰もが、他者の気持ちを踏み躙り、自分の感情を振り回すのがすごい! ■哲学や思想の歴史に詳しくないので時代的にどうだったのか分からないけれど、「人間は何かの拍子にこーいう精神状態に陥ることがあり、こーいう行為に走る人もいる」という事実を提示したという点がこの物語の凄さなのかな?って感じました。今あるミステリやサスペンスの系譜を遡るとこの物語があるのかも知れませんね。(1847年)(→続
kiyoka

みどりちゃん、おはよう。そういえば『ゴシックハート』ちょっと怖いところあったかも…もし図書館にあったら最初の「ゴシックの精神」だけ読むといいよ(挿画とかも怖いんで要注意!)

10/23 08:43
♪みどりpiyopiyo♪

kiyokaちゃん おはよ。なるほど りょーかい☆ こわそうだったら最初のところだけにしとく〜。教えてくれてありがとー :;(∩´﹏`∩);:

10/23 09:20
8件のコメントを全て見る
0255文字
かなえ
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最後のヒースクリフの諦めにも似た言葉を読んだときに、朧気ながらその本質が見えかけてくる。それまではやはり、キャシーやらリントンやらに苛つくだけなんだもの。訳が現代的過ぎるので、登場人物がより身近に感じられてしまうのが問題なのかも…。読みやすいのであらすじはスラスラと入ってくるけど、それだと上辺の言葉しかなぞれてない。もっと深いところに何かが潜んでいるのに。初読だけで評価を決めてしまうのはもったいない名作。何度も読んでこそ、なんだろうな。次は岩波で読んでみます。
0255文字
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嵐が丘(下) (光文社古典新訳文庫)評価67感想・レビュー16