読書メーター KADOKAWA Group

ほんみち不敬事件―天皇制と対決した民衆宗教 (1974年)

感想・レビュー
2

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
カバラン
新着
ネタバレ山口市にある、甘露台人の理御踏定め地を今日見てきた。その家も再建しているようだ。そして、この本も読み終えた。思うところは多いが、明治・大正・昭和の歴史の流れの中で学ぶことは多い。特に、「天理教を含めて日本のほとんどの宗教が、政治権力に強制されて、大日本帝国のための戦勝祈願をくりかえしていた時期に、ほんみちは、弾圧のために、こういう恥ずべき行動に走ることなく、敗戦を迎えた。大西は、このことを神意として喜び、事あるごとに平和主義の信念を強調した。」引用終わり。読むと、これぞ本物の宗教だと思う。
カバラン

おふでさき、にこう書いてあると言う。「世界中、一列皆兄弟や、他人と言うは、更にないぞや。」すなわち、あらゆる人間は兄弟同胞であるから、その兄弟同士が互いに相手を武器で殺そうとしているときに、片方の勝利を親神に祈ることなどは、本来、許されるべきことではなかったからである。こんなことは、本を読まず内省しない人には理解できないだろう。ダスカロスの内省と同様のことをここでは、自己の胸しらべ(心の裡の吟味反省)と書かれている。

07/20 21:48
カバラン

ほんみちの信者の子供は高校進学をせず、中学を出たら信者になると言う。また、信者は月の何日かは作業所で働くために職業が制限されてしまっている。宗教の歪んだ姿だ。これが「ほんみち」の現在の状況。 付記 ひとたび教団が現れれば、ブッダはおしゃかだ。宗教が建つのは、いつも必ずひとりのブッダの屍の上なのだ。(ラジニーシ)

07/20 21:56
0255文字
アブーカマル
新着
第二部の第一次弾圧のさいの法廷闘争で生き神大西甘露台であるという主張と現人神天皇であるという主張が、同次元の問題として落ちてしまう危険性を恐れた国家は大西を精神病者であるとし事実上の不問とするしかなかった。本著は国家と宗教の問題を考えるだけでなく、教団内部のメカニズムを考える上でも非常に示唆に富む内容であった。また天理教みかぐらうた「あしきをはろうてたすけたまえてんりんわうのみこと」をもじって「屋敷を払うて 田売りたまえ天貧乏の命」と揶揄する民衆のセンスには笑ってしまう。
アブーカマル

また天理教は神仏分離する以前の日本の民間信仰の要素が詰め込まれているように感じたので深く掘り下げたい。

09/15 17:28
0255文字
全2件中 1-2 件を表示

この本を登録した読書家

読みおわった読書家全2件中 新着2件

今読んでいる読書家全0件中 新着0件

登録しているユーザーはいません

積読中の読書家全0件中 新着0件

登録しているユーザーはいません

読みたい本に登録した読書家全4件中 新着4件

ほんみち不敬事件―天皇制と対決した民衆宗教 (1974年)評価100感想・レビュー2