形式:単行本
出版社:文藝春秋
形式:文庫
形式:Kindle版
さらに意外だったのは水がもっと少ない方が地球で長く生命が続く結果なのも驚く。今後の研究の動向も気になるが、著者がALSの患者さんだというのも本を書き上げるのにいかに大変だったのか想像に難くないが、そういう事をとっぱらっても本書が宇宙と人類の関係性を知るのに勉強になる。
本書を読んでわかるのは、分からないことがあまりに多いということである。 生命の生存可能な惑星は、現在の地球のような星である必要は必ずしもない。 そうだとしても、生命の生存可能な条件を探り出すのは未だ困難なようだ。 ただ、著者は、「地球以外にも生命の星はある」と確信している。 本書は、むしろ、困難であっても、「地球以外にも生命の星はある」という信念を伝えたいがために書かれた本と言うべきかもしれない。
実は、迂闊にも小生は、著者の阿部豊氏が、既に亡くなられていること、しかも、難病のALSを発症していて、「本書の執筆にはたいへんな労力と時間がかか」っているのだ。 小生などは、車椅子の天才物理学者ホーキング博士のことをどうしても連想してしまう。 宇宙の数知れぬ惑星たちの中に、生命の星を探す困難への挑戦。 それは、難病と闘いつつも執筆したのは、「地球以外にも生命の星がある」という「信念」を「科学」に変える探求を応援し参加する人々を、本書を読んだ方々の中から出てきてくれたらという願いからでもあるようだ。
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