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kero385
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「絞首台の歌」という物騒な表題がついているけど、由来は怖い物知らずの肝試しのためもと絞首刑が行われた高台でピクニックし、そこで馬鹿騒ぎをするさいの即興で作った子供じみた悪ふざけの歌だそう。著作権が切れているので、Gutenberg Project-DEで全文ドイツ語原文で読める。単純な詩だけれど、日本語にするのは難しい。さすが博覧強記の種村季弘先生、上手いなぁと思う。「狼男(Der Werwolf)」という詩が面白いなと思ったら、この詩をネタにyoutubeでいくつかアニメが上がっていた。
kero385

ナンセンス詩、音声詩、カリグラフィーなど実験的なものもあるが、意外とほろりとくる詩も多い。なんと言っても種村季弘先生の巻末の解説が、いやこれ単なる解説にとどまらず当時の言語批判の傾向まで射程に入れた優れたエッセーになっていると思う。クリスチャン・モルゲンシュテルンは、ドイツ詩のアンソロジーなどで幾つかは読んだことはあるが、まとまった詩集は初めて。リルケやホフマンスタールと同時代の詩人だが、全然作風が異なって興味深い。

12/04 09:34
kero385

二本の酒壜  二本の酒壜がベンチにいる/ 片方はデブ、片方はヤセ/ 二人ともお互い結婚したい/ だけど誰に媒酌を頼めばいいのかな?  二つの片目で二人とも/ 青空仰いで悩んでる……/ けれど誰も天から降りてきて/ 二人を結んでくれはしない

12/04 09:41
0255文字
ami
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ナゾベームの第一人者である作家のナンセンス詩集。「魚の夜の歌」が白眉。
0255文字
龍國竣/リュウゴク
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種村季弘訳。詩のアール・ブリュットとでもいうべき作品群。「うぃぐら うぁぐら/うぁぐらいあ う゛ゅ/ちゅ ちゅ…」(「針鼠とすばしこ鼠」)。訳者の種村氏のセンスも冴えている。「うんにゃ!」という題名の詩も。ダダとの関係を綴る訳者解説も秀逸だ。
0255文字
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絞首台の歌評価75感想・レビュー3