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恩の形而上学

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無能なガラス屋
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「自に目覚める真の窮極は、ついに自を生み自を在らしめる絶対根源力への目覚めでなければならぬ。」
無能なガラス屋

「かくしてわれわれは、今一人の個人としては、ひと度自覚の立場にたてば、自己の今日まで歩んで来た一切の歴程が、すべてこれ自己の今日あるを得るために絶対必然だった趣を、その一々について身証し得ることは、いやしくも自覚の一端に触れたほどの人ならば、何人も首肯しうる処であって、自覚とはかかる点からは、またこれを一切過去の全的肯定というべきでもあろう。」

02/21 19:12
無能なガラス屋

「歴史において真に不滅の光を放つものは、単なる歴史的意義の自覚というに止どまらず、これを当人としては、まさに絶対必至の一道を辿ったものというべく、即ち歴史的自覚の背後、直に絶対的自覚に直接するものでなければならぬ。」

02/24 00:07
8件のコメントを全て見る
0255文字
snow
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あとがきの寺田一清氏の言葉にもあるように「難解」という言葉がまさにぴったりでした。言わんとされるところはおぼろげながらわかるのですが、選ばれる言葉の一つ一つがすでに現代では見ない字も多く、漢和辞典片手に漢字の意味を読み解きながら読了。森先生が提唱される「全一学」の入り口の本になるのだろうか?頭の体操をしている感じでしたが、それでも後半はまだ読みやすくなり、先生らしい文章になるほどと感じ入るところも多くおもしろく拝読しました。少しおいてからもう一度読み直します。
0255文字
クックーナ
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修身教授録とは表裏双璧をなす本だと思います。森信三師が39歳の時に世に出した学問書としての処女作であり彼の全一学の入門書、とありますが、哲学入門者レベルの人が、修身教授録のような会話口調の分かりやすい人生訓を期待していると、その独特の文体や用語の難しさも含めてチンプンカンプンになると思います。彼が本を書くときに手元に置いたと言われる正法眼蔵(道元)、他にはバガヴァットギーターなどのインド哲学、中村天風の神人冥合などにも触れておくと掴みやすいかもしれません。
0255文字
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