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DNAで語る 日本人起源論 (岩波現代全書)

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記憶喪失した男
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ネタバレ以前に読んだ本を登録。十年前に注目していたこの分野は、現代では勘ちがいが多かったとされているのではないだろうか。この本が書かれた時にすでに慎重な立場を固持した科学者たちは、出版物で慎重な言動に務め、堅実さが褒められるものだと思う。
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ホンドテン
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図書館で、読了まで1ヶ月超。書題の通り発掘遺骨残存の遺伝情報から現状(2015)言える人類の拡散過程(=日本への到達)の平易な解説。「出アフリカ」がたった6万年前で列島定住は良くて4万年前ぐらいというのに驚く自らに驚くー前期旧石器捏造の呪縛に暗澹。大規模な学際チームによる研究は日本は不得意という苦言にもっと暗澹。マリタ遺跡の遺体情報(僅か1g未満の試料)から判明した米先住民と西欧人の濃厚近縁性ー蒙古系はむしろ後発第三波というのは薄々感じていた心象を追認する。むしろ徳川将軍(家治)とサーミが繋がる驚異!
ホンドテン

技術的基盤であるDNA解析は解説はあるが、理解に手こずる。遺伝変異痕跡による集団区分であるハプローグループは成る程、その指標とあるSNP(一塩基多型)の話からむむと怪しくなり、核ゲノム解析以降、次世代シークエンサーの解析手法にいたっては雲を掴む話。昨年来話題のPCRも応用されているのだが・・・その理解からだと、どうも繋がらないという。遺伝子解析から風貌の再現が出来た(2010年!)というのは驚くべきか訝るべきか。

02/06 08:20
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トムトム
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分からなかった。まず地理から勉強し直しだ!アムール川・揚子江上流・北アジア・ベトナム・フィリピン、どれがどこだかよく知らないんだもの…。人類はアフリカ出身なのと民族紛争の「民族」にDNA的な違いはさほどない、というのは分かった!面白くなくはない本です。私の知識不足。地理が苦手(*_*)
トムトム

アムールトラは知っているけど、アムール川の場所は知らない。揚子江ワニは知っているけど、揚子江がどこからどこに流れているか知らない。そういえば、利根川・長良川・多摩川だって、どこからどこに流れているか知らない。チョモランマもチベットもイースター島も真っ白な世界地図を渡されたら、どこにあるか分からない!共通の知識として会話の中に地名が出てくるけど、具体的な場所を知らないことに自分で驚いた!

01/04 11:34
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しょ~や
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DNAの解析技術が向上していることで、より詳しいデータが手に入る。人骨からゲノム解析がもっと気軽にできるようになったら、より詳しく日本人の起源が分かるのだろうか。
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zikisuzuki
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DNA解析による日本人のルーツを探る本は読めば読むほど頭が混乱してくる。縄文時代から弥生時代にかけて大量の移民が有って縄文人を駆逐していった訳ではないことは確定した事実なのだと分かった。最初に日本に移住した人間は朝鮮半島から入って来ていないようで、それを右翼の人間は日本人の優位性の証明に利用しようとしているが、やはり日本人に最も近いのは隣国であることもわかる。もっと研究が進み歴史の解明にまで踏み込んできたら面白ろいのだろう。
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鵞鳥
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骨は歴史を刻んでいるのですねー☠️
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さくらさくら
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ミトコンドリアDNAがメインで、Y染色体とSNPデータ等も折り込んで日本人の起源を探る内容になっています。前半はホモ・サピエンスの出アフリカ~アジアへの拡散。後半が日本人とは?となります。驚いたのはホモ・サピエンスがネアンデルタール人やデニソワ人と交雑している事や、縄文人の多様性でした。難解ですが面白い。オススメです。
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とりもり
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非常に面白い。DNA(母親由来のミトコンドリアと父親由来のY染色体)の系統から、アフリカで誕生したホモ・サピエンスがどのように世界中に拡散したのかを明らかにする前半部分だけでも非常に興味深いが、後半の日本人起源論がまた良かった。いわゆる二重構造説を科学的な証拠に基づいて明確に否定する。日本人単一民族説が幻想に過ぎないことは、ダイバーシティの観点からも、もっと知られて良いと思う(民族と人種に関する記述も秀逸)。DNA解析で、自分のルーツが簡単に分かるようになるといいな。★★★★★
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hal
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放送大学の講座の「考古学」で参考文献として出ていたので読んでみましたが、これまで読んだDNA関係の本の中で一番まとまっていて、文系頭の私にもわかるように説明されていました。ホモ・サピエンスがネアンデルタール人やデニソワ人だけでなく、アフリカの西部で未知の旧人と交雑したらしいとか、どの集団がどの時期にどう移動して増えたのか減ったのかとか、そんな事までわかるなんて、技術の進歩はすばらしく、今後の研究の成果に期待したいです。
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Lazy8
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篠田先生が現時点での研究成果をコンパクトにまとめている。日本人の起源を、現生人類の出アフリカから世界への拡散と、東アジアでのダイナミックで漸進的な移動と交流の中に位置付け、日本人の起源についての従来説「二重構造説」を分かりやすく否定し、新しい見取り図を示す。次世代シーケンサーと核ゲノム解読がもたらす人類学へのインパクト、今後の展望なども説明されていて、この分野を知りたい人が今読む最初の1冊としてとてもおすすめ。
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那由田 忠
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ミトコンドリアから女系の、Y染色体から男系の遺伝的関連が見えて、これにゲノム全体の分析を加えると、考古学から全く見えない人々の関係の「歴史」が見えてくる。最新の成果を簡潔にまとめながら、日本人の起源論に進んでいく。そこでは、旧来の縄文系と弥生系の融合という図式が乗り越えられる。大事なことは、縄文系自体がアジアから流れ込んだ様々な系統の融合だという事実。そして、沖縄やアイヌの独自の形成史までも見えてくる。歴史の関係者にこそ読んでほしいけれど、そうした視点は弱いんだろうな、彼らには。
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tokotoko
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日本人の起源にせまる前の前半部分もとても良かった。アフリカでサピエンスが誕生し、アフリカを出て世界へ広がるあたりの話は鳥肌者でした
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あっちゃんのパパ
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評価=4:我々ホモ・サピエンスがアフリカを出たのがたった6万年前であることにびっくり。
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S
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DNA情報による人類学の最先端がわかる。「日本人起源論」とあるが、人類の起源からはじまっていて、人類史としても読める。結論に至ったDNA解読の方法論について、もう少し具体的にふれてくれればなおよかった。
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koji
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著者には失礼ですが、掘り出し物でした。人類の起源研究は化石研究が中心ですが、その不十分さを補うゲノム解析により人類の進化を辿るのが分子人類学で、著者はその専門家です。ホモサピエンスの誕生は約20万年前のアフリカですが、日本人の起源は、出アフリカ後の東南アジア系縄文人に北東アジア系弥生人が流入し混血して現在に至る二重構造説が定説です。著者の視点はゲノム解析により、批判的検討を加えることにあります。そこには二重構造説の画一性を排し、ミクロの視点から「私たちは何者なのか」を探る壮大な構想が見えます。良書です。
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さつき
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日本人の起源というタイトルですが、内容は日本だけに留まらず世界中のDNA人類学の研究について幅広く、でもコンパクトにまとめられています。全く知識のない私でもある程度は理解できるほどわかりやすかったです。最近『街道をゆく オホーツク街道』を読んだばかりだったのでオホーツク文化に関する記述が興味深かったです。また、寛永寺の墓地改葬時に徳川家の夫人たちのDNA分析がされていたとは知りませんでした。
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belier
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人類学の最新の知見を盛り込んだ日本人起源論。こんな本を待っていた。欧米のサイエンスライターは物語として面白く書いてくれるが分厚い本になりがち。日本人の研究者はコンパクトにまとめてくれるので読むのに時間がかからない。それでいて情報は充実。驚いたのは、有名なバイカル湖付近のマリタ遺跡は、DNA解析で日本人など東アジア人とは関係ないということが示されていたこと。NHKのドキュメンタリーは否定されていたのだ。サイエンスニュースをフォローしてても読み落していたのを知った。著者が人類学者として良心的なのもよかった。
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