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一宮兄
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お疲れ様です。一宮兄です。たいがさんに借りた「2001年宇宙の旅」という本を読み終えたので、早速ですがレビューさせていただきます。 この本はアーサー・C・クラークという人が著者ですが、1968年に映画監督のスタンリー・キューブリックという人と合作で映画化されていています。映画のほうが有名なようですが、小説自体も読みごたえがあってかなり面白かったです。全体的に宇宙旅行に関する描写が多く、読みながら情景を想像するのが大変でしたが、前半部分の謎が話が進むにつれ徐々に明かされていくので、後半150ページはノンストップで読めてしまいました。個人的な感想としては、この時代によくここまで宇宙を想像できたな、という印象です。また、物理学などサイエンスにもかなり詳しくないと書けないような描写も多く、著者の博識に感心させられました。私は元々理系だったせいもあり興味深く読むことができましたが、物理や地学になじみのない方はそういった部分は理解できないかもしれません。しかし、全体的に話として謎が明かされていく部分は本当によくできていて面白いと思います。現代のSFではありがちな終幕ですが、当時ではかなり斬新なストーリーだったのではないかと思います。何か興奮さめやらぬ状況で書いてしまったので文章のまとまりがありませんが、本当に面白い本なので時間のある方はぜひ読んでみてください。ありがとうございました。