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近代~昭和の作品でオススメを教えて下さい!

コメント

紫暗
新着
初めまして。私も国文科の大学に入ってから慌てて近代文学を読んだので(^^;その中からいくつかおススメを。 まずは梶井基次郎。 この人は作品数が少ないというところがまずおススメ。 確かちくま文庫で全集、全1巻だったはず。 つまり、一冊で作品が網羅できてしまうので、とりあえず作家を制覇したい!という場合にはこの人から入るのがいいかと。 作品では書店にレモンを置くことで有名な「檸檬」や桜の下には死体が埋まっているという話で有名な「桜の木の下には」等が収録されています。 短編ばかりなので、純文学が苦手という人でもすぐ馴染めていいと思いますよ。 女性に人気な作家で言えば夢野久作。 「ドグラマグラ」で有名ですが、これは長いのと話が平坦で純文学が苦手な人はつらいと思うので、あまりおススメできないんですが、短編集に収録されている「瓶詰地獄」などは短くて読みやすく、衝撃的な話です。 あとは三島由紀夫。 この人は戦後活躍していた作家で、友人だったという人がまだ生きているくらいですから、私達には理解しやすい書き方の小説が多いのに、戦後の混乱期の雰囲気などもわかって面白い作家だと思います。 「金閣寺」や「潮騒」が有名ですが、短編から入ることをおススメします。 短編ならどれも面白いと思いますが、「憂国」が一番作者っぽいかな。 近現代の辺りの文学は読みづらいことも多いので、全体的に短編から入るのがお勧めです。 志賀直哉の「剃刀」、川端康成の「片腕」などもいいですね。 短いと思うと全く知らない作家でも手が出しやすいですし、面白いと思ったら長編にいけばいいかと思います。