今年も12月に入り、
毎年恒例のトピックを立ち上げる時期がやってきました。
皆さんが2022年に読んだ本の中で、
おすすめしたい1冊を教えてください!
年末年始に読む本の参考になればいいですね!
皆さんからの投稿、お待ちしています。
2022年のマイベストは『細雪』(谷崎潤一郎)です。
皆さん名前はご存知だと思うのですが、読んだことはあるでしょうか。
戦前の関西を舞台に、由緒正しき名家の四姉妹の人生を描いた物語です。上中下巻と非常に長いのですが、四姉妹の運命は波瀾万丈で、ぐんぐん惹き込まれ、しばらく細雪の世界にどっぷり浸っていました。人間の揺れ動く心情の機微をこうも事細かに、それでいて大胆に描けるものかと圧倒されます。耽美な文体で、四季の移ろいや上方の風景と相まって進む文章はとても美しいです。すごく面白いし、谷崎の筆力に感嘆しました。
毎年悩むのですが今年はイ•コンニムさんという作家の「世界を超えて私はあなたに会いに行く」という小説です。自分に無関心な父親と2人暮らしのウニュの元に1982年を生きる同じ名前のウニュという少女から手紙が届き最初は過去からの手紙に驚きながらも文通を続けるが、一度も会ったことのない自身の母に興味を持ち過去に住むウニュと協力をして母親探しをするタイムリープ物語。帯の「号泣度100%」に惹かれ購入しましたが素晴らしい話でとても感動しました。
https://bookmeter.com/books/18706797
六人の嘘つきな大学生を挙げます。
本屋大賞ノミネート作品を読もう読書会で出しましたが、作者が同い年で就活の時代背景が同じなこと、ミスリードを誘う巧みな文章、普通に話の面白さも最高でした。
読友さん(関西読書倶楽部)レビューきっかけで読み、オフ会にて紹介したところ参加された皆様にも興味を持っていただいたので、今年はこちら。
川内有緒『パリの国連で夢を食う。』
ふとしたきっかけでパリの国連に転職し、そこでの日常をまとめたルポルタージュです。国連の仕事の様子を知りつつ、川内さんの思いについて考えさせられる本でした。
ハードカバー https://bookmeter.com/books/8247722
文庫 https://bookmeter.com/books/11931326
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