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ビストロ・パ・マルで近藤史恵さんを語る

サクリファイス
トピック

KAKAPO
2016/04/17 05:32

 ロードレースという、あまり馴染みのないスポーツが舞台ということもあって、極めてオリジナリティが高い作品だと思う。普通のミステリーなら、先ず謎があって、紆余曲折を経て結末に至るという筋書きになるわけだが、この物語りは、まるで主人公の成長譚のような様相を呈しながら、3/4辺りで急展開を迎える。
 そしてそこから著者は、読者の予想を裏切り続ける。それはまるで、つづら折れのヒルクライムを喘ぎながら登って、峠を越えた後、ダウンヒルを転倒の恐怖と闘いながら下るような感じだった。

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