『出口のない海』『クライマーズ・ハイ』に続いて読み終えました。私にとってこの作品に込められた謎は、横山秀夫さんが何故この作品を書いたのかということでしたが、読み終えた後も解けていません。私は、他のどの横山作品と比べても全く異なる作品だと思いました。
特に横山さんの運命を変えてしまった事件を題材した『クライマーズ・ハイ』とは、手法が違いすぎました。しかし、欲望・野心・保身の間で揺れる心を抱え人はどう生きるべきかという問いを、鉈の様な鈍さで斬りこんでくるという意味では、横山さんらしい作品なのかもしれません。
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます