ある日を境にしてこちら側と向こう側。記念日になる。
それは肉親との永の別れの日かもしれない。友情と言う甘美な繋がりの断絶の日かもしれない。そんなある日ではなくて、幸せな誕生のある日かもしれなくて、ちょっとした善意のある日かもしれない。
同じ24時間のいちにちが長く感じたり短かく感じるのは齢の所為か。
目の前にいるのに、さもいない人の様に無視されて身の置きどころがなく感じたことはないだろうか。そんなにも目障りなのか。何が気に障るのだろう。そうか、存在全てを否定されているのだね。そりゃぁ、降参するしかないね。
闘う気力もなく粉々に砕け散った欠片を両手で集めて弔ってあげよう。
いいえ、それは他の誰かではなく自分が自分に出来る事。
幾つになってもそんな思いを抱えてるのだから始末に悪い。
けれど、そんな自分を嫌いにはなれないのだ。
静かにただ消えて逝きたい。
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