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日本近現代史研究会

コメント

辻貴之
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(引用を続けます)  福沢が唱え、戦後になってよく知られるようになった「脱亜論」は、欧米諸国との連携を唱えたものではなく、むしろその真逆だったのです。 『時事小言』の第四編「国権之事」を執筆してから約10年が経過した福沢は、日清戦争の開戦を強く主張するようになっていました。同じく『福沢諭吉の朝鮮』から引用します。  ところが憲法発布と議会開設を経て、条約改正交渉が大詰めを迎えつつある時期に、さらに日本軍の朝鮮出兵という状況において、福沢は「リベラルな帝国主義者」としての面貌を表すことになったのである