まだラノベという言葉がなかった頃。角川スニーカー・富士見F・電撃の3強時代(まあスーパーダッシュ、朝日ソノラマ、ファミ通とかもあったけど)。amazonで表紙画像が出ない。図書館(古書店)の書庫の奥の奥、俺たちの青春はソコにある。
そんな皆さんの懐かしのラノベについて語りませんか?
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久しぶりの更新
雨木シュウスケ 『鋼殻のレギオス』(富士見ファンタジア文庫)
SAOより刊行早いので、俺TUEEEのはしりと言えるんじゃ?(まあ中盤から苦戦するけど)
1巻は買ったものの、刊行早すぎて追い付けずに放置していたシリーズ。
ちなみにライトノベルから距離が遠のいたのは、当時学生だった自分の使える金額と、毎月出版される作品数の差がぐんぐん開いていったというのも多分ある。
20巻を超す頃に、図書館から借りた『レジェンド・オブ・レギオス』をきっかけに「ファンタジーに見せかけたSF」と知り、一気に追い付く。
こういう古くはナウシカ的な『実はSF』作品は大好物
シュピーゲルシリーズはラノベに限らず、SFの中でも殿堂入りです!
刊行が止まった時期があったので、完結してホントに良かった。
作者は「最後のラノベ」宣言してるけど、続き書いてもええんやで(笑)
冲方丁
オイレン/スプライト/テスタメントシュピーゲルシリーズ全13巻読み終わりました。
癖のある/や=等を多用した文章と濃密な設定と世界観でかなり時間がかかった作品でしたが、盛り上がりが凄まじく終始興奮した作品でした。
桑島由一 『神様家族』(MF文庫J)
MF文庫の初期作品でアニメにもなったので知名度高し。イラストのヤスダスズヒトも漫画では「夜桜四重奏」、文庫イラストでは「ダンまち」で随分有名になりましたな。
主人公だけでなく、身内や仲間全員が超越存在ってのも、今では派生作品ありふれているけど、本作はわりと初期のものだと思う。
ちなみに投稿のきっかけは今秋アニメの「神様になった日」。仮タイトルは「神様企画」だったそうで、「似たタイトル昔ありましたねー。あれは家族か」なんて声優がコメントしてたり…。
思い入れがある作品なので連投
正直多人数視点の群像劇なので、読みにくいという意見には反論できない。
しかしそこから浮かび上がる「街」とそこにいる人々はかなり現実感がある。
探索事業の参加者も、借金。怪物に殺された知人の復讐のため。格闘技オタのなれ果て。週末テニスで汗を流すかわりに怪物を殴り殺す週末探索者etc様々。
そして全編通じて死亡率14%の緊張感。
迷宮街売店の美人店員「よく声をかけられるが、探索者とは付き合わない。いつ死ぬかわからないから」
装備担当の鍛冶屋「双剣を頼まれたのは久しぶりだ。前頼んできたやつは、結局1本に戻したのか。街を出ていったのか、それとも…考えても仕方がない」
週末探索者「勤めている会社や取引先には内緒です。月曜日生きてるかわからない奴に、仕事を振るバカはいないでしょう?」
他にも迷宮街に知り合いがいる、街の外の人間が感じるストレスとか。
異世界転生は大抵都合よすぎて憧れることもないけど、諸々のリスク・ハードルが現実的で「この世界ん中入りてええええ!」と久々に思った小説
林亮介 『迷宮街クロニクル』(GA文庫)
久々のコメ投稿は、個人的なラノベ殿堂入りから
現代京都で大地震とともに大迷宮が出現し、怪物たちがあふれ出した。自衛隊は地上の怪物を一掃するも、迷宮内部は不可思議な現象が多発し、駆逐するまでには至らない。そこで政府、企業が協力して迷宮探索事業を設立。志願者は迷宮を探索し、襲い掛かってくる怪物を殺し、貴重な資料でもある肉や皮、内臓を換金する。自衛隊が封鎖する地区に作られた迷宮街。死亡率14%のリスクと、莫大な利益が共存する街の群像劇。
元はWEB小説で原題は「和風wizardry純情派」
元ネタゲームを知っている人ならわかるが、特筆すべきはその緊張感。レベルが上がってもHPは変わらない。スライムでも人は死ぬ。俺TUEEなんか存在しない。ダイス判定で登場人物の生死を決めていたという鬼畜っぷり。
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