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itokake
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人間にとって「恋愛」は永遠のテーマ。高らかに歌い上げたり、スポーツのように数を競ったり、ドロドロしたり。この短編、あえて地味な恋愛の姿をとらえてるなあと思います。パッと盛り上がって、時間とともに生活に埋没していく恋愛。エカテリーナと結婚していてもそうでなくても、彼の気持ちはいずれしぼんだんだろうな。膨れていく体に反比例するように、彼の精神は萎えていく。こういうタイプの恋愛に相手の人格は不要。イオーヌィチは墓場ですっぽかされた翌日、プロポーズへ突き進む。エカテリーナは振ったくせに、何故か妄想で愛をはぐくむ。