いったい今年はどんな年だっただろう、と柄にもなく振り返ってみる。Facebookで知り合った方のミーティングで英語を学び始めたり、別のグループでも英語で会議に参加してみたりと実に語学の勉強がはかどった1年だったと言えるのかもしれない。ぼくは英語の勉強について、これまで「努力だ」「苦行だ」と力んで取り組んだ記憶はない(確かにテスト勉強や受験勉強くらいのことはしたけれど)。ただ楽しいからやってきただけであり、これからも楽しんで「末永く」「コツコツと」続けていくのだろうと思う。Discordで、または別の場所で
ハウィーBを聴きつつ青山拓央『幸福はなぜ哲学の問題になるのか』を読む。こうした幸福論を語る際、図式として「わかった者(作者)」が「わかってない者(読者)」を教え諭すかたちでの「上下関係」が生まれうる。それは不可抗力の事由であるにせよ、だ。その陥穽を著者は繊細な文体と堅実な議論の進行で乗り越えんとしているように映る。だからここで語られる幸福論は暑苦しくもなく、押し付けがましいところもない。読んでいて胸があたたかくなり、自分自身もいま一度この概念について考えてしまった。いや、大上段に構えてはいけないのだけれど
Spotifyでライラック・タイムの過去の音源がいろいろ解禁されているようなので、いい機会と思って聴く。昔酒に溺れていた頃、すっかり酔いが回った頭でこの緩やかなメロディに身も心も溶けてしまいそうになったことを思い出す。だが、いま酒を断ってシラフで日々を過ごすようになり、幸か不幸か歳を取り体力・気力も落ち始めたことを実感する身で聴くようになるとまた違った味わいを持つ。音楽にも多様性というキーワードは当てはめられてしかるべきで、こうしたまろやかな中に確かな芯の強さを持つ音楽をぼくは支持したいと思ってしまうのだ
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