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つぶやき

まっちゃ(末川知也)ユックリシテッテ! ( ・ω・)つ旦
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雪が降って色が若干淡くピンクにまるで桜のようだ。
まっちゃ(末川知也)ユックリシテッテ! ( ・ω・)つ旦

拓司はもう一度尋ねる。「こんばんはー」「おやおや、頭の良さそうなお客さんが来たもんだ。しかも、なかなかの美男子。俳優さんが、うちに何の用だい?」「あのー……」「おやおや、頭の良さそうなお客さんが来たもんだ。しかも、なかなかの美男子。俳優さんが、うちに何の用だい?」……拓司は思った。「ゲームのモブキャラか?おい。同じ事しか言わないぞ?」「おやおや、頭の良さそうなお客さんが来たもんだ。しかも、なかなかの美男子。俳優さんが、うちに何の用だい?」「五月蝿い!」「おやお──」拓司たちは次の家に向かった。

06/29 15:02
  • 聖華
  • としゆき
としゆき

次の家はどんな感じだろうか。ピンポーン。拓司はチャイムを鳴らす。すぐにドアが開けられた。そこにはおじいさんが立っていた。拓司は尋ねる。「ちょっと良いですか?」「かすでまさたなど」「?」拓司はおじいさんが何を言っているのか聞き取れなかった。「俺の言っていることは分かりますか?」「もとゃじんろちも」おじいさんは頷いていた。しかし、やっぱり俺はおじいさんが何を言っているのか全く分からない。すると、サニーが言った。「この家は、話す言葉が逆さまじゃな」

06/29 21:54
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  • 聖華
まっちゃ(末川知也)ユックリシテッテ! ( ・ω・)つ旦

「なるほど、逆さか」「だいかいせ」「ん?大正解?」「奇跡的に意味が通っておる……」サニーは次の家へと向かった。長い文章だと直すのが大変だからだ。「そういや前にサニーが意味分かんない言葉を喋ってて葭鷹が意味が分かるようにしてくれたな。あ、葭鷹!待っててよ」そうして拓司もサニーに続いて……続いて?全くの逆方向へと向かっていった。 一方葭鷹は……。「やれやれだわ。せっかく城に戻ってきたのに誰もいないじゃないの。拓司たちまた迷ってるのかしら?」その葭鷹はマジックキャッスルではなく違う似た城に来ていた。どこそこ!?

07/08 09:43
  • としゆき
  • 聖華
としゆき

サニーは隣の家に来た。「こんにちは」と玄関のドアを開ける。「わっ!」サニーは目の前の人物に驚きを隠せなかった。この家の住人は逆さだった。即ち、逆立ちしていた。「逆さ村とは言え、なんか辛そうじゃな」「我が家の家訓です。逆立ちを止めると災いが訪れると言い伝えられています」「ほぅ、それはそれは…ニャリ」サニーは住人の足を思いっきり押してみる。すると、その人物はぐらついた。「止めてください。何てことをするんですか!」「ちょっと触っただけじゃろ」サニーは思った。お風呂に入るとこの人は溺れてしまうのではないかと。

07/08 23:35
  • 聖華
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まっちゃ(末川知也)ユックリシテッテ! ( ・ω・)つ旦

拓司も次の家に移った。コンコン。ノックをして扉を開けてみるとそこは逆さまだった。天井に家具がついており、絵画は逆さま。電気は床についていて、人は天井を歩いている。拓司はびっくり仰天!「ロアルド・ダールのあれみたいだな……」そこにサニーが合流。隣にはクルクル回っているラトがいた。なんか可愛い。サニーが口を開く。「おー、やっと普通の家に辿り着いたのじゃ」「え?」拓司は理解するのにそう時間は掛からなかった。サニーが逆さまだったからだ。「あ、そういや俺逆さまになったんだったわ……サニーはなってないのに。なんで?」

07/17 11:15
  • 聖華
  • としゆき
としゆき

「拓司、お主はどこかで魔法にかかったのではないかのぅ? 家に入ると逆さまになってしまう摩訶不思議な魔法じゃ。今後は一生そのままかもしれんぞ」「そんなー!」拓司はロアルド・ダールの短編を読んだときのことを思い出した。ゾ〰️っとするやつだ。だけど…。「魔法? どこでかかったのかな?」「さあ?」サニーの返事はつれなかった。「それとも変な実でも食べたかの?」「変な実!?」

07/18 20:06
  • まっちゃ(末川知也)ユックリシテッテ! ( ・ω・)つ旦
  • 聖華
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痛っ!むにゃむにゃ。眠ってしまったようだ。しばらく歩いて疲れてしまった。誰かに蹴られたんだかすねが痛いわ。拓司たちはどこにいるのかしら?逆さ町ってとこらしいけど……。拓司は今どこにいるのかしら。 その頃拓司は次の村へと移動していた。

09/30 15:37
  • 聖華
  • としゆき
としゆき

「おっとっと、何だ? 細いの丸太か? 何かを蹴飛ばしちまったぞ」走りながら振り返るが、その場所には何も見えなかった。「まあ、良いっか。軽く当たっただけのはずだ。ちょっと野暮用で逆さ町まで急いでいるんでゴメンな」俺っちは森の妖精モリモ。特技は…まだナイショにしておこう。「さあ、急がないと、モリリリリーっ!」

10/01 16:47
  • 聖華
  • まっちゃ(末川知也)ユックリシテッテ! ( ・ω・)つ旦
まっちゃ(末川知也)ユックリシテッテ! ( ・ω・)つ旦

いったぁ。また誰かがぶつかってきた。肩にぶつかるとは。前からならなんとか避けられるけど後ろからは反応できないわ。まして走ってくるなんて……。今は透明だからよくわかんないけど絶対あざができてるわね。誰かにパワハラかなんかで訴えてやりましょうか。それよりさっきぶつかってきたの浮いてた気がしたんだけど?浮いてるヤツといえば……。ムンちゃん?ってことはあっちに拓司がいるのかも!よし、さっきのムンちゃんが行った方向に痛みを我慢して頑張って進もう。ムンちゃん、待ってよ、どこ行ったの?さあ葭鷹が間違えたモリモはどこへ?

10/03 15:45
  • としゆき
  • 聖華
としゆき

「痛っ!」ドテっ。再び、何かがぶつかってきた。まるでラグビー、オールブラックスの選手のような強烈なタックルだ。恐る恐る後ろを振り返ると、そこには猪がいた。いや、猪と言うよりは、うり坊だ。何を隠そう、私は亥年生まれで猪が大好きであった。「おーっ。わしゃ、わしゃ、わしゃ。可愛い!」「ブヒー、ブヒー」透明な物体に触られて、うり坊は驚いていた。うり坊は体を捻り、腕の中から逃げ、森の中に消えて行った。「…。さあ、先を急ぎましょ。ムンちゃーん!」その頃、モリモは走り疲れて切り株の上で休憩していた。

10/03 19:14
  • 聖華
  • まっちゃ(末川知也)ユックリシテッテ! ( ・ω・)つ旦
まっちゃ(末川知也)ユックリシテッテ! ( ・ω・)つ旦

「それにしてもランちゃんはどこまで行くんだよー。こうやって休憩してる間にも先に行ってるかも知れない!急いでかないとー!でもちょっと、歩くの疲れたー」「じゃあ飛べばいいんじゃない?」後ろから声がする。「うん、そうだね。でも飛ぶのって意外に体力食うんだよ」「へー」「っていうか君は誰だい?ってあれ?いないじゃないか」後ろを向いてみたがそこには誰もいない。「ここにいるわよ?」「え!何何、何もないのに声がする。もしかしてここら辺にスピーカーかなんかあるのか?」「ないわよ」「ウヒャー!」「あら?倒れてしまったわね?」

10/12 15:00
  • 聖華
  • としゆき
としゆき

「あらら、私の上に座っていたと思ったら、ひっくり返るなんて!失礼しちゃうわ」私は『世界で一度は座りたいと思う切り株100選』に選ばれた由緒ある切り株。象が座っても大丈夫な切り株なのよ。たとえダイダラボッチが座っても問題ないわ。

10/14 21:29
  • 聖華
  • まっちゃ(末川知也)ユックリシテッテ! ( ・ω・)つ旦
まっちゃ(末川知也)ユックリシテッテ! ( ・ω・)つ旦

あら?また誰かがやってきたわね。喋ってしまったらまた倒れてしまうわ。静かにしてなきゃ。その頃葭鷹は──。「え?え?ムンちゃん……じゃなさそうだけどなんで上に浮かんでいくの!?」葭鷹は昇天していくモリモを見て仰天していた。「はぁはぁ。やっと追いついたけどどうやってあんな上まで……?あ、こんなところに大きな切り株があるわ。ここで休憩しましょ」切り株は思う。え!?何が起きてるの!?私がおかしいだけかしら、誰かに座られてる感じはするのに姿が見えないわ!こんなことは私が生きてきてから一度だって起きたことはないわ!

10/28 12:24
  • 聖華
  • としゆき
としゆき

「不思議ね。なんだか人肌の温もりを感じるわ。誰も座っていないのに。私ってば風邪でもひいたかな? ひょっとして巷の噂になっている謎のウイルス? それは違うかあ。こんな山奥に広まるウイルスなんてないわ。まさか!…この熱っぽいものが恋と言うのかしら? いつもこの森に来るイケメンの木こりに会いたいわー」ーそんなこんなで場面は代わり、静かしにている者のところにやって来たのは…。

10/30 14:23
  • 聖華
  • まっちゃ(末川知也)ユックリシテッテ! ( ・ω・)つ旦
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「ふぃいー。今日も平和ですなぁ。静かな湖畔は風流かなぁ」どもども。自分はフェアリーって言いますんでよろしくね。下の名前はラードですからね。そんな一人くつろぐフェアリーのところにやってきたのは突然のことであった。ガサガサ。「カサカサ草が揺れ、誰かいるかな見に行っておやまびっくり人がいる!」謎のリズムで言葉を発していくフェアリーの目の前には拓司がいた。「ふぁああ。よく寝たぁ。寝過ぎちまったかな?うおお!あんた誰?」「初対面にあんたとは失礼な。そちらから名乗るが常識なんで、名前を名乗ってご覧なさい」

12/08 08:51
  • 聖華
  • としゆき
としゆき

拓司は正直に答える。「俺は久留間拓司…」「クル魔タクシ? お前さんは魔族なのかい?」「魔族!? いえいえ、ごく普通の人類です」「あなたは?」「自分はラードと言いやす」拓司は心の中で思った。脂っこい名前だな。豚の背脂かな。こってりラーメンだな。俺はタクシー運転手としてラーメンにはうるさいぞ。俺の通っている店も『オモウマイ』店だ。「おいおい、自分は豚ではありませんぜ。そちらさんは見慣れない格好をしているね?」拓司の心の声は政治家が使う税金の使い道のごとく、漏れまくっていた。

12/09 19:50
  • 聖華
  • まっちゃ(末川知也)ユックリシテッテ! ( ・ω・)つ旦
まっちゃ(末川知也)ユックリシテッテ! ( ・ω・)つ旦

「ええ、まあ、よく分からんですが。直し方は知りませんかね?」拓司が訊いた。「自分、そんな奇妙な病気は見たことないでっせ。ま、そうなった原因に治してもらうしかないと思うぜ」「ええ、どうしてこうなったか分からないのに……」ラードが訊く。「そうなった時何があったんでっせ?」「いや、逆さ町に入った途端になんかこうなっちゃって……。ていうかここどこ?」「ここは静かな湖畔でっせ。マゾーラこそ何でこんなところで寝てるんで?」どうやら、マゾーラは拓司のことらしい。「えっとなんかムンちゃんが逃げちゃって……」「ふむふむ」

01/31 15:35
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としゆき

「えーと…。ラードさん、ムンちゃんは見かけませんでしたか?」「ムンちゃん? そのムンちゃんとやらは何者でっせ?」ふと拓司は思った。ムンちゃんは何者だろうか? ここは見た目を言うしかないのか。「ヤモリです…」「なんと!タモリでっか。『髪切った?』と言う人ですかね。世にも奇妙な物語の人でもある。久しぶりにタモリのイグアナのモノマネが見たいですな。そう言えば、国営放送で楽しく街ブラしてますな。実にうらやましい。とにかくタモリは見かけませんでしたぜ。いやー、ヤモリなら見かけたんですがな」

01/31 21:00
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  • 聖華
まっちゃ(末川知也)ユックリシテッテ! ( ・ω・)つ旦

「ほんとですかっ」拓司は顔に輝きを取り戻した。「へ、へえ。そうでっせ。あっちの方にいきやした。へえ」ラードは湖の奥を指差した。イモリなのかヤモリなのかで行き方は異なるがヤモリだから湖に沿っていったのか、水を飲みにきたのか。「ありがとうございます、それじゃ」拓司は去っていった。「なんだったのかな?人間と話したのは久しぶりで楽しかったなぁ!」ラードは湖の中に戻っていった。ラードが湖に入ると姿は一変し、河童へと早変わりしたのであった。「河童が人間になれるのはまだ知られてないみたいだなぁ。でも水がないと無理だ!」

02/01 09:06
  • 聖華
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としゆき

ラードはどんどん湖の深いほうに向かっていく。足が底に着かなくなるとバタフライで泳ぎだした。遂にラードは水の中に潜っていく。すると、水面にはラード(脂)が浮かんでいた。こってりラーメンのスープのような感じだ。実は河童の脂のスープを飲むと泳ぎが得意になるのだ。それは知る人ぞ知る幻の秘薬であった。その頃、拓司は湖の縁を走っていた。「ハッ、ハッ、ハッ」「普段走っていないから体に堪えるなあ。日頃の運動不足が…。明日は筋肉痛だな」

02/14 19:55
  • 聖華
  • まっちゃ(末川知也)ユックリシテッテ! ( ・ω・)つ旦
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