本好き。
でも熱しやすく冷めやすいタイプなので、読むときと読まない時の差が激しい。
読み始めると寝食を忘れて没頭。
情景を頭に描きながら文字を吟味して読むので、読むのがかなり遅い。
学生のころは海外の不幸なノンフィクションばかり憑かれたように読み漁る。
その反動からか、今ではハッピーエンド以外の結末の本は手に取りたくない。
人生は良いことばかりではないのだから、小説の中ぐらい幸せな話でいいじゃないか、が持論。
家に収まらないので、もっぱら図書館借りが中心。。図書館様さま、ありがたい。
図書館に無く、なおかつ気になったものだけ購入。
引っ越しして新しい図書館には買った本が多数あってその時の衝撃といったら…。
2013年後半からしばらく放置していた読書メーターだけど、最近(2016年梅雨)真面目に感想を書くようになった。
なぜなら、iPadを手に入れたから!
パソコンをいちいち立ち上げて感想を書くのは面倒だったけど、これはビブリアと連動しているし、どこでも入力できて簡単。
話の内容を忘れがちなので覚書き代わりに、今年(2017年)から図書館借り本の概略を入れ始める。
基本的に作家読み。
2018年以降、転生やトリップ、ライトノベルも面白ければ積極的に手を出し始める。
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます
35歳で離婚し、旅館に住み込みで中居として働いていた倉田すみ江は、庭園に植わっている一本の赤松を眺めるのが好きだった。立派な佇まいで、一本だけという孤独ながらもそれさえ美しさに加えてしまう赤松は、虚しさを洗い流してくれるような気がしたからだ。ある月夜に眺めていると客に声をかけられる。随分前から泊まりに来ており、毎回違う女性を連れている男性だった。整った顔立ちのその男性は、画家の来栖現だった。それ以来、すみ江は彼の事ばかり考えてしまう。有名人との関係でたびたび週刊誌に載る彼は、実は妻帯者だった。
彼の妻は、小学生の時にいつも一人でいたすみ江に声を掛けてくれた美人の女の子・佳世で、すみ江は動揺する。現に振られた女性の腹いせで嘘を密告され、旅館に居られなくなったすみ江を自分のお店に誘ってくれたのは佳世だった。現は、すみ江の気持ちを知っていた為、小料理屋で働くようになってからは会う事はなかった。佳世は心臓を患っていたが、普段はそれを感じさせないぐらい明るく元気な様子だった。すみ江が働き始めて2年後に亡くなった。お葬式は大学生の娘の愛子が喪主となった。愛子と交際中の哲生とすみ江で何度も現に連絡を入れたが、
現が帰ってこなかったからだ。現の浮気が何度もメディアに取り上げられ、いつも好奇の目に晒されてきた愛子はそんな父親が許せなかった。その後、哲生が来栖家に婿入りし、愛子はお店を継ぎ、子供3人に恵まれた。長男は既に就職し、長女は大学生、次男は小学5年生になった。ある日、愛子が次男の机を見ると封筒が置いてあり、宛名が来栖現だった。その手紙は、すみ江が手渡していると言う。ずっと北海道にいた父親が今は東京に出てきていると聞き、愛子は動転する。女ができて戻って来たと思った。この20数年連絡を絶ち、平穏に暮らしていたのに
佳世は、現の行動を知っているのに、愛子に許してあげてほしいと言っていた。だが愛子にはそれが理解できなかった。すみ江も優しい夫も父親に会うように愛子を説得する。だが愛子は頑なだった。この家族の行く末は。っていう話。