読書家の声
孤独の中立ち止まって、でもまた一歩進み始める。それは一人ではなく誰かがそばにいてくれるから出来ること。流星を待つようにゆっくりと未来を見据えたくなる感動作でした。
kayo
伊与原さんの持ち味を生かした理系の知識と優しさの融合。思わず夜空の星々を見上げたくなるような、そしていろんな感情があふれ出しそうになるような作品でした。
かな
読書家の声
初めから息をつく暇もない程の疾走感。東京目指して繰り広げられるデスゲーム。『殺戮の旅』のなんと険しいこと。殺らなければ殺られてしまう。血飛沫あげて首が飛ぶ.......す、スゴすぎる。
ケイト
文句なしにおもしろい!明治初頭、京都から東京へ向かうデスゲームという、荒唐無稽な設定。その目的も仰天だけど、ありえるかも…と思わせる。早くも続きが待ち遠しいです。
青いうさぎ号
読書家の声
へんてこな友情の中で怒りも悲しみも「笑い」に変える。真面目で不器用だけれど楽しい人生劇場。出てくる人が皆クセがあって優しい。
さっこ
笑って、少し立ち止まって、切なくなって、温かい気持ちで泣いて、また笑顔になって、それでページを閉じても良しとする、そんな懐の深い小説なのだ。
ぐうぐう
読書家の声
前を向いていこう。言葉では簡単に言えるけど、どれほどの苦悩か計り知れない。はあ、そうきたか。これは生きる道標になる一冊。素晴らしい物語だった。
えんちゃん
彩瀬さんらしく日常を丁寧に紡いでいく筆致の中に、人が人を想う優しさを見る、素晴らしい作品だと思いました。
さてさて
読書家の声
こんなにバリエーション豊かに人の感情を描き切ることが出来るなんて感動しかない。喜怒哀楽全て詰め込まれたスペシャルな短編集。
えみ
ホラーあり時代物あり、戦時中の美談に定番のどんでん返し、心理サスペンスに佐方シリーズのスピンオフ。あらゆるファンの期待に応えたいという柚月さんの熱い想いが伝わってきた。
チーママ
読書家の声
いったい何だったんだ!?とにかく月にゆらゆら、どんより、わくわくと感情いろいろ揺さぶられた結果、僕は今、猛烈に感動している…
nobby
すごい重力感のある物語だ。月というものはとてもロマンチックだけど、どこか狂気を潜ませている。3つの短・中編はどれもその月の狂気側を全面に押し出した怪作である。
NADIA
読書家の声
本好きにはニヤニヤと納得の、そしてますます本が好きになりそうな内容。きっと、再読したくなる。やはり、買ってよかった。
ともこ
本好きな2人の作家による、本にまつわる様々な物語。もう、ヨシタケシンスケさんに又吉さんだもん、本当に世界観が素敵。どのお話もクスッと笑えたりじわーんと沁みるものがあったり。
あっか
読書家の声
すごいよ、これすごい!予想は吹き飛ばす。肌は粟立つ。心拍数は上がっていく。爆弾魔に翻弄され、善悪の境を縫い進む群像心理劇。
ずっきーーーん
これは…本読みにはたまらない、被疑者と刑事の取調室での攻防戦が凄い。一言一句、聞き逃さず、互いの頭脳をフルに活かして追い詰める、逃げようとする、そのやり取りがとても面白い。
nyaoko
読書家の声
認知症の頭の中を文字に起こすとこうなるのだろうなというリアルさがあり、圧倒された。短い物語の中に、濃すぎるくらい濃い人生の物語が凝縮されていて、読み終わりは心がしんとした。
風眠
こちらの想像の遥か上を行く異質な一冊。読んでいて、登場人物に共感することで、物語の世界に連れて行かれることは多々あるけれど、この著書は違う。
空のかなた
読書家の声
読み手の誰しもが必ず絶句して、本書が如何に絶賛されているのかを思い知らされる事になるだろう。
ナルピーチ
そもそもなぜ殺人が起きたのかというホワイが笑えるほど面白い。正直痺れた。すべてはこの結末に向かうための舞台装置。『方舟』というミステリ小説にしてはシンプルなタイトルも潔い。最高に好き。
カノコ
伊与原新さんからの
受賞コメント
小説を書きながらいつも思うのは、これをどんな人たちが読んでくれるのだろうということです。大人だろうか。意外と若い世代か。科学好きにはどうだろう。願わくばミステリファンにも――。これまで正確な読者層データに接したことはありませんが、この度、望外の嬉しい知らせをいただきました。それは、読書メーターに集う「心から小説を愛する層」の皆さんに広く支持していただけたということです。
科学という、ともすれば敬遠されがちな世界を題材にすることが多い私にとって、これほど励みになることはありません。今後も臆することなく自分らしい小説を書き続けたいと思います。この度は本当にありがとうございました。