2020年の年間おすすめ本ランキング『読書メーター オブ ザ イヤー 2020』発表!村田沙耶香の新作やコロナ禍を描いたエッセイなど話題の本をおさえ、1位を獲得したのはこの作品。
2020年10月までの1年に投稿された、感想・レビューは累計228万727件。その中から期間内に発売した本を対象に、読者の読書数やレビュー投稿数をポイント化して集計しました。
注目を集めた年間ベスト10冊を、あらすじとおすすめポイントと共にご紹介。2020年の読み納め、2021年の読み初めの本選びの参考に。
シリーズ作品部門 2020年年間おすすめランキング ベスト10!
累計700万部の大人気古書ミステリーシリーズや、小野不由美の人気シリーズなど、様々なジャンルの物語が集まりました。年末年始などの長期休暇こそ、一気読みしたいおすすめシリーズ。
『読書メーター オブ ザ イヤー 2020』の本のスピンオフ企画です。
ノンフィクション本や実用書など、文芸を除くその他書籍・読み物部門 2020年年間おすすめランキング ベスト10!
ノンフィクション本大賞候補作などの話題作から、読んで面白い本として楽しめる思想・心理学などの学術書のランキング。
『読書メーター オブ ザ イヤー 2020』の本のスピンオフ企画です。
ライトノベル部門 2020年年間おすすめランキング ベスト10!
「いま一番、現実に追い抜かれそうな将棋ラノベ」として盛り上がった作品など、2020年話題のライトノベルがランクイン。『このライトノベルがすごい!』と合わせてチェックしたい読書メーターのランキング。
『読書メーター オブ ザ イヤー 2020』の本のスピンオフ企画です。
【あらすじ】人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母親に虐待されている少年。孤独な二人の魂のふれあいを描く圧倒的長編。
ここがオススメ!
美しいタイトルが、心に刺さる。深くて、読むのが辛くなるほど重い内容にもかかわらず、確かな温もりや希望を感じる。
【あらすじ】大自然の中、たった一人で生きてきたカイア。彼女にある殺人の容疑がかかり…。全米500万部突破のベストセラー。
ここがオススメ!
過酷な境遇で育つ少女を通じて、社会問題を身をもって感じ、考えた。湿地の風景も少女の生き方も、美しくて心が震える。
【あらすじ】コロナ時代、僕らは何を守り、どう生きるべきか。非常事態下のローマで綴られたイタリア人作家による傑作エッセイ。
ここがオススメ!
緊急事態宣言下での刊行、期間限定の無料公開も話題に。誰もが等しくコロナ禍におかれた時代を象徴する1冊。
【あらすじ】生まれ変わったら木になりたい。そう願った亜沙は杉の木に転生し、わりばしになって若者と出会う。芥川賞作家が描く奇妙で不穏で純粋な3つの愛。
ここがオススメ!
美しく、純粋で、残酷なおとぎ話のよう。今村夏子が独特な世界観で展開する、中毒性の高い短編集。
【あらすじ】心に傷を負った高校生・美緒は、ホームスパン職人である祖父・紘治郎が暮らす盛岡へと向かう。「時を越える布」を巡る、親子三代の心の糸の物語。
ここがオススメ!
職人の手仕事の尊さに胸を打たれる。家族だからこそ難しい距離感が、丁寧に描かれている。
【あらすじ】高校卒業とともに群馬県から上京して4年。瞬一は多くの人と交わりながら、江戸川区のアパートで暮らしている。話題作『ひと』に連なる人間ドラマ。
ここがオススメ!
「こんな本が読みたい」という期待を、気付くと越えてくれているような安心感。たんたんとしているからこそ、じわっと響いてくる。
【あらすじ】キャラメルが登場する掌編、銀座にまつわるエッセイなど企業からのさまざまな「発注」に人気作家が応えた20編。創作の裏話も楽しめる作品集。
ここがオススメ!
朝井リョウの才能、そのすごさを実感する1冊!各企業とのタイアップ小説を集めた、異色かつ贅沢な作品集。
【あらすじ】死亡した人間の肉を食べる新たな葬儀の形を描いた表題作など、読者の脳をゆさぶる文学史上最も危険な短編集。著者自身がセレクトした12編。
ここがオススメ!
常識を外れた世界なのに、ストンと納得させられてしまう。"村田沙耶香"という軸でしっかり支えられた短編集。
【あらすじ】東日本大震災で野犬となった犬・多聞は、傷つき悩む人びとに寄り添いながら旅を続ける。多聞が目指す先にあるものは?第163回直木賞受賞作。
ここがオススメ!
犬を愛するすべての人に読んで欲しい。多聞に出会った人たちとおなじように、心癒され、救われ、涙を流した。
【あらすじ】大学生の勝山裕は、偶然耳にした都市伝説に興味を惹かれる。調査を始めた裕は、やがて怖ろしい因習の存在を知ることに。驚異の民俗学ミステリー。
ここがオススメ!
民俗学+ミステリーへの期待を、期待以上に大きく超えてくる。著者の知識量、それをまとめる構成とリーダビリティに脱帽。
- 活版印刷三日月堂シリーズ
【あらすじ/ここがオススメ!】
小さな活版印刷所の店主・弓子が、活字を拾い刷り上げるのは誰かの忘れていた記憶。"言葉"が持つ力、その大切さを感じ、いつも温かい涙を誘われる。
- 隠蔽捜査シリーズ
【あらすじ/ここがオススメ!】
警察庁のキャリア官僚の活躍を描いた人気シリーズ。最新刊では、竜崎が神奈川県警刑事部長に着任し、物語はますますスケールアップ。
- ゴーストハントシリーズ
【あらすじ/ここがオススメ!】
心霊現象の調査事務所を手伝うことになった主人公。怪異現象を科学的に解明するミステリーと油断すると、著者の力量を感じる上質なホラーに。
- あきない世傳 金と銀シリーズ
【あらすじ/ここがオススメ!】
江戸時代の商家が舞台の人気時代小説。主人公・幸に次々と降りかかる困難、過酷な状況にハラハラ。常に次巻を待ち望む気持ちにさせてくれる。
- 新宿鮫シリーズ
【あらすじ/ここがオススメ!】
執拗な捜査で闇社会の住人から新宿鮫と恐れられる新宿署刑事・鮫島。強くて派手でかっこいい主人公。疾走感に引きずられて読む手を止められない。
- 東京バンドワゴンシリーズ
【あらすじ/ここがオススメ!】
東京、下町の古本屋&カフェ「東京バンドワゴン」を営む堀田家。超個性派、8人の大家族小説。年に一度のお楽しみ。変わらない家族の暖かさに癒されます。
- 三島屋変調百物シリーズ
【あらすじ/ここがオススメ!】
江戸は神田の袋物屋・三島屋で続く一風変わった百物語。江戸の雰囲気が恐さにも面白さにも拍車をかける。宮部みゆきのライフワーク。
1巻はこちら
- ケーキ王子の名推理シリーズ
【あらすじ/ここがオススメ!】
ドSのパティシエとケーキ大好き女子の推理が光る!甘くて苦い胸きゅん青春スペシャリテ。甘さふくらむ展開にニヤニヤが止まらない。
- ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ
【あらすじ/ここがオススメ!】
鎌倉の片隅にある古本屋を舞台に、古書にまつわる謎と秘密を解き明かす。小説好きほど楽しめる、読書家必読の古書ミステリーシリーズ。
- 食堂のおばちゃんシリーズ
【あらすじ/ここがオススメ!】
毎日でも通いたい!心と身体と財布に優しい「はじめ食堂」で巻き起こる人情劇の数々。巻末に掲載された著者によるレシピは作りたくなること間違いなし。
【あらすじ】女性初の都知事、小池百合子。3年半をかけて100人に取材し、"女帝"の半生を描いた。
ここがオススメ!
コロナ禍・都知事選というタイミングで出版された話題の本。ノンフィクション作品としては驚異的な売上を記録。
【あらすじ】20世紀アートを代表する6作品で「アート思考」のプロセスをわかりやすく解説した1冊。
ここがオススメ!
アートを通して思考力を磨く。アートについて、楽しみ方やそもそも意味がよくわからない、という人に特におすすめしたい。
【あらすじ】家族を愛する会社員、余命3か月を宣告される。残り3か月で何ができるのか。ところが、事態は思わぬ方向にー。
ここがオススメ!
関西弁の神様ガネーシャシリーズ第4弾のテーマは、“死とどう向き合うか”。笑って泣ける自己啓発小説。
【あらすじ】時代は、求められるスキルはどう変わるか?ビジネス、教育、政策、全領域をファクトベースで現状分析。新たな時代の展望。
ここがオススメ!
著者の熱意に感動すら覚える、2020年を代表するビジネス書。楽観も悲観もしない、説得力あるアプローチ。
【あらすじ】エンジェル投資家、教育者として活躍、2019年8月永眠した瀧本哲史による"伝説の東大講義"を収録。
ここがオススメ!
講義の熱量、生の声を感じられる。若者に向けられたメッセージは普遍的で、今は亡き著者による講義の声が、世代に関わらず心に響く。
【あらすじ】文化人類学におけるセクシャリティを研究している著者が、ズー「動物性愛者」たちと寝食をともにし、見つめ、タブーとされがちなテーマを丁寧に深めている。
ここがオススメ!
センセーショナルな内容だが、愛の形は多種多様。現代社会に一石を投じる内容。
【あらすじ】挫折や大規模システム障害を乗り越え完了したみずほ銀行のシステム刷新。その開発の全貌をまとめた1冊。
ここがオススメ!
「わからないことは、詳しい人にすべてまかせればいい」という考えがいかに危険か。人によっては"あるある"で胸熱。
【あらすじ】名だたる経営者たちをゼロから育て上げたコーチであるビル・キャンベル。謎に包まれてきたその驚くべき教えが明らかに。
ここがオススメ!
スティーブ・ジョブズなど、超有名経営者たちに共通の師がいた!という驚き。さらにビル・キャンベルの人柄に驚く。
【あらすじ】『サピエンス全史』の著者が、21のテーマで正解の見えない今の時代に、どのように思考し行動すべきかを問う。
ここがオススメ!
著者とともにすすめていくレッスン。現代の課題、今考えるべきこと、なによりも自分に向き合うことの大切さに気づく。
【あらすじ】強靭なアウトプットを生み出しているメンタリストDaiGoの読書本。著者の本の読み方を徹底解説!
ここがオススメ!
読書には事前準備が大事!読書をより有意義なものにするヒントが詰まった1冊。実践したい読書術。
【あらすじ】オモテは仲良し、ウラでは修羅場の相性最悪なアイドル声優二人がお届けする青春声優エンタテインメント。
ここがオススメ!
相性最悪の二人が、声優としてはお互いを認め尊重するという、まさにガールミーツガールの王道。彼女らが繰り広げるテンポのよい会話が魅力。
【あらすじ】オタクで理系な大学生が、豚レバーを食べて転生したのは豚!ファンタジーの世界で、心を読める少女と旅にでる。
ここがオススメ!
王道転生ファンタジーとおもいきや、独特な世界観で想像を裏切る。転生したらチートだった!に食傷気味の人におすすめ。電撃大賞金賞受賞。
【あらすじ】世界最強のスパイと、落ちこぼれの少女が繰り広げる、スパイ養成学校が舞台の痛快スパイファンタジー。
ここがオススメ!
伏線だらけのストーリーに、どんでん返しの連発!読み手を驚かせる仕掛けが散りばめられた、ラノベ的楽しさ満載の1冊。
【あらすじ】大人気恋愛漫画『やがて君になる』の外伝。ままならない想いに揺れ動いていた少女、大学生になった完結編。
ここがオススメ!
登場人物たちの関係が綺麗に描かれていて、主人公の幸せを心から喜べる。本編を受けても納得感のある結末。
【あらすじ】竜王(将棋界最高位)の家にやってきたのは女子小学生の押しかけ弟子!?ガチ将棋押しかけ内弟子コメディ。
ここがオススメ!
藤井二冠の活躍で、ノンフィクション!?と注目を集めた話題作。13巻は箸休め、14巻から最終章突入。現実に、負けるな!
【あらすじ】サラリーマンと女子高生の同居ラブコメ。二人で過ごすタイムリミットはすぐそこに迫っていた。
ここがオススメ!
家出、ネグレクト、いじめ、自殺などラブコメの枠にはまらない展開。過去と向き合う主人公の心情に、胸が苦しくなる。
【あらすじ】さえない高校生×美少女たちという青春ラブコメ設定なのに、青春にならない。ひねくれ男の妄言ラブコメ。ついに最終巻へ。
ここがオススメ!
彼らの間違った青春ラブコメは、これからもずっと続くだろう。そう思わせてくれる、最後の最後まで彼ららしさが詰まったラノベらしいラノベ。
【あらすじ】地上一万メートルの上空で、主人公の俺と天使のように美しい探偵の冒険譚がはじまる。
ここがオススメ!
バトルを中心にミステリー、ファンタジー、ラブコメ要素を、綺麗に盛り込んだエンターテインメント。新人賞受賞の意欲作。
【あらすじ】魔法学校が舞台のファンタジー。名門魔法学校に、今年も新入生がやってくる。二人の魔剣を巡る物語。
ここがオススメ!
圧倒的な支持を集める人気シリーズ。王道でありながら、容赦なく描かれるダークな描写、重厚なストーリ展開が魅力。
【あらすじ】親の再婚できょうだいになった、元恋人同士。終わった初恋と“今”が交差する帰省編。
ここがオススメ!
"元"恋人設定のラブコメに抱いていた期待を上回ってエモい。伏線回収の構成も見事な展開。
2020年12月4日(金)発売の、ダ・ヴィンチ2021年1月号でも読書メーター OF THE YEAR 2020 が紹介されています。こちらは読メユーザーの感想が掲載されています!ぜひチェックしてみてください。
町田そのこさん・受賞コメント
いつもそうなのですが、出来上がったばかりの見本誌を手にしたときが一番不安です。もうわたしにやれることはなく、祈るだけとなるからです。
本作も、「この物語は果たしてどこまで泳いでいけるだろう」とドキドキしていました。たくさんの方の手に届き、愛されますようにと何度も祈りました。
今回、「届いたよ!」とこんなにも大きな声で返ってきたことは望外の喜びです。たくさんの方の思いの籠った声のおかげで、本作はこれからも泳いでいけます。本当にありがとうございます!